はじめに
ハーブと聞くとバジルやミントなど海外のものを思い浮かべる方が多いと思います。
でも、日本にもシソやワサビなど昔から親しまれてきた日本独自のハーブがあるのです。
今回は、世界中で昔から利用されてきたハーブに関する記念日や雑学についてご紹介します。
目 次
ハーブの日とは
ハーブの日は、毎年8月2日にあります。
ハーブの日は、2017年(平成29年)エスビー食品株式会社が制定した記念日です。
エスビー食品株式会社では、1987年(昭和62年)に開始したフレッシュハーブの販売事業30周年を記念して、2017年(平成29年)にハーブの日を日本記念日協会に登録しました。
▪意味
ハーブの日は、心と身体に潤いをもたらすハーブの素晴らしさと、その美味しさを広める目的で制定されました。
▪由来
ハーブの日が8月2日となった由来は、8と2で「ハー(8)ブ(2)」と読む語呂合わせとなっています。
▪イベント
河口湖に近い八木崎公園と大石公園では、毎年6月中旬~7月中旬に「河口湖ハーブフェスティバル」が開催されています。
この時期は両方の公園に植えられたラベンダーが見ごろで、毎年多くの観光客がラベンダーと富士山と河口湖のコラボレーションを楽しみに足を運んでいます。
ハーブフェスティバル開催期間中は、ラベンダーを使ったソフトクリームや地ビール、石鹸やバスソルトなどの出店も数多く出店しています。
また、期間中には富士山の山開きを記念した花火大会も開催されるので、ぜひ昼と夜両方の花を堪能してみてください!
ハーブの雑学
<日本に古くから伝わるハーブとは?>
ハーブはといえば、西洋から伝わってきたイメージが強くありませんか?
実際、ハーブティーやアロマテラピーに使われるものやお店で売っているフレッシュハーブなどもほとんどが海外から伝わったものです
でもじつは、ハーブは日本にも昔からあり、現在もみなさんが日常的によく口にしているものも沢山あるのです。
シソや三つ葉、ミョウガや生姜、七草がゆの春の七草など昔から薬味や漢方薬として日本の生活の中で使われてきたものがまさに日本のハーブなのです。
こういった日本に自生している日本独自のハーブを「和ハーブ」と呼び、100種類以上あるといわれています。
日本のハーブの歴史はとても古く、史実として残っているものでは日本最古の歴史書である「古事記」には、生姜やニンニク、ハジカミ(山椒)の名前が記載されています。
しかし、現在は和ハーブとして扱われている物の中にもじつは日本原産ではないものもあります。
シソは日本のハーブの代表的なものとしてよく名前が上がりますが、原産地はヒマラヤや中国南部なのです。
日本には奈良時代に中国から薬草として伝わり、室町時代ごろから食用としても利用されるようになったとされています。
また、ミョウガも日本原産ではなく、東アジアが原産地といわれています。
日本には平安時代に中国から伝わり、香りが強く柔らかい蕾の部分を薬味として食べるようになりました。
シソもミョウガも海外から伝わったものですが、食卓に上がると日本の季節を感じられるほど日本に根付いているので和ハーブとして扱われるようになったのです。
<江戸時代にバジルの種が意外な使われ方をしていた!>
バジルは家庭でも簡単に栽培することができ、ピザやパスタなどに使われることが多いので日本でも親しまれているハーブです。
それでも知名度が上がったのは最近のことでひと昔前はバジルを知っている人の方が少なかったですよね。
しかし、じつはバジルは江戸時代から日本にあるハーブだったのです。
バジルはインド原産で、江戸時代に中国から薬として日本に伝わりました。
当時は、葉っぱは利用せず種の方が使われていたそうです。
バジルの種は小さな黒い粒なのですが、水を含ませるとカエルの卵のように寒天状に膨れます。
この特徴を利用して、粒の状態の種を目の中に入れゴミを取り除くのに使われていたそうです。
このような使い方からバジルは「目帚(めぼうき)」と呼ばれ、この名前は現在でもバジルの和名として使われているのです。
▪まとめ
ハーブは日本独自のものもあり、最近は流行り始めたと思っていたものも意外と古くから日本に伝わっているものもあったとは驚きですよね。
ハーブの香りや味を楽しむだけでなく、ラベンダーの花が咲く時期やミョウガや七草がゆなどで季節を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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