「11月9日 歯ぐきの日」
■はじめに
「塩鯛の歯ぐきも寒し魚の店」
歯をむき出した店先の塩鯛が冬の寒さを際立たせる芭蕉の句です。
今日はその「歯ぐきの日」がテーマです。
目 次
歯ぐきの日とは
11月9日はユンケル、ストナ、サロメチールなどでおなじみの佐藤製薬が、歯のケアをアピールするために制定した「歯ぐきの日」です。
日付は「いい(11)歯(8)ぐ(9)き」という語呂合わせなので、前日の8日も「歯ぐきの日」と言うらしいです。
また、毎月の25日も「歯ぐきの日」で、給料をもらったら歯のメンテナンスのためにお金を使おう、という趣旨らしいですが、話の出処は詳らかではありませんね。
■歯ぐきの日の意味と由来
氷山の一角と言いますが、歯も氷山と同様に見える部分は3分の1程度で、残りの3分の2(歯骨)を歯槽骨が包み込むようにして支えています。
しかし、関節に見られるように、骨と骨が直接重なっていては摩耗するばかりなので、その間に歯ぐき(歯肉)があるという仕組みになっていますね。
健康な歯ぐきは白っぽいピンクで、弾力はありますが引き締まっていて、歯と歯ぐきの間には歯周ポケットという0.5~2mmほどの隙間があります。
歯槽骨がそのまま伸びて歯と一体化すれば、歯ぐきなんて不要で、歯周病も起きないだろうと思いますが、そうだとしたら笑顔もずいぶん違ったものになりますね。
■歯ぐきの日のイベント
日本歯科医師会の肝入りである前日の「いい歯の日」がイベントを一手に引き受けているので、歯ぐきだけに特化したイベントはありません。
PL法(製造物責任法)のように、記念日制定責任法でもあれば「歯ぐきの日」も浮かばれることでしょうが…。
歯ぐきの日の雑学
▽歯にかかわる記念日一覧
歯の記念日をまとめてみました(かっこ内は制定者)。
▼3月4日「酸蝕歯(さんしょくし)の日」(コンタックでおなじみのグラクソ・スミスクライン)酸蝕歯とは酸性度の高い食事の後、口内のケアを怠ることでエナメル質が溶けてダメージを受けた歯のことで、虫歯、歯周病に次ぐ第3の疾患として注目されており、日本人の4人に1人が酸蝕症とも言われています
▼4月2日「歯列の日」(歯列矯正カウンセリングのOCA Japan)
▼4月4日「歯周病予防デー」(歯科衛生士)日本の歯周病人口を減らそうと始まった社会貢献プロジェクト「Goodbye Perio」にちなんでいます
▼4月18日「良い歯の日」(日本歯科医師会)
▼4月29日「歯肉ケアの日」(花王)
▼5月2日「歯科医師記念日」(日本歯科医師会)1946年5月2日の歯科医師法公布を記念
▼6月1~30日「矯正歯科月間」(日本成人矯正歯科学会)
▼6月4日「むし歯予防デー」(日本歯科医師会)1928~1938年まで実施、翌年から41年まで「護歯日」、42年は「健民ムシ歯予防運動」、43~47年はなくて、以後ころころと名称変更を繰り返して現在の「歯と口の健康週間」に至っています
▼6月4~10日「歯と口の健康週間」(厚労省、文科省、日本歯科医師会)
▼7月25日「知覚過敏の日」(グラクソ・スミスクライン)
▼8月8日「歯並びの日」(日本臨床矯正歯科医会)きれいな歯並びは第一印象を左右し、歯や顎の健康を守るとアピールするための記念日です
▼8月21日「ホワイトティースデー」(デンタルケア用品のデンタルプロ)
▼8月24日「歯ブラシの日」(口腔ケア用品のオーラルケア)
▼9月1~30日「歯ヂカラ探究月間」(リカルデントガムのキャドバリー・ジャパン、現モンデリーズ・ジャパン)
▼9月24日「歯科技工士記念日」(日本歯科技工士会)
▼10月8日「入れ歯ケアの日」(全国保険医団体連合会など)
▼10月8日「奥歯の日」(バンドエイドでおなじみのジョンソン・エンド・ジョンソン)
▼11月8日「いい歯の日」(日本歯科医師会)「8020運動」の一環、当サイト
https://netwadai.com/blog/post-16133 参照
▼11月8日「いい歯並びの日」(日本矯正歯科学会)日本矯正歯科学会は歯科矯正学の進歩・発展を目的とし、矯正歯科医をはじめとする7000人規模の組織で、日本臨床歯矯正歯科医会は矯正歯科の臨床経験5年以上を資格とする会員数400余人で構成されているので、一応別の組織なんですが、本部所在地は同じビルなので、もちろん両組織ともに関係は密で競合相手ではありません
▼11月8~9日「歯ぐきの日」(佐藤製薬)
▼11月15日「口腔がん検診の日」(東京都玉川歯科医師会)
■最後に
歯が大切なのはよくわかりますが、歯にかかわる記念日ばかりたくさん制定するのは、かえってアピール効果が散漫になる心配もありますね。
11月19日は何の日?誕生日の有名人や星座、花言葉・運勢・性格は
他にもおもしろい記念日がたくさんあります!