▪はじめに
配線器具とは、壁スイッチやコンセント、プラグ、コード、テーブルタップ(延長コード)などの電流を取り出して電化製品に電気を送る役割をする器具のことです。
現代の生活に欠かすことのできない配線器具に関する記念日があるので、正しい配線器具の使い方と併せて解説していきましょう。
目 次
配線器具の日とは
配線器具の日は、毎年11月11日にあります。
配線器具の日は、日本配線システム工業会が1999年(平成11年)11月11日に制定した記念日です。
▪意味
配線器具の日には、家庭内やオフィス内などでの電気使用を支え、使用頻度の高い配線器具・分電盤の役割・重要性を、電気を使用する多くの人たちに再認識してもらい、安心・安全・快適な暮らしのために配電器具や分電盤の定期的なチェックを呼びかけるという目的があります。
▪由来
配線器具の日は、日本で最も使用されている配線器具の1つであるダブル(2口)コンセントのプラグ差込口の形が11を縦に2つ並べた形に似ていることから11月11日に制定されました。
▪イベント
配線器具の日に関するイベントは、残念ながら見つけることができませんでした。
配線器具の雑学
<たこ足配線が危険なのはなぜ?>
家庭で使う電化製品が増えている今、壁に設置されたコンセントだけでは足りず延長コードを使ってついついたこ足配線になることが多いと思います。
しかし、このたこ足配線が原因になって火災事故が起きたというニュースもよく耳にしますよね。
どうしてたこ足配線がこのような事故を起こしてしまうのでしょうか?
それは、延長コードの使い方が間違っているからなのです!
延長コードは、それぞれ1度に流すことのできる電流の量が決まっています。
この許容範囲を超えてしまうと、延長コードが異常発熱して火災事故を起こす原因となってしまうのです。
延長コードの最大電流量は、差し込み口の裏などに記載してあるので、必ずチェックをしてその量を越えないようにしましょう。
たとえば、エアコンや温風ヒーターなどは消費電力が高いので、そういった電化製品はコンセントから直接使うようにしてください。
また、掃除機やドライヤーなどは同時に使わないようにし、こたつやパソコンなどは使わないときにはプラグを抜いておくとよいでしょう。
そのほかにも、コードを束ねた状態で使ったりコードが家具の下敷きになっていたりすると、コードが加熱して発火する恐れがあるので注意してください。
<配線器具を変えるタイミングとは?>
私たちが生活するなかで毎日のように使う配線器具ですが、取り換えるタイミングが今一つ分かりにくいですよね。
不具合が出るまで使い続ける人が多いと思いますが、不具合が出てからだと火災などの大きな事故に繋がる可能性が高いので、適正な時期に点検や交換をすることが大切です。
では、取り換えのタイミングとはいつ頃なのでしょうか?
私たちが普段使っているコンセントやスイッチの寿命は10年、テーブルタップ(延長コード)の寿命は3~5年だとされています。
これらの配線器具の点検ポイントは、次のような点です。
・コンセントやカバーやスイッチなどにひび割れや変色などがないか
・スイッチやコンセントが熱くなっていないか
・コンセントにホコリが付いていて拭いてもきれいにとれなくなっていないか
・プラグやコードが熱くなっていないか
・コードが傷んでいないか
・プラグの刃が変形していないか
・プラグの刃の根元の樹脂の色が変わっていたり焦げや溶けていたりしていないか
これらに当てはまることがある場合は、コードは買い替えて、スイッチやコンセントに関しては電気工事店に相談してください。
また、これらの不具合が無くても寿命がきている場合は交換することをおすすめします。
ただし、ホコリの多い場所にあるもの・使用頻度が高いもの・コンセントの抜き差しが多いもの・高温場所や低温場所にあるもの・キッチンなどの塩や油を使うことが多い場所にあるものなどは劣化が早いので、寿命を待たずに点検・交換をするようにしてください。
▪まとめ
普段何気なく使っている配線器具も、こまめにチェックしないと火災などの事故に繋がりかねません。
また、これらの配線器具にも寿命があることを覚えておくことも大切です。
配線器具の日にはぜひ、家庭の中にある配線器具のチェックをして、電気を安全に使ってください。
11月11日は何の日?誕生日の有名人や星座、花言葉・運勢・性格は
他にもおもしろい記念日がたくさんあります!