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DNAの日とはいつ?意味や由来、イベント、DNAと遺伝子の違いとは?

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▪はじめに

DNA(デオキシリボ核酸)とは、遺伝子を持つ物質のことです。

学校で習ってDNAは遺伝に関係するものであるということはなんとなく知っているけれど、詳しいことはよく分からないという方もいると思います。

そこで今回は、DNAについての説明やDNAに関する記念日や雑学などについて紹介していきましょう。

 

DNAの日とは

DNAの日は、毎年4月25日にあります。

DNAの日とは、1953年(昭和28年)の4月25日にアメリカ出身の分子生物学者ジェームス・ワトソンらが作成したDNA(デオキシリボ核酸)の二重らせん構造の論文が学術雑誌「ネイチャー」によって出版されたことと、2003年(平成15年)にヒトゲノム計画完了が宣言されたたことに因んで制定されたものです。

 

この記念日は、2003年(平成15年)4月25日にアメリカの上院と下院双方の決議により1回限りの祝い事とされていましたが、2010年(平成22年)以降アメリカ国立ヒトゲノム研究所の主催で祝われるようになり、現在は世界的な記念日となっています。

 

▪意味

DNAの日には、1953年(昭和28年)の4月25日にジェームス・ワトソンらが書いたDNA(デオキシリボ核酸)の二重らせん構造の論文が学術雑誌「ネイチャー」に珪砂押されたことを記念し祝うという意味があります。

 

▪由来

DNAの日は、1953年(昭和28年)の4月25日にアメリカ出身の分子生物学者ジェームス・ワトソン、イギリスの科学者フランシス・クリック、イギリスの生物学者モーリス・ウィルキンス、イギリスの物理化学者ロザリンド・フランクリンと同僚らが作成したDNA(デオキシリボ核酸)の二重らせん構造の論文が、学術雑誌「ネイチャー」に掲載されたことに由来して制定された記念日です。

 

▪イベント

DNAの日には、世界各国でこの日を記念したイベントが開催されていますが、日本では残念ながら見つけることができませんでした。

しかし、日本には1994年に世界初のDNA専門研究機関として誕生したかずさDNA研究所で、DNAに関するイベントや見学会、学校や公民館で行うDNA出前講座などを行っています。

その中の1つに、毎年学校の夏と冬の長期休暇期間中に開催されている、中高生を対象とした実験教室「かずさの森のDNA教室」というイベントがあります。

 

このイベントでは、DNAに関する講義や自分の細胞からDNAを取り出してお酒に強いか弱いかを解析する実験、DNA型のキーホルダーを作って二重らせん構造を学ぶための工作などが行われています。

ただし、千葉県内の中学・高校生限定のイベントとなっていますのでご注意ください。

かずさDNA研究所HP 

 

DNAの雑学

<DNAと遺伝子の違いとは?>

一般的に、DNAと遺伝子を同じものとして使われることが時々ありますが、じつはDNAと遺伝子は同じ意味ではありません。

 

DNA(デオキシリボ核酸)とは、遺伝子をもつ本体となる物質のでき方を表す言葉です。

つまり、二酸化炭素や塩化ナトリウムと同じ表し方の言葉ということになります。

 

では、DNAとはどのようなものなのでしょうか。

DNAとは、生物の形や性質を作る設計図のようなものです。

DNAは、糖とリン酸と塩基という3つの物質が1つになったヌクレオチドと呼ばれるものからできています。

ヌクレオチドの塩基は、アデニン・グアニン・シトシン・チミンの4種類があります。

それぞれの塩基をもったヌクレオチドは別のヌクレオチドと結合して1列の鎖状の長い分子になります。

アデニン(A)はチミン(T)と結合し、グアニン(G)はシトシン(C)と結合する性質があるので、2本の鎖状分子の塩基同士が結合して二重らせん構造をとったDNAとなります。

そして、この4種類の塩基の並び方(塩基配列またはDNA配列)が生物の設計図なのです。

 

DNAは太く折り重なって染色体となり、染色体は1つの細胞の中の細胞核の中に入っています。

染色体の数は生物の種によって決まっていて、例えばヒトの染色体は46本でネコは38本、ニワトリは78本、ソラマメは12本、イネは24本などとなっています。

染色体は対になっていて、父親から受け継いだものと母親から受け継いだものが結合しています。

生物は、父親と母親のDNAを受け継いだ結果、父親と母親に似た部分がある子供が誕生し、それがどんどん次の世代に受け継がれていっているわけです。

この親の特徴を子に伝えることを「遺伝」といいます。

 

しかし、すべてのDNA配列が遺伝情報を持っているわけではありません。

遺伝情報を持っているのはDNAの中のごく一部で、この遺伝情報をもった部分を「遺伝子」といいます。

 

ですから、DNAを調べることによって親子であることが証明されたり、生物そのもののルーツが分かったり、遺伝性の病気を発症する可能性があるかどうかなどが分かったりするのです。

 

<バナナとヒトの遺伝子は60%同じ?>

記念日の紹介部分で「ヒトゲノム」という言葉が出てきましたが、この「ヒトゲノム」とはどのようなものなのでしょうか?

 

まず「ゲノム」とは「遺伝子全体」という意味の言葉です。

これは英語の「gene(遺伝子)」と「ome(全体)」という言葉を掛け合わせたもので、「ヒトゲノム」は「ヒトの遺伝子全体」という意味があります。

「ヒトゲノム計画」とは、1990年(平成2年)から始まったもので、ヒトの遺伝子全体を解読するというものでした。

ヒトゲノムの解読には13年の年月を要し、2003年(平成15年)に完了しました。

 

ゲノムの解読はヒトだけではなく、ほかの生物でも行われています。

そして、ほかの生物とヒトの遺伝子には共通点があることが分かったのです。

 

ヒト同士やヒトに近いチンパンジーは共通するものが多いと私たちでも予想できると思います。

実際その通りで、ヒト同士だと99.9%、ヒトとチンパンジーは約96%同じという結果が出ました。

しかし驚くことに、バナナとヒトの遺伝子は約60%も同じだったという研究結果が出ているのです。

植物とヒトだと全く違うと思っていましたが、共通する部分が思いの外多くあったということは、同じ地球上の生物として受け継がれてきたものがあるということなのでしょうか。

そして、ほかの植物の解析が進めば、バナナよりもっと共通点の多い植物が現れるかもしれませんね。

 

▪まとめ

DNAや遺伝子の解読が進んだことによって、医療の分野は大きく発展したといわれています。

しかし、DNAや遺伝子はまだまだ分からないことが多く、現在でも研究途中です。

研究が進めば、医療だけでなく農業や畜産などの発展にも繋がるといわれています。

私のいとこは遺伝性の病気で亡くなったので、DNAや遺伝子が解明されることで治らないといわれている病気が治るようになったり発症しないようにできたりすることを期待しています。

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