▪はじめに
女性は、妊娠によって体や心が大きく変化していき、新しい命を体内で育て出産します。
しかし、妊娠や出産に対して不安になる女性も少なくありません。
そんな女性たちをサポートするために制定されたのが「妊娠の日」という記念日です。
目 次
妊娠の日とは
妊娠の日は、毎年2月4日にあります。
妊娠の日は、妊娠中や産後の女性向けの健康食品を取り扱い、妊娠前から出産後まで女性をサポートするジュンビー株式会社によって2016年(平成28年)に制定された記念日です。
▪意味
妊娠の日には、妊娠・出産についての情報や商品の提供を通じて、出産を望む女性が望みどおりに未来を手に入れ、産後まで健やかな毎日を過ごしてもらうという目的があります。
▪由来
妊娠の日が2月4日なのは、「妊(2)娠(4)」という語呂合わせが由来となっています。
▪イベント
妊娠の日に関するイベントは、残念ながら見つけることができませんでした。
妊娠の雑学
<妊娠中に必要な栄養素とは>
妊娠中、赤ちゃんはお母さんが食べたものの栄養素を胎盤とへその緒を通して吸収し育っていきます。
そのため、お母さんは色々な栄養素をバランスよく食事に取り入れること必要があります。
そこで今回は、妊娠中とくに重要な5つの栄養素について紹介していきましょう。
- タンパク質
タンパク質は、赤ちゃんの筋肉や臓器などを作るのにとても重要な栄養素です。
また、酵素やホルモン、免疫物質を合成するための役割も担っているので、十分に摂取する必要があります。
肉や魚、牛乳、乳製品、豆製品、卵などを食事に取り入れましょう。
タンパク質の摂取量の目安として、妊娠初期(1~4か月(0~15週)は50g/日、妊娠中期(5~7ヶ月(16~27週))は60g/日、妊娠後期(8~10ヶ月(28~39週)は75g/日が推進されています。
- 葉酸
葉酸は、ビタミンB12とともに赤血球を作る働きを持つビタミンです。
その他にも、DNAやRNAなどの核酸のタンパク質の細胞の生産や再生を助ける働きもあるので、赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素になります。
また、赤ちゃんの先天性疾患である神経閉鎖障害や無脳症の発症を防ぐ働きもあるので、妊娠中から産後にかけて重要な栄養素とされています。
そのため、妊娠中は480㎍/日摂取することが推進されています。
葉酸を多く含む食品は、ホウレン草やアスパラガス、春菊、イチゴ、納豆などですが、食事だけでは480㎍の葉酸を摂取することが難しいため、サプリメントを併用することをおすすめします。
- 鉄分
妊娠中お母さんに最も起こりやすい症状が鉄欠乏性貧血です。
これは、赤ちゃんに栄養を送るために前身の血液量が1.5倍増えることと、赤ちゃんを育てるために母体の鉄分が優先的に赤ちゃんに使われることが主な原因とされています。
鉄欠乏性貧血が重症化すると、妊娠高血圧症候群や微弱陣痛を誘発したり、分娩時の出血量が増えたり、感染を起こしやすくなったり、母体の産後の回復が遅れやすくなったりするので、妊娠中に鉄分をしっかり摂取しておくことが重要です。
鉄分の摂取量の目安として、妊娠初期は12.5~14.5mg/日、妊娠中期・後期には、25~27mg/日が推進されています。
鉄分を多く含む食品は、レバー、ワカサギ、牡蠣、干しひじき、ホウレン草、シジミ、高野豆腐などです。
しかし、レバーにはビタミンAが多く含まれているため、摂り過ぎには注意してください。
(ビタミンAは、摂り過ぎるとお母さんは頭痛が起きやすくなり、赤ちゃんは難聴になるリスクが上がるとされています。)
- カルシウム
カルシウムは、赤ちゃんの骨や歯を形成するために重要な栄養素です。
