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お風呂の日はいつ?意味や由来、日本最古のお風呂とは

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▪はじめに

日本のお風呂は海外のお風呂と大きく違っています。

その違いは、日本の気候や文化から誕生し、現在まで受け継がれた1つの文化であるといわれています。

そこで今回は、お風呂に関する記念日と共に、日本のお風呂文化について詳しく紹介していきましょう。

 

お風呂の日とは

お風呂の日は、毎年2月6日にあります。

この記念日は、日本のお風呂文化をユネスコの世界無形文化遺産に登録するための活動をしている一般社団法人「HOT JAPAN」によって2016年(平成28年)に制定されたものです。

 

▪意味

お風呂の日には、温泉、銭湯、家族風呂など、日本独自のお風呂文化の魅力をさらに多くの人に知らせるという目的があります。

 

▪由来

お風呂の日が2月6日なのは、「ふ(2)ろ(6)」という語呂合わせが由来となっています。

 

▪イベント

お風呂の日に関するイベントは、残念ながら見つけることができませんでした。

 

お風呂の雑学

<日本最古のお風呂は蒸し風呂だった?>

日本のお風呂はとは昔から洗い場で汚れを落とした後、お湯に浸かって体を温めるというスタイルですが、じつはこのスタイルは明治時代に始まったとされています。

 

もともとお風呂とは、仏教の「体を洗い清めれば病気を防ぐことができ、様々な幸福を得られる」という教えに基づき始まったもので、サウナのような蒸し風呂で体を洗う場所として作られたものでした。

日本最古のお風呂は約1300年前の奈良時代に光明皇后が奈良法華寺に作った浴室(からふろ)と呼ばれる蒸し風呂であるといわれています。

光明皇后とは、奈良時代前期・聖武天皇の皇后で、「日本の社会福祉の創設者」ともいわれている人物です。

光明皇后は仏教を深く信仰していて、興福寺・法華寺・新薬師寺などの寺院の創建や整備を行ったり、貧しい人たちを保護するための「悲田院」という施設や「施薬院」という貧しい人々のための医療施設などを設置して自ら福祉事業を行ったりしました。

浴室(からふろ)も福祉事業の一環で作られたものといわれています。

また、この浴室(からふろ)には次のような伝説も残されています。

 

ある日、光明皇后はとある悲願のために仏さまに祈っていると、「人々のために功徳風呂を造り千人の体を洗い清めなさい」という不思議な声が聞こえました。

光明皇后はこれを仏さまのお告げと思い、法華寺の一角に身分の区別なく利用できる蒸し風呂を作って貴賎を選ばず自らの手で人々の体を丁寧に洗いました。

そして遂に千人目となったのですが、やってきたのは病気で体中が膿んでいる老人でした。

光明皇后は一瞬驚いたものの老人の体を優しく洗い膿を吸い出しました。

すると浴室に紫雲がたなびき、老人は金色の光に包まれ「我は阿しゅく仏なり」といって天に昇っていったということです。

 

因みに、光明皇后が作った浴室(からふろ)は江戸時代に再建され、実際に蒸し風呂として使用されていましたが、昭和以降は老朽化のために使われていませんでした。

しかし近年、解体修理が行われ、現在は法華寺の信徒を中心に毎年6月に蒸し風呂体験ができるよう解放されています。

 

光明皇后が浴室(からふろ)を作った後、日本各地の寺院で設置されるようになり、一般の人たちは時々利用して体を清める習慣が根付いていきました。

江戸時代に入ると、仏教とは関係なく単に体を綺麗にする場所としての施設である「銭湯」が誕生します。

江戸時代の銭湯は現在のものと違い、膝の高さまで湯を張った木桶に足だけ浸かり、上半身は焼け石に水を掛けて発生した蒸気で温まるといったサウナ方式のものでした。

また、肩までお湯に浸かるスタイルのお風呂が始まったのも江戸時代で、人が1人はいる大きさの桶に水を張り、薪を燃やして湯を沸かすというスタイルで、家庭で行われるものでした。

これは、日本の冬は寒いため体を洗うだけでなく体を温める必要があったために誕生したスタイルだといわれています。

 

明治時代に入ると銭湯のスタイルが大きく変わり、洗い場と浴槽にたっぷりのお湯を張った湯船という現在の銭湯の形に改良されます。

このスタイルの銭湯は日本全国に広まり、家庭でも風呂場は洗い場と湯船が備えつけられた形になっていきました。

 

<日本独自のお風呂文化とは>

海外から見た日本のお風呂文化は、かなり独特だとされています。

そのため、日本に旅行や仕事などでやってきた海外の方はお風呂の入り方で戸惑うことも少なく無いのだとか。

では、日本独自のお風呂文化とはいったいどのようなものなのでしょうか?

 

海外、とくに欧米のお風呂は、昔から汚れを落とす為だけの場所でした。

これは、ヨーロッパの気候が乾燥していてあまり汗をかかないからだといわれています。

ですから、頻繁にお風呂に入る習慣がなく、かつては週1回のお風呂が当たり前で、現在でも毎日お風呂に入る人は70%ほどだといわれています。

一方、日本は湿気が多く、とくに夏は高温多湿で汗をかきやすかったことや、火山灰や土埃などで汚れやすかったことなどから、日本人は昔から頻繁にお風呂に入る習慣が昔からありました。

また、温泉も日本各地にあったことから、お湯にゆっくり浸かるという習慣も昔からあり、

日本のお風呂は体の汚れを落とすだけでなく、お湯に浸かって温まりリラックスする場所でもあります。

 

お風呂場の造りや入り方も海外と日本では大きく違っています。

 

海外はお風呂場には洗い場が無く浴槽とシャワーがあるだけで、浴槽にお湯をためて泡を作り、お湯に浸かったまま体を洗って最後にシャワーで泡を洗い流すというという入浴方法です。

また、浴槽にお湯をためずにシャワーで体を洗い流すだけの人も多く、最近では浴槽を設置しない家庭が増えてきているそうです。

 

日本のお風呂場には洗い場と浴槽が別々にあり、洗い場で体を洗ってシャワーなどで汚れを落とした後に浴槽につかるという入浴方法です。

この日本の入浴方法は、日本の気候が大きく関係しているといわれています。

日本の気候は夏は高温多湿で冬は低温低湿なので、日本の住宅は湿気を逃がすために昔から通気性が良くなっています。

そのため、冬は寒いので体を温めるために浴槽が作られたといわれています。

 

また、温泉や銭湯が日本全国にあることから、公衆浴場に複数人で入るというのも日本独自のお風呂文化です。

海外では誰かとお風呂に入ることがないため、カルチャーショックを受ける人も少なく無いようです。

また、温泉や銭湯などの公衆浴場では、タオルを体に巻いたまま湯船に浸かってはいけない、タトゥーがあると原則入れないなどの決まり

 

 

▪まとめ

日本独自のお風呂文化とは、湯船にゆっくり浸かるというものです。

温泉や銭湯などの日本独自のお風呂文化を楽しみに日本に来る海外の人も多く、日本のお風呂は日本の重要な観光資源にもなっています。

みなさんもお風呂の日には、ゆっくりと湯船に浸かって日本らしさを感じながら疲れを取ってみてはいかがでしょうか。

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