■はじめに
今、日本で一般的な服というと洋服を指しますよね。
地域にもよりますが、あまり和服の方を見かけることはありません。
電車内などで見かけると、その装いの美しさについつい目をやってしまうこともありますね。
実際には洋服を着ていたとしても、和服に憧れる方も多いかと思います。
5月29日は、そんな和服の中から呉服にクローズアップした呉服の日です。
目 次
■呉服の日とは
呉服の日はウライ株式会社によって制定されました。
ウライ株式会社は昭和21年に創業した会社で、京都からきものやジュエリー、各種ファッションアイテムなどを発信しています。
きもの事業では芸能人とコラボしたブランドが有名ですね。
例えば片岡愛之助さんの「花布季」やローラさんの「ROLA×FURISODE」など。
他にも藤田ニコルさんや松井珠理奈さんなど、若い方に人気のあるタレントさんやアイドルとのコラボレーションも積極的に行っている会社です。
■意味
呉服の日には、和装業界の振興と、もっと多くの人に和装の良さを知ってもらおうという意味があります。
実際、今の日本人は基本的に洋服を着る方がほとんどです。
着物や呉服と言われると、どうしても特別なイメージがつきまとってしまうことも。
洋服に比べると敷居が高く感じてしまうこともありますよね。
美しさはわかっていても、なかなか手が出せないという方も少なくはありません。
しかし、和装には和装の良さというものがたくさんあります。
それは見た目の美しさだけではありません。
こういった良さを知るためには、何かきっかけが必要ですよね。
呉服の日も、そんなきっかけの一つになる記念日になっています。
■由来
呉服の日の由来となったのは、語呂合わせです。
呉(ご)服(ふく)という読み方を、5(ご)29(ふく)という語呂合わせで5月29日に当てはめました。
日本の記念日にはこういった語呂合わせを由来としているものが多数あります。
例えば5月29日は「こんにゃくの日」でもあるのですが、こちらもこん(5)にゃく(29)という語呂合わせが由来となっています。
中には少々強引なものもありますが、それもご愛嬌。
語呂合わせだと覚えやすいですし親しみも増しますね。
■イベント
呉服の日には大小さまざまなイベントが開かれます。
例えばきものでフォトラリー。
こちらのイベント、2018年にはSKE48の松井珠理奈さんがイベントアンバサダーを務めました。
事前に申し込みをすると、開催地ごとに5つのフォトスポットを指定されます。
着物を着て、そこで写真を撮影したらハッシュタグを添えてSNSに投稿するというもの。
インスタ映えが出来るのでいいねを獲得できるチャンスにもなりますし、和装の良さにも触れることができます。
そのため、老若男女問わず参加している人気イベントですね。
他にも呉服のほか浴衣を安く販売するお店や着付けの講習会など、各地でさまざまなイベントが開かれています。
■呉服の雑学
呉服の日にちなんだ雑学を紹介します。
□呉服と着物の違いって?
まず、呉服の「呉」とは古代中国のこと。
当時の中国から伝わった織り方の物を指していました。
最初は呉の服で呉服だったのですね。
江戸時代には、綿で作った綿織物を太物、そして絹で作った絹織物を呉服と呼んで区別していました。
基本的には別々の店で売られていたものの、後に両方を扱う店が登場。
そのため、呉服屋は着物屋として定着しました。
現在は着物も呉服も同じく和装の意味として使われています。
□着物にはどんな種類があるの?
代表的な物をいくつか紹介します。
まずは振袖。
振袖は未婚女性の第一正装で、成人式の他にも結婚式に参列する時などにも使いますよね。
逆に既婚女性の第一正装となるのは黒留袖。
結婚式で新郎新婦の母親や親族の既婚女性などが着用します。
色留袖は黒留袖と同じように5つの家紋を入れれば同格として着用することができます。
家紋を減らすことによって訪問着のような感覚で着用できますよ。
訪問着は一枚の絵になるように仕上げている物で、華やかな雰囲気が魅力的です。
■まとめ
今回は呉服の日を紹介させて頂きました。
古代中国から伝わり、日本でも愛されてきた呉服。
それだけに、しっかり文化を守っていきたいですね。
幸い、今はきものでフォトラリーのように気軽に参加できるイベントがたくさんあります。
これをきっかけに、和装に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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