妊娠中は赤ちゃんにカルシウムを取られるため、以前はカルシウムを普段の必要な摂取量よりも多く摂取することが推進されていましたが、現在は妊娠中に腸のカルシウム吸収率が上がることが分かっているので、多く摂取する必要はありません。
現代の日本人女性の推進摂取量は、18~29歳が661mg/日、30~49歳が660mg/日とされていますが、実際は半分くらいしか摂取できていないので、とくに妊娠中はしっかり取るようにしましょう。
カルシウムを多く含んだ食品は、牛乳・プロセスチーズ・ヨーグルト・木綿豆腐・納豆・干しエビ・モロヘイヤ・小松菜などです。
- 食物繊維
食物繊維は、便通を良くしたり、食後の血糖値の上昇を抑えり、コレステロールの排出を促したりする働きがあります。
妊娠中は便秘になりやすいので、食物繊維は積極的に摂取するようにしましょう。
成人女性の食物繊維の推進摂取量は18g/日以上で、妊娠中も変わりありません。
食物繊維を多く含んだ食品は、ひじき・大豆・おから・アーモンド・キウイフルーツ・アボカド・ブロッコリー・グリンピースなどです。
<戌の日の安産祈願とは?>
日本では、昔から妊娠中に戌の日の安産祈願を行う風習があります。
戌の日の戌とは十二支の1つの戌のことで、戌の日は12日に1度の周期(月に2~3回)やってきます。
犬(戌)は昔からお産が軽くて子供をたくさん産むため、安産の象徴とされていました。
そんな犬にあやかり、戌の日に神社やお寺で安産祈願をし、腹帯を締めるという風習が昔から行われてきました。
腹帯とは妊娠中にお腹に巻く帯(さらし)のことで、お腹を冷やさないためや大きなお腹を支え腰への負担を軽くするためなどの目的で付けられるものです。
地域によって違いはありますが、妊娠5ヶ月目に安産祈願を行うことが多く、現在でも神社やお寺で安産祈願を行う人が多くいます。
安産祈願を受ける場合は、つわりが治まり初期流産の心配がなくなる5ヶ月目以降の安定期がおすすめです。
安産祈願は、受け付けている神社やお寺であればどこで受けても大丈夫です。
お母さんとお父さん、両方のご両親、ご友人など誰とお参りしてもOKですし、体調が思わしくなければお母さん以外の代理人でも受け付けてくれます。
また、中には郵送で安産祈願のお札や腹帯を授けてくれる神社などもあるので、自分たちに合ったスタイルでの安産祈願をおすすめします。
神社やお寺でご祈祷を受ける場合は、フォーマルな服装で行くのがマナーです。
安産祈願に行く時のお母さんの服装は、負担のかからないワンピースなどのゆったりした服装で、カジュアル過ぎないものにしましょう。
マタニティフォーマルと呼ばれるワンピースやスーツなどがおすすめです。
ご祈禱を受ける場合は、事前に予約しておくとスムーズに受けられますが、当日に受付けを行っても大丈夫です。
ただし、日曜日など休日に行くと混雑するので、時間に余裕をもって行ったり混雑する日を避けたりするとよいでしょう。
ご祈禱を受ける場合は初穂料が必要です。
初穂料は神社によって異なりますが、5,000円~10,000円が相場となっています。
「初穂料」と両親の苗字またはフルネームを書いた紅白蝶結びののし袋または白い封筒に初穂料を入れたものを事前に用意しておくとよいでしょう。
腹帯は授与して貰えますが、自分で買った物を持参しても大丈夫な所もあります。
その場合は有料となることもあるので、神社やお寺に前もって確認しておきましょう。
戌の日の安産祈願は、必ず行かなければならないというものではありませんので、お母さんの希望と体調を第一にしてください。
▪まとめ
妊娠は、新たな命を迎える大きな慶事です。
妊娠期間や出産後、赤ちゃんとお母さんが心身ともに健やかに過ごせるよう、お母さんは必要な栄養素を十分に摂り、家族を中心とした周りの人たちもしっかりとサポートしてあげてください。
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