▪はじめに
みなさんは自宅や自分の部屋のインテリアにこだわりますか?
くつろぐための空間である自宅のインテリアは、自分好みにまとめて快適に過ごしたいですよね。
そんな自宅のインテリアについて考えて欲しいという願いから作られた記念日があるので、雑学などとあわせて紹介していきましょう。
目 次
インテリアを考える日とは
インテリアを考える日は、毎年4月10日にあります。
インテリアを考える日は、一般社団法人日本インテリアファブリックス協会(NIF)が1993年(平成5年)制定した記念日です。
日本インテリアファブリックス協会(NIF)とは、私たちの生活に身近なカーテン・カーペット・壁紙・ブラインドなどインテリアファブリックを取り扱っているメーカーの集まる団体です。
▪意味
インテリアを考える日には、多くの人に自宅のインテリアについて考えて欲しいという願いが込められています。
▪由来
インテリアを考える日は、4月は入学・入社・新学期など新しいことが始める月であることと、10日の「十」が「住」と同じ読みをすることが由来となって4月10日となりました。
▪イベント
インテリアを考える日に関するイベントは、残念ながら見つけることができませんでした。
インテリアの雑学
<カーテンはいつから使われているの?>
カーテンの歴史はとても古く、古代エジプト文明で誕生したといわれています。
カーテンの語源はラテン語で「覆う」という意味の「Coutina(コルティナ)」という言葉だとされていて、その言葉どおり動物の皮で出入り口を覆ったものがカーテンの起源といわれています。
その後文明が進んで宗教が生まれ王が国を治めるような時代になると、玉座や祭壇など尊いとされるものを覆い隠す布が生まれ、これが古代ローマ時代になると、ベッドの周りを囲うものとして使われるようになります。
なぜベッドの周りを覆っていたかというと、古代ローマをはじめとするかつてのヨーロッパでは家の中に寝室がなく、普段過ごす居間のような部屋にベッドが置いてある状態だったので、寝るスペースを周りと区切るためにカーテンが使われていたとされています。
また、王侯貴族などの上流階級が住むお城では天井が10m以上もあり天井の掃除も簡単には出来なかったので、上から降ってくる埃がかからないようにするためや、使用人に寝姿を見られないようにするといった目的もありました。
このように使われていたカーテンが今のように窓に下げられるようになったのは、14~15世紀ごろです。
この頃のヨーロッパではガラスが発明され、王侯貴族のお城や教会などでガラスを窓に使うのがステータスとなります。
当時は高価だったガラス窓をさらに豪華に見せるために金糸や銀糸などで華美な装飾を施した絹紋織物などで作ったカーテンを窓に下げるようになったのです。
ガラス窓を飾るだけのものだったカーテンが現代のようなレースとドレープの2枚のカーテンとなったのは19世紀後半で、窓から入る光を遮るものとして世界中に広まっていきました。
カーテンが日本に入ってきたのは江戸時代初期とされています。
しかし当時は長崎の出島にある外国公館などの外国人が使う場所でしかカーテンは使われていなかったとされています。
明治時代に入り、カーテンは国内に建てられた洋館や洋室などに使われるようになっていきましたが、当時はまだカーテンが高級品であったことや日本家屋にはカーテンの必要性があまりなかったことなどから一般の人が使うことはありませんでした。
現在のように一般家庭でもカーテンが使われるようになったのは第二次世界大戦後で、高度成長期に団地に住む人が増えたことで一気に普及していったといわれています。
<マットとラグとカーペットの違いとは?>
第二次世界大戦後、日本の家の和洋折衷化が進んだことによりカーペットなどの敷物が一般的なインテリアとして取り入れられるようになりました。
現在もカーペットやラグ、マットなど色々な種類の敷物が使われていますが、これらの違いとはどのようなものなのでしょうか?
じつはマットとラグとカーペットの違いには、はっきりとした定義はありません。
しかし、一般的には大きさでこれらの区別がされているので紹介していきましょう。
《カーペット》
カーペットとは日本語で絨毯のことを意味していて、床に敷く敷物全般のことを指しています。
しかし一般的には、部屋の床全部を覆う敷物のことをカーペットと呼んでいます。
カーペットは主に、リビングルーム・寝室・廊下などのよく歩く場所などに使用されます。
使用する主な目的は、インテリア・足音などの防音対策・防寒対策・フローリングからホコリが舞い上がらないようにするためなどです。
カーペットは簡単に動かすことができないので、1年中使える柄のものや汚れに強いもの、防音効果の高いものなどを選ぶとよいでしよう。
《ラグ》
ラグとは、床の1部に敷く敷物のことで、一般的には1畳~3.5畳くらいの大きさの敷物のことを指します。
ラグは主に、テーブルの下・ソファの下・こたつの下・直に座ってくつろぐ場所などに使用されます。
使用する主な目的は、インテリア・食べこぼしによる汚れ防止・フローリングの傷防止対策・防寒対策・こたつの温度調節・ラグに座るためなどです。
ラグはカーペットには、洗濯しやすい素材や触り心地のよい素材、季節に合った温度調節がしやすい素材などが使われていて、気軽に洗濯したり交換したりできるのが特徴です。
《マット》
マットとは、1畳未満の大きさの敷物のことを指します。
マットは主に、玄関・トイレ・キッチン・脱衣所・洗面所などに使用されます。
使用する主な目的は、床の汚れ防止・床の防水・防寒・夏の汗対策などで、素材も洗えるものや水や汚れを弾くもの、滑りにくいものなどが使われているのが特徴です。
カーペットとラグとマットの違いは大きさだけでなく用途や素材にも違いがあります。
インテリアとしてだけでなく、使う目的にもあったものを選んでより快適な生活空間を作ってくださいね。
▪まとめ
日本は昔から模様替えという季節によってインテリアを変える習慣があります。
季節に合った敷物やすだれなどの掛物に替えることで、体感的にだけでなく視覚的にも快適に過ごす知恵でもありました。
確かに、模様替えをすると季節が感じられて気分も一新しますよね。
みなさんも、季節の変わり目や気分転換をしたいときなどに、インテリアを変えてみてはいかがでしょうか。
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