美しい姿のオンシジューム。
その姿は、踊っている女性の姿を連想させます。
目 次
オンシジュームとは
オンシジュームはラン科オンシジウム属で、中央アメリカや南アメリカが原産の多年草です。
草丈は15~30cm程度で、開花時期が4月~6月、9月~10月、12月~1月と幅広く、花の色もピンクやオレンジ、レッド、ホワイトなど様々です。
オンシジュームの名前の由来
オンシジュームにはラン科の植物に見られる唇弁の基部にこぶがあることから、「Oncidium(小さなこぶ)」という学名がつけられました。
また、オンシジュームの花がスカートを広げて踊っているように見えることから、英語で「Dancing lady orchid(踊る女性の蘭)」と呼ばれています。
他にも、舞い飛ぶ蝶を意味した「Butterfly orchid(蝶の蘭)」と呼ばれています。
オンシジュームの花の独特な姿から様々な呼び名があり、「ダンシングガール(Dancing Girl)」「ダンシングバレリーナ(Dancing Ballerina)」「スズメラン(雀蘭)」「ムレスズメラン(群雀蘭)」などもあります。
オンシジュームが誕生花となる日にち
1月15日、11月5日、11月28日
オンシジュームの花言葉
オンシジューム全般のの花言葉は「可憐」「一緒に踊って」です。
「Dancing lady orchid(踊る女性の蘭)」と呼ばれる、可憐な舞い姿の通りの花言葉ですね。
他にも「つぼみのままでいて」「清楚」「印象的」「野心的な愛」「協調」「気立てのよさ」「遊び心」などがあります。
踊っている際にスカートがひらひらと舞う姿から「遊び心」という花言葉がつけられたようです。
オンシジュームの色別の花言葉
オンシジュームには色別の花言葉はないようです。
オンシジュームの怖い花言葉
オンシジュームの花言葉には怖い意味はないようですが、オンシジュームはラン科であり、蘭についてのギリシャ神話があります。
ギリシャ神話では「オルキスの生まれ変わり」が蘭と言われています。
オルキスは山羊脚のサテュロスを父に、妖精のニンフを母にもつ半妖半獣の精霊です。
オルキスは父に似て酒や女が好きで、女性を追いかけまわしていました。
酒の神ディオニュソスの祝祭日の時、酔っ払ったオルキスは女司祭に手をだそうとします。
周りの神々はオルキスを止め、女司祭も無事でしたが、神々の怒りを買ったオルキスは体をバラバラにされてしまいます。
父サテュロスは天神々にオルキスの救いを乞います。
すると、体の一つ一つが美しいランへと姿をかえていったのです。
ギリシャ神話では、花に姿を変えるお話がよくありますが、バラバラになった体が花になるのは怖いですね。
そして、また欲に溺れた男性が登場でした。