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日本人宇宙飛行記念日とはいつ?意味や由来、イベントにシンポジウム

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▪はじめに

1961年にソビエト連邦のガガーリンが人類初の有人宇宙飛行を成功させて以降、アメリカやロシアを中心に世界各国の宇宙飛行士が宇宙へと飛び立ちました。

その中に日本人宇宙飛行士もおり、現在までに12人の日本人宇宙飛行士が宇宙へ行っています。

そこで今回は、日本人宇宙飛行士に関する記念日や宇宙に関する雑学などについて紹介していきましょう。

 

日本人宇宙飛行記念日とは

日本人宇宙飛行記念日は、毎年12月2日にあります。

この記念日は、1990年(平成2年)のこの日に、当時TBSの記者だった秋山豊寛氏がソビエト連邦の有人宇宙船「ソユーズTM11号」で日本人初の宇宙飛行に成功したことを記念して制定された記念日です。

 

▪意味

日本人宇宙飛行記念日には、1990年(平成2年)12月2日に打ち上げられたソビエト連邦の宇宙船で、TBS記者だった秋山豊寛氏が日本人初の宇宙飛行に成功したことを記念するという意味があります。

 

▪由来

日本人宇宙飛行記念日が12月2日なのは、日本人初の宇宙飛行士である秋山豊寛が乗ったソビエト連邦の宇宙船「ソユーズTM11号」の打ち上げが1990年12月2日であったことに由来しています。

 

▪イベント

宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、毎年様々なシンポジウムなどのイベントを行っています。

その中には一般の方向けのものもあり、毎年多くの宇宙関係に興味のある方達が参加しています。

 

例としては「JAXAシンポジウム2021@オンライン『国際宇宙探査 新時代の幕開け』~今度休み、どこ行く?月に行こうよ!~」のようなイベントが開催されます。

このシンポジウムは、アーティストの篠原ともえさんをゲストに迎えて、過去の宇宙探査から分かったことやこれからJAXAが挑戦しようとしている月や惑星の探査計画、宇宙で生活するとはどういうことなのかなどについてのお話が放送されます。

JAXAイベント・シンポジウム(一般向け)

 

日本人宇宙飛行に関する雑学

<宇宙飛行士になる方法とは?>

宇宙飛行士とは、日本を含む世界16か国からなる国際宇宙ステーション(ISS)に数ヶ月から半年ほどの期間滞在して、物理学や医学、生物学などの分野に関する様々な実験やISSの運用(システム管理・修理・保全など)を行う職業です。

これらの仕事はISS船内だけでなく、船外の宇宙空間での作業もあります。

また、将来的には月やほかの惑星でも宇宙飛行士が活動をしていくことになると予想されています。

 

では、このような仕事をする宇宙飛行士になるにはどうしたらよいでしょうか?

 

日本では、2003年に宇宙科学研究所(ISAS)、航空宇宙技術研究所(NAL)、宇宙開発事業団(NASDA)が統合して生まれた宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、不定期に宇宙飛行士の募集を行っています。

過去には2008年に募集がありましたがその後の募集はありませんでした。

しかし、2021年の秋に宇宙飛行士の募集が行われる予定なのだそうです。

 

宇宙飛行士に応募するには次のような条件を満たしていることが必要とされています。

 

・自然科学系(理工学部・工学部・歯学部・医学部・薬学部・農学部・衛星学部・栄養学部など)の大学卒業以上であること

・自然科学系の研究・開発の仕事に携わった経験が3年以上あること

・長期間の宇宙滞在に身体的・精神的に適応できること

・英語で充分コミュニケーションがはかれること(英検1級程度の英語力)

 

宇宙飛行士は色々な実験やシステム運用を行いますが、これらを行うために運用に必要なエンジニアリングもしくは実験に必要なサイエンスのどちらかの専門知識が必要となります。

しかし、ISSでは様々な活動が行われるため、専門性だけでなく他分野への適応性も重要視されています。

例えば「科学分野の専門家だが、機械いじりが趣味で車の修理などは自分でできる」人や「エンジニアとして従事したことがあるが、科学的な実験にも興味がある」といったような人が宇宙飛行士になるといった例もあるそうです。

そして宇宙飛行士に最も重要なのはチームワークなので、チームを率いるリーダーシップとリーダーを補佐しメンバー同士互いに自律的に支援するフォロワーシップができることが重要です。

また、宇宙飛行士の仕事には専門的なものに加えて、有人宇宙活動を推進していくという役割もあるので、普及活動に対応できる素養も宇宙飛行士になる重要な点となっています。

 

