小満と書いてもあまりピンとこない人が多いと思いますが、小満は24節気のうちの一つです。
立夏の次にくるのがこの小満(しょうまん)ですが、農耕される人たちにとっては大切な日で農作業の目印にされてる日でもあります。
今回はそんな小満についてご紹介していきます。
目 次
2023年の小満はいつ?
小満は先ほども挙げたように立夏の次に位置するため2023年の小満は5月21日となります。
この時期になると沖縄や九州では梅雨に入り始めるので、じめじめした時期となり、台風もでき始めたりすることになります。
ゴールデンウィークも過ぎて人伝いに病気が感染する時でもあるのでご注意ください。
小満の意味や由来は?
小満は24節気のひとつで、8番目の24節気になります。
天気が良く満ちはじめ、草木が勢いよく生い茂る時期とされています。
また、秋にまいた麦が冬を越し、春雨前線などの雨なども越してようやく穂が実るため、農家が落ち着くのがこの頃だとされています。
このことにより、農家がほっと一安心(小さく満足)したことから小満と言われるようになったという説もあります。
小満の時期にぜひ食べたい旬の食べ物は?
小満の時期にぜひ食べていただきたい食材は「麦秋」です。
麦秋を知らない方もいると思いますが、その字の通り「秋に蒔いた麦」です。
本来「秋」という字には穀物、食物の収穫、成熟を意味する言葉でもあるので、夏に収穫するのに「秋」という漢字がつきます。
麦自体が五穀に入っているように体にいいとされていますが、麦秋は寒い冬の寒波を乗り越えているので、麦が引き締まっており、養分をたっぷり吸っているので、ご飯を炊くときに混ぜて炊くだけで十分美味しいです。
さらに、ご飯に入れるだけでなく味噌や製粉して小麦粉にしたり、麦茶にしたりするところも多く非常に万能ともされています。
この他にも小満の時期に旬の食材は「アスパラガス」や「枇杷(びわ)」などもあります。
真夏に比べるとまだ種類は少ないですが、夏に向けて徐々に育っている野菜もあり、この時期に収穫できる野菜も十分美味しいですのでぜひ皆さんもお召し上がりください。
5月にあるお勧め行事・イベント
一年中様々な行事やイベントがありますが小満の5月にも夏に入る前でも楽しめる行事やイベントがありますのでご紹介していきます。
5月 さいたま市浦和うなぎまつり
埼玉県さいたま市では市の名産品でもある「うなぎ」をさらに知ってもらおうということで、PRを兼ねてお祭りを行っています。
うなぎの栄養価は高いとよく皆さんもご存じだと思いますが、なんとうなぎをその場で調理実演もしてくれます。このことにより味覚だけでなく視覚でも楽しむことができるのがこのお祭りの特徴です。
さらにイベントショーやうなぎ弁当の販売、市内産品の販売等うなぎ以外でも十分楽しむことができるイベントなのでお勧めです。
5月 神津牧場花まつり
群馬県甘楽郡にある神津牧場は標高1000mもあるとされており、北海道同様に春の訪れが遅いのが特徴とされています。
このことにより、桜やさまざまな春の花が5月の上旬から中旬にかけて咲き、ちょっと季節外れの春の花を堪能することができます。
一斉に咲くので、花が咲いてる期間は短いですが辺り一面が淡い桃色や白に染まる様は必見です。
5月 なかのバラまつり
長野県中野市にある一本木公園には800種類ほどもあるバラで満たされており、バラの見頃にイベントがあります。
一本木公園は別名「バラ公園」と言われているほどで、バラの凛とした香りが辺り一面に広がっており、嗅覚だけでなく色鮮やかなバラが心を癒してくれます。
さらにバラのジェラートなどバラに関するお菓子やバラの販売などまで行っており、バラ好きでなくても十分楽しめるイベントとなっています。
他の二十四節気についてはこちら
二十四節気とは2020年のいつ?意味や使い方と節気一覧。
このように夏まではもう少し待たないといけないですが小満の頃でも十分楽しめるイベントなどもあり、梅雨前なので過ごしやすい時期とされちます。
ピクニックなどしても天気が良いことが多いですので、ぜひ小満の頃にお出かけしてみてはいかがですか。