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浜下り(沖縄ハマウリ)2023年はいつ?由来や意味、行事の内容は

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3月3日といえば、桃の節句の「ひな祭り」が有名ですが、沖縄では旧暦の3月3日に、ひな祭りに相当する行事の「浜下り(はまうり)」が行われます。

ひな祭りといえば、家の中でひな壇を飾り、はまぐりのお吸い物やちらし寿司などを食べる女の子の行事といったイメージですが、沖縄の浜下りは家にいてはいけない日となっているのです。

 

浜下り(ハマウリ)とは

浜下りの由来では、ある娘が男との間に子を身ごもりますが、その男の正体がアカマター(赤斑の蛇)であり、それを知った娘が海に飛び込んで身を清めて、アカマターの子供を流したとされています。

浜下りは「浜に下る」という字の通り、海岸に行きます。

現代は海に飛び込んで身を清めるようなことはなく、名残で家族や親しい女の子同士でお弁当を持って海岸に遊びに行くピクニックのようになっています。

浜下りの日は他にも貝を拾ったり、潮干狩りをしたりする習慣があります。

現在では浜下りの日に、女性が海岸にいるというだけではなく、家族や友人同士で集まって潮干狩りを楽しんでいる姿をみることができます。

 

旧暦3月3日は干満の差が最も大きい大潮になり、干潮時には砂浜が最も広がるため、海岸に出かけて、魚貝類や海草を採る風習もあります。

 

浜下り(ハマウリ)2023年はいつ?

旧暦の3月3日は、2日前の3月1日が新月で大潮となり、3日は大潮で浜が広がります。

女の子は白砂に足を運び、身を清める日とされました。

2023年4月22日(土)となっています。

 

浜下りの今後の予定は以下のようになっています。

2024年4月11日(木)

2025年3月31日(月)

 

浜下りの由来

浜下り(ハマウリ)には、昔話として言い伝えがあります。

 

むかしむかし、アカマター(赤まだらの中型の蛇で、ハブをたべるとされています)が美男子に化けて、ある娘のところに忍んでました。

 

村の物知りなお爺さんが、見なれない男を不思議がって節穴から家の中をのぞくと、その美男子がアカマターだと分かりました。

 

次の日、娘に

「お前のところに来ている男は人間じゃないんだよ!あれはアカマターだ。あの男が来たら苧籠(竹で編んだかご)にいっぱい芭蕉の苧(カラムシ:麻のような植物の繊維)をためておき、その苧を針にとおしてあの男の頭に刺してみなさい。」

と言ったそうです。

娘はお爺さんが言うとおり、男が来ると苧を通 した針を、男の頭に刺しました。

すると、その男は苦しみ、芭蕉の苧を引きずってグスク山(渡嘉敷港の入口付近の岩山)まで逃げました。

 

娘がグスク山まで後を追って行くと、アカマターがとぐろを巻いて血だらけになっていたそうです。

娘が身ごもってしまっていたのはアカマターの子だと知り、困ってしまいました。

 

すると、あのお爺さんが

「3月に浜下りをしなさい。海に行き、潮だまりを跳んで身を清めたら、アカマターの子は流れるよ。」

と教えてくれたので、言われた通りに3月3日に浜下りをすると、アカマターの子は流れました・・・

 

といった伝説があります。

それ以降、女の子には浜下りをし、ご馳走を持って潮干狩りに行に行き、馳走の中の蓬餅だけは女の子が先に食べ、潮だまりを跳ぶことになっているそうです。

 

浜下りは沖縄のひな祭りといったところですが、家にこもってする一般的なひな祭りと違い、海に出るアクティブな行事となっているようです。

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