▪はじめに
みなさんは目の愛護デーという記念日をご存知でしょうか?
テレビや学校などでも紹介されているメジャーな記念日ですよね。
じつはこの記念日の歴史は古く、明治天皇と関係の深い記念日でもあるのです。
そこで今回は、目の愛護デーや目の雑学などについて詳しく紹介していきましょう。
目 次
目の愛護デーとは
目の愛護デーは、毎年10月10日にあります。
この記念日は、1947年(昭和22年)に中央盲人福祉協会が制定した記念日で、現在は厚生労働省や日本眼科医師会が中心となって活動を行っています。
目の愛護デーは、1931年(昭和6年)に中央盲人福祉協会が制定した「視力保存デー」と1938年(昭和14年)に日本眼科医会が制定した「目の記念日」が戦後合併したものです。
「視力保存デー」は10月10日にあった記念日で、失明予防運動を目的としたものでした。
「目の記念日」は9月18日にあった記念日で、明治天皇が1878年(明治11年)8月30日から11月9日までの北陸・東海道巡行された際、新潟県でトラコーマ(結膜炎の一種)患者が多くいることをとても心を痛められ、9月18日に目の病気の治療と予防に力を入れるようとのお言葉と金一封を下賜されたことに因んで1938年(昭和14年)に制定された記念日です。
しかし、どちらの活動も太平洋戦争によって中断されてしまったため、戦後この2つを合併した「目の愛護デー」を制定し活動を再開しました。
▪意味
目の愛護デーには、目の病気やその予防などの知識の普及や失明者に対する福祉活動などを知って貰うなどの目的があります。
▪由来
目の愛護デーが10月10日になったのは、「10」という数字を横にしたときの形が眉毛と目に見えることが由来となっています。
▪イベント
目の愛護デーには、毎年全国各地でイベントや啓蒙活動が行われています。
東京都では、毎年10月10日に近い土日に「Tokyo Eye Festival」というイベントが行われています。
このイベントは東京都眼科医会主催によるもので、2019年(令和元年)は10月12日(土)と13日(日)に新宿駅西口広場イベントコーナーで開催されました。
内容は、眼科医師や専門家による特別講演はじめを、視野生涯体験コーナー・視力計測コーナー・眼疾患&コンタクトレンズコーナー・眼科での検査の流れを説明するコーナー・アイバンク活動紹介コーナー・点眼薬指導コーナー・目の相談コーナー・ロービジョンコーナー(目に関する便利グッズやパソコンの使い方の紹介)・メガネレンズに関するコーナー・盲導犬体験コーナーなどが設けられました。
このイベントは東京都眼科医会のホームページに情報が掲載されています。
毎年開催されているので、目のことについて色々知りたいという方はぜひ足を運んでみてください。
また日本各地のイベントは日本眼科医会HPに情報が掲載されていますので、お住まいの
都道府県のイベントはこちらでご確認ください。
目に関する雑学
<目の色が違うと眩しさの感じ方も違う?>
世界には髪の色や肌の色と同じように瞳の色にも人種によって違いがあります。
瞳の色の違いは、目の中にあるメラニン細胞が作り出すメラニン色素の割合によって違ってきます。
祖先が暑い季節が長く紫外線の量が多い地域に住んでいた人種の人たちは、目を紫外線から守るためにメラニン色素が多く作られるので、瞳の色が濃くなります。
反対に、寒い季節が長く紫外線量が少ない地域に住んでいた人種の人たちはメラニン色素が少ないため瞳の色が薄くなるのです。
アジア系やアフリカ系の人の瞳に黒っぽい茶色が多く、ヨーロッパ系やロシア系の人の瞳に青やグレーなどが多いのはこういった理由からだったんですね。
この瞳のメラニン色素には光を通しにくくする働きがあり、色素が薄い瞳だと眩しさを感じやすくなるといわれています。
実際に、日本に旅行に来た欧米人は日本のホテルやお店などの照明を眩しく感じ、海外に行った日本人は薄暗く感じるそうです。
<目薬を保存する時は冷蔵庫に入れた方がいい?>
みなさんは目薬をどこに保管していますか?
市販の疲れ目用の目薬は冷たくした方が点したときに気持ちがいいという理由から冷蔵庫で保管するのを勧めていたりもしますよね。
でも、本当に目薬は冷蔵庫で保管した方がいいのでしょうか?
答えは「どちらでもよい」です。
もちろん、目薬の種類によっては冷蔵庫で保管しないといけないものもあるので、病院や取り扱い説明書の指示に従うのが1番正しい方法です。
しかし、ほとんどの目薬は室温(1℃~30℃)で保存しても問題ありません。
真夏の直射日光が当たるような場所や車の中などでなければ、薬箱などに保管して大丈夫です。
でも、使い方が悪いと細菌が繁殖することもあります。
そういった場合、冷蔵庫に入れておくと細菌が繁殖しにくくなるので、冷蔵庫で保管することも間違いではありません。
ただし、目薬の成分は凍結すると分解されやすくなり薬の役割をはたせなくなってしまうので、冷凍庫で保存することは絶対にしないでください!
また、開封後は1ヵ月を目安に使い切るようにしましょう。
1ヵ月を過ぎた目薬には雑菌が入っている可能性があるので使わないようにしてください。
▪まとめ
目は病気にかかりやすい器官です。
とくに現代社会ではパソコンやスマホの普及によって目にかかる負担が増えています。
目の愛護デーには、目を疲れにくくする方法や目の病気などを学んだりしてはいかがでしょうか。
そして、できれば普段からできるだけ目を休めたりして目を大切にしてください。
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