▪はじめに
1月3日は新しい年を迎えておめでたい気分がまだまだ続いている日ですよね。
しかし、かつてこの年明け間もない日に駆け落ちをして世間を騒がせた女優がいたのは現在ではあまり知られていない事実です。
目 次
駆け落ちの日とは
駆け落ちの日は、毎年1月3日にあります。
1938年(昭和13年)1月3日に、女優の岡田嘉子と共産党員で新協劇団の演出家の杉本良吉が駆け落ちし、当時のソビエト連邦に亡命したことから作られた記念日です。
▪意味
駆け落ちの日は、映画女優としても人気の高かった岡田嘉子と杉本良吉がソビエト連邦に駆け落ちしたことに因んだ記念日です。
しかし、ソビエト連邦にたどり着いた二人はスパイ疑惑をかけられ、岡田嘉子は禁固10年の強制収容所送りとなり、杉本良吉は銃殺刑となりました。
▪由来
駆け落ちの日は、1938年(昭和13年)に女優の岡田嘉子と杉本良吉が駆け落ちして当時のソビエト連邦に亡命したことに由来しています。
▪イベント
駆け落ちの日に因んだイベントは、残念ながら見つけることができませんでした。
駆け落ちの雑学
<スコットランドのとある町は駆け落ちのメッカだった?>
スコットランドとイングランドとの国境沿いに「グレトナグリーン」という小さな町があります。
この町はかつてイングランドから多くの若いカップルが駆け落ちしてきて結婚する場所として有名になった町なのです。
なぜグレトナグリーンが駆け落ちの町として有名になったかというと、18世紀にイングランドで制定された婚姻法のせいなのです。
この婚姻法とは、両親の承諾を得た21歳以上の男女のみにしか結婚が許されないというものでした。
この法律に納得できなかった21歳未満のカップルが、隣のスコットランドに駆け落ちするようになったのです。
当時のスコットランドでは、男性は14歳以上女性は12歳以上であれば親の同意がなくても結婚することが出来たからです。
グレトナグリーンはイングランドからスコットランドに入って最初の町で、しかもその町の鍛冶屋の主人が立会人となって作業場で式を挙げてくれたことから「駆け落ち結婚」町のとして有名になったのです。
グレトナグリーンは現在でもホテルで鍛冶屋式の結婚式を挙げることができるそうです。
<平安時代にも駆け落ちをした貴族がいた!>
駆け落ちを題材にした物語は昔から世界中で書かれてきました。
日本にも平安時代に書かれた「伊勢物語」というお話の中に貴族の男女が駆け落ちをする場面があります。
「伊勢物語」の主人公は在原業平という実在の人物です。
在原業平は和歌が上手いけれど少しおバカな、多くの女性と浮名を流したイケメンだったそうです。
「伊勢物語」は在原業平の恋愛遍歴を物語にしたものだとされています。
さて、「伊勢物語」の中の「芥川」という段がありそこで業平が高貴な女性と駆け落ちをする話が描かれています。
業平は嵐の夜に女性を屋敷から連れ出しますが、すぐに気づかれて追われます。
当時の高貴な女性は自分の足で走ったりしませんから、業平は大雨の中女性を抱えて逃げますが、疲れて荒れ果てた蔵に女性を隠しその扉の前で見張ります。
夜が明けるのを待っている時、女性は鬼に食べられてしまいますが、激しい雨の音で業平は女性の叫び声に気付くことなく朝を迎え、空っぽになった蔵の中を見て嘆き悲しむのです。
このお話、実は事実に基づいて描かれたもので、当時清和天皇に嫁ぐ予定だった藤原高子と恋仲になった業平が高子と駆け落ちをした話が元になっているのです。
この駆け落ちはすぐに追っ手に追いつかれてしまい、高子は連れ戻されて蔵に閉じ込められ、業平は京都から追放されてしまうのです。
駆け落ちを題材にした物語は幸せになれない場合が多いですが、在原業平の駆け落ちはまさにその代表ともいえる悲恋ですよね。
▪まとめ
駆け落ちと聞くと道ならぬ恋という印象を持ちますが、反面その情熱的な恋に少し憧れたりもします。
岡田嘉子は、杉本良吉以外の多くの男性と恋愛関係になり、そのうちの一人とも駆け落ちをしたことがあったような女性でした。
彼女の墓石には「悔いなき人生をひとすじに」と刻まれています。
岡田嘉子という人は、とても情熱的で悔いの無いように命がけの恋をしてきた人のように思います。
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