■はじめに
「ドーはドーナツのド♪」からはじまるドレミの歌。
皆さんも歌ったことがあるのではないでしょうか。
そんな誰もが知っているドレミファソラシドですが、はるかはるか昔には、まだ音をドレミとあらわす方法はありませんでした。
えっ?ドレミファソラシドがない?
どういうこと?って思いますよね。それくらい私たちにとって当たり前のドレミ。
私たちが歌を歌ったり、楽器をひくときには必ず楽譜をみてひきます。
もし楽譜がなかったら、どうやって曲のメロディーを知ればよいのでしょうか?
ここではそんなドレミの誕生についてまとめてみました。
目 次
■ドレミの日とは
「ドレミの日」は、毎年6月24日に定められています。
遠い昔、6月24日は洗礼者ヨハネの誕生日であり、お祝いするために歌われていたのが「聖ヨハネ讃歌」でした。
その聖ヨハネ讃歌が、のちのちのドレミファソラシドが誕生するきっかけとなったため、6月24日がドレミの日と制定されたのです。
■意味と由来
今から約1000年前、当時はまだ楽譜がありませんでした。
なので、人に歌を伝えるには聞いて覚えるしかなかったのです。
人から人へ、また人へ歌うことで伝えるなんて想像しただけで大変そうですよね。
少し音程がずれるだけで、全く違うメロディーになる可能性も。
そこで、どうにかもっと簡単に歌を伝える方法はないか、と頭を悩ませたのが当時イタリアの教会音楽の指導者である、グイード・ダレッツォさんでした。
グイードさんは「聖ヨハネ讃歌」という歌の節の最初の音が、“ドレミファソラシド”になっていることに気づき、ドレミファソラシドという音階をつけることになったのです。
こちらがその聖ヨハネ讃歌です。
Ut queant laxis
Resonare fibris
Mira gestorum
Famuli tuorum
Solve polluti
Labii reatum
Sancte Johannes
それぞれの最初の文字によーく注目してみると、何か気づきませんか?
そうです、2段目から6段目の最初の文字が「レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」と読めますね!
これがドレミファソラシド誕生の瞬間です。
その後、1段目の「ウト」が「ド」になり、「シ」も加わってドレミファソラシドが完成しました。
■イベント
こんなにも私たちの生活に親しみのあるドレミ。
ワクワクするような楽しいイベントがありそう!と思って色々調べてみたのですが、定期的に行われているものは見つかりませんでした。
でも身近にあるからこそ、友人たちと楽器をもちよって、内輪だけのドレミの日演奏会を開いてみるのも楽しいかもしれませんね。
小さなお子さんがいる家庭なら、おもちゃのピアノや太鼓で家族オーケストラなんて楽しみ方も。
自分たちで気軽に取り組んで楽しめるのも、音楽の魅力のひとつですね。
■ドレミの雑学
ドレミといえばドレミの歌。実はこれ、日本で生まれた曲ではありません。
もともとは有名なミュージカル作品「サウンド・オブ・ミュージック」に登場した曲を、日本語バージョンに訳したのがドレミの歌でした。
じゃあ原曲の歌詞も「ドはドーナツのド、レはレモンのレ」なの?
と疑問に思ったので調べてみると、まったく違ってました。
日本語 → 英語訳
ド-ナツ → Do (Doe) – メス鹿
レモン → Re (Ray) –黄金の太陽の光
みんな → Mi (Me) – 名前(自分を呼ぶときの名前)
ファイト → Fa (Far) ‐走っていく長い長い道のり
青い空 → So (Sew) –針で糸を引くこと
ラッパ → La (La) – ラはソに続く音
しあわせ → Ti (Tea) –ジャムとパンに合う飲み物
全然ちがいますね!ちなみに原曲はドレミファソラ「シ」ではなくて、ドレミファソラ「ティ」だそうです。
声に出して読んでみるとなんだかかわいいですね。
■まとめ
いかがでしたか?
ドレミが生まれたおかげで、楽譜をみて小さな頃から音楽を楽しむことができるようになりました。
音楽は楽しいときはもちろん、つらいときや悲しいときにも、前向きになれる力を与えてくれます。
ぜひドレミの日には、楽器を演奏してみたり、みんなで歌を歌って楽しんでみてください。
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