「8月12日 配布の日」
■はじめに
「配布の日」という記念日があるそうです。
これだけでは何を記念しているのかさっぱりわかりませんね。
「ポスティングの日」「サンプリングの日」なら見当がつきますが…。
ちなみにポスティングとは家庭の郵便受けにチラシを入れることで、サンプリングは消費者に商品を無料で提供して、クチコミ効果を狙うものです。
目 次
配布の日とは
8月12日は「は→8、い→1、ふ→2」という語呂合わせの「配布の日」です。
なるほど、これでは「ポスティングの日」や「サンプリングの日」というわけにはいきません。
制定者は有限責任事業組合「日本広告配布事業協会」(JADA)で、言ってみれば街のポスティング会社が集客するためのプラットフォームのような会社です。
しかし、筆者が調べた限りでは、制定の趣旨や目的など、いわゆる「ウラ」が取れず、わずかな情報も出処は同じようでした。
もっとも、こうした記念日の目的は業界のイメージアップがほとんどですが、業態は広告出稿者と配布請負会社間のBtoB事業ですから、一般の人は関係のない話で、何のための記念日なのか意図がわかりません。
■配布の日の意味と由来
正直、今となってはチラシのポスティングは迷惑以外の何物でもありません。
内容のほとんどは新聞の折り込みチラシよりも狭い範囲のお店からのお知らせで、新聞の発行部数減につれて、ポスティングチラシの割合が増えているような気がします。
筆者のところへも毎日のようにチラシが投函されますが、たまに新聞の折り込みチラシを眺めることはあっても、ポスティングチラシの内容は見ることもないので、どんなお知らせなんだかとんと記憶にありませんでした。
筆者に限らず大方の人もチラシは右から左へと捨ててしまうだろうと思いますが、こうした現状を何とかしようと、一般社団法人「全日本ポスティング協会」は業界に安全性評価制度や管理責任者制度などを導入し、広告手段としてのポスティングのイメージアップを図っています。
たしかにタチの悪いチラシは減るかもしれませんが、かと言ってチラシに目を通す回数が増えるとも思えません。
チンドン屋さんを見かけなくなって久しく、新聞の広告掲載も減って、テレビのCMでさえ翳りが見られているように、広告手法は時代によって変わってしまうものです。
地域の小さなショップの広告も、迷惑がられるポスティングから抜け出して、新たな手法を編み出す努力をすべき時期に来ているはずですが、それがわかれば苦労はないという声も聞こえそうです。
■配布の日のイベント
一般消費者にポスティングのよさ(あるとすればですが)を知ってもらう機会になる「配布の日」ですが、業界全体で合意した記念日ではないためイベントの開催はありません。
配布の日の雑学
▽ポスティングチラシを真面目にチェックしてみた
ポスティングにマッチする業種としてはまず、店舗が電車や車を使わないですむ範囲になくてはなりません。
また、日常生活に必要な商品であることもポイントで、利用頻度の高い商品であればちょっと行ってみようという気にもなりますね。
反対に、ゴルフや釣り道具といった趣向性商品はチラシを見て誘われることがあまりなく、ネット検索に任せるしかありません。
今回、この「配布の日」のために1週間、チラシを眺めたところ、ピザやファミレス、お寿司の宅配チラシが多く、パソコン教室、整体、エステ、新規開店の居酒屋もちらほら見られました。
また、子ども相手の似顔絵大会や金魚釣りなどのイベントで集客する住宅展示場もありました。
■最後に
なにかとウザいポスティングチラシですが、筆者の地域ではおじいさんが暑い最中、自転車で毎日のようにチラシを配っています。
そんな光景を見てしまうと、いきなり捨ててしまうのは申し訳ないような気がしますね。
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