「8月13日 左利きの日」
■はじめに
左利きの人は10人に1人と言われています。
左手で箸を持っていたり、字を書くところを見ると、なぜか気になってしまいます。
ちょっと細身でメガネをかけた左利きの女の子。
筆者が中学生のころ、あこがれていた彼女の影響がまだ頭のどこかに残っているせいでしょうか。
目 次
左利きの日とは
1992年、イギリス・ロンドンの左利き用品販売店が「Left-Handers Club」という団体を創設し、そのうえで8月13日を「左利きの日」と制定しました。
これは左利きの生活環境の向上を目指した記念日で、左利きでも安全に使える道具を作ってもらうことや、学校で左利きの子どもが困ることのないようにと提唱、制定されたものです。
8月13日という日は、この提唱者の誕生日なんだそうで、インパクトはいまいち。
しかし、何かと舶来品を和風にアレンジするのを得意とするわが国は、日本版左利きの日として、2月10日を「左利きグッズの日」としています。
左→レフト→レ(0)フ(2)ト(10)という割合よくできた語呂合わせですね。
■左利きの日の意味と由来
人類の男女が半々なのに、どうして左利きは1割しかいないのでしょうか。
いろいろと研究はされたようですが、結局のところ明確な原因は判明していません。
今のところ有力なのは「優位脳」説で、これは右脳、左脳のどちらが体の動きをコントロールしているかというものです。
右脳からの指令は反対の左半身の筋肉に、左脳は右半身に伝わり、右脳が優位であれば左利き、左脳優位は右利きと言われています。
また右脳は直感やひらめきをつかさどる「感覚脳」とされ、左脳は記憶や思考の「論理脳」と呼ばれています。
胸の前で両腕を組んだとき、右腕が上の人は左脳優位で、右利きの人が両手の指を組んだときは右手の親指が上になります。
右腕が上(右利き)なのに、左の親指が上になる人(左利き)は、左右の脳をバランスよく使えている人だそうです。
「赤ん坊を抱くときに、アタマを左腕のほうにばかり抱くと、右腕が動かしにくいから左利きになってしまう」とは、うちのおばあさんの説なのでアテにはなりませんが、なるほどと思わないでもありません。
■左利きの日のイベント
本家イギリスではこの日にあれこれとイベントがあるそうですが、日本はお盆で左利きの面倒まで手が回らないため、日本版の2月10日にイベントはお任せとなっています。
左利きの日の雑学
▽世界レフティゴルフ選手権大会
1925年、米国で20人のレフティが集まったゴルフ大会が開催されて、ここから始まったレフティゴルフは、1976年の世界協会設立で世界規模の大会となりました。
大会は1年半ごとに北半球、南半球で開催されており、日本では1997年の大津、2016年の宮崎と2開催が行われています。
また、1994年には日本レフティゴルフ協会が設立され、全国23支部の地区大会や全国大会が毎月開催されています。
▽左利きで困ること
日本の文字は左から右へ、上から下へという書き順が基礎になっています。
英文にしても左利きでは書きにくそうで、書いたそばから手が重なって汚れたり、字がこすれたりしちゃいます。
左利きが便利なのは、右から書くアラビア文字とヘブライ文字くらいでしょうが、だからと言って左利きが多いわけでもありません。
調理に使うおたま、急須、ハサミなど、最近は左利き用のものが多く出回っているようですが、やはり少し割高ですね。自動改札も完全に左利きを無視していますが、まあこれはちょっとタッチするだけなので、すぐに慣れるというか、あきらめがつきます。
一番釈然としないのはパソコンのマウス! と思っていたら、Windows10ではクリックの左