■はじめに
まだ冬から抜けきれない1月から、2月に入るといよいよ春を意識するシーズンに切り替わります。
その年の音楽イベントをチェックして出掛けるのを楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
そんな2月の始まりは、私達が普段親しんでいる音楽に関係のあるロカビリーの日です。
目 次
■ロカビリーの日とは
ロカビリーの日は毎年2月8日にあります。
戦後の日本は様々なアメリカ文化が流行し、音楽でもジャズやウェスタンは若者を中心にブームとなっていましたが、更に新しいスタイルで今の日本の音楽へ繋がる「ロカビリー」が誕生した記念日です。
■意味や由来
1958年(昭和33年)のこの日、有楽町の日本劇場(現:有楽町マリオン)で東宝が第1回「ウェスタンカーニバル」を開催しました。
1950年代にアメリカでヒットした音楽「ロカビリー」は日本でも流行し始めていて、このウェスタンカーニバルを火付けにブームが巻き起こりました。
実は「ウエスタン・カーニバル」と呼ばれるイベントが初めて開催されたのは更に5年前まで遡ります。
1953年(昭和28年)から毎年2回(春秋)、有楽町ビデオホール(現:角川シネマ有楽町)で開催されていました。
これを仕切っていた堀威夫(現:ホリプロ創業者)と東宝との交渉が行われ、ロカビリーの日の由来となった日劇「ウェスタンカーニバル」開催の実現へと繋がりました。
イベントは1958年2月8日~16日にかけて行われ、初日だけで9,500人にもなり1週間で40,000人以上もの動員数になりました。
今では日本武道館を始め様々なコンサート会場がありますが、当時はこういった大規模な会場がなく異例の記録となったのだとか。
全国各地で行われている現在の音楽フェスやコンサート、ライブの大元になっていると言っても過言ではないイベントですね。
■イベント
東京サマーランドにて3年ぶりのイベントとなる【AMERICAN HOT WAX Vol.8】が2018年2月17日に開催されました。
1950’s Rock’nRollライブをはじめ、フリマや雑貨、フード等の販売が行われました。
ライブでは「Hillbilly Trio」等によるロカビリーの演奏もあったのだそうです。
富山県高岡文化ホールでは【Takabun Music Fes】が去年に引き続き2018年も8月19日に開催されました。
今年は初めてマルシェとの同時開催となり「見て、聴いて、味わって」をテーマに地元のアマチュアアーティストのライブ、地元グルメや雑貨店が集結し家族で楽しめるイベントとなりました。
当日は800名以上もの来場者があり、13組のアーティストによる演奏はホールが常にいっぱいの状況だったそうで、その中でもトリを飾ったバンド「Hiccp Dragon」はロカビリーにカントリー、ジャズ、昭和歌謡を取り入れた演奏で盛り上がったのだそうですよ。
今では全国各地で様々な音楽フェスがありますが、ロカビリーに繋がるイベントもありますのでチェックしてみてくださいね。
■ロカビリーの雑学
ロカビリーの日にちなんだ雑学をご紹介します。
□ロカビリーとは!?
ロカビリー(rockabilly)は1950年代にアメリカ南部で発生したポピュラー音楽です。
黒人音楽ブルースからの“ロックンロール”と白人音楽のカントリーからの“ヒルビリー”との合成語で「ロッカビリー(Rock-A-Billy)」とも呼ばれていました。
代表するミュージシャンにはエルヴィス・プレスリーやビル・ヘイリー、カール・パーキンス等がいます。
□日本でのロカビリー
アメリカで一大センセーションを巻き起こしたロカビリーは世界中に広がり、日本でも2~3年遅れでブームになりました。
それまでの日本ではマイクの前で姿勢良く正しい発声で歌うことが当たり前でしたが、躍りながら歌ったりアレンジした発声へ大きく切り替わることになります。
「ウェスタンカーニバル」で活躍した平尾昌晃、ミッキー・カーチス、山下敬二郎は「ロカビリー三人男」と呼ばれ、他にも内田裕也、坂本九等がロカビリー出身の歌手です。
当時、音楽だけでなくロカビリーファッションも流行し、革ジャンやツイスト等を取り入れる若者が多く見られました。
近年でも「全日本ロカビリー普及委員会」が2005年に発足したり、若者の間でもファッションが取り入れられたりしています。
■まとめ
ロカビリーの日についてご紹介させて頂きました。
今ではあまり耳にすることはない「ロカビリー」ですが、私たちの身近な音楽のルーツとなっている親近感を感じる音楽だと思いました。
毎年2月8日ロカビリーの日には、好きな音楽を聴きながらゆっくり過ごしたり、イベントをチェックしてみるのも良いかもしれませんね。
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