これらの条件をクリアして受かった後もすぐに宇宙飛行士になれるわけではなく、候補生として特別な訓練を受けなければなりません。

JAXAでは約2年間に渡って、宇宙飛行士に必要な基礎訓練を受けます。

そしてISS搭乗宇宙飛行士として認定されて初めて「宇宙飛行士」と名乗れるようになるのです。

しかし、宇宙飛行士に認定された後もすぐに宇宙に行けるわけでなく、更なる訓練を受けながら搭乗ミッションに任命されるのを待ち続けます。

晴れて任命されると、約1~2年ほどISS参加メンバーとの訓練(ロボットアーム操作、船外活動など)が行われ、ようやく宇宙へと飛び立てるのです。

 

<宇宙食になった日本食とは?>

宇宙飛行士が宇宙で活動するために重要なものの1つに食事があります。

ISS(国際宇宙ステーション)内は無重力状態であり、メンバーが生活するための空間も狭いので料理をするためのキッチンを設置できないということから宇宙食が開発されました。

 

初期の宇宙食は、宇宙で食事を摂ったときにちゃんと飲み込めるかどうかやちゃんと消化できるかどうかがまだ分からなかったため、赤ちゃんが食べる離乳食のようなものしかありませんでしたが、宇宙で食事を摂っても問題ないことが分かったことや宇宙食の開発が進んだことにより、現在では水やお湯で戻して食べるものや温めて食べるレトルト食品、缶詰やドライフルーツ・ビーフジャーキーなどそのまま食べる加工品などが提供されています。

 

技術が進んだとはいえ、重要な条件が満たされないと宇宙食としては認められません。

その条件とは次のようなものです。

 

・容器や包装が燃えにくいこと

・容器や包装が燃えた場合でも、人体に有害なガスが発生しないこと

・常温で長期保存が可能であること

・食中毒などを予防するために衛生性が確保されていること

・飛び散らないこと(液体や食べかすが飛び散って精密機械に付着すると故障するおそれがあるため)

・匂いが強くないこと(換気ができないから)

 

これらの条件を満たすために、塩やコショウなどの粉末調味料は液体にされていたり、食品が飛び散らないようにとろみのある食品に加工されていたり、パッケージに吸い口が付けられていたりと様々な工夫が施されています。

 

逆にいえば、これらの条件を満たしていれば生鮮食品も宇宙食としてISSに持ち込めるので、最近ではリンゴやミカンなど果物やパプリカやタマネギなどの野菜が届けられたこともありました。

 

現在ISSで提供されているメニューは約300種類ほどあり、基本的にはアメリカやロシアの製造会社が作った「標準食」と呼ばれるものが提供されていますが、「ボーナス枠」と呼ばれる自分の好きな食べ物を持ち込めるという枠もあるそうです。

現在認定されている日本の食品メーカーが開発した宇宙日本食のメニューは、白米・赤飯・山菜おこわ・おにぎり(鮭)・白がゆ・カップヌードル・カップヌードルシーフード・カップヌードルカレー・チキンラーメン・焼きそばUFO・カレーメシ・ハヤシメシ・からあげクン・缶詰(焼き鳥・サバの味噌煮・サバ醤油味付け・イワシのトマト煮・サンマのかば焼き)・レトルト食品(北海道牛肉とミニトマトのハンバーグ・名古屋コーチン味噌煮・カレー4種類など)・鯵の燻製・切り餅・ちりめん山椒・味付け海苔・わかめスープ・粉末緑茶・粉末ウーロン茶・イオンドリンク・大人用粉ミルク・プルーンエキストラクト・ピーチゼリー・羊羹(小倉・栗)・柿の種・バランス栄養食ブロックチーズ味・キシリトールガム・黒飴・ミントキャンディー・特濃ミルクキャンディー・ビスコ・マヨネーズ・醤油の47品目とされています。

過去には、ミカンやレモン、リンゴ、マスカット、オレンジ、ブドウ、キウイフルーツ、パプリカ、タマネギなどの日本の生鮮食品が届けられたこともあります。

 

また、ボーナス枠として持ち込まれたものとして、梅干し・ほうじ茶(毛利衛氏)たこ焼き・肉じゃが・さけの南部焼き・菜の花のピリ辛和え(向井千秋氏)日の丸弁当・天ぷらうどん・お稲荷さん・お好み焼き・京風あんかけ五目うどん(土井孝雄氏)草加せんべい・わかめの味噌汁(若田光一氏)スペースねぎま(土井孝雄氏・星で明彦氏)などもあるそうです。

 

▪まとめ

今回調べてみて、宇宙飛行士は、厳しい条件と訓練をクリアしないとなれない職業であることや宇宙食の改良が進んでメニューが豊富になっていることがよく分かりました。

JAXAでは2021年12月20日から2022年3月4日にかけてじつに13年ぶりとなる宇宙飛行士の募集が行われることになったことに加えて、今後も積極的に宇宙飛行士を募集していく方針だという考えを発表しています。

今後さらに宇宙開発が進んで宇宙が私たちにも身近なものになる日も遠くないかもしれません。

その日まで、今後次々と誕生する日本人宇宙飛行士の活躍を応援したいと思います。

 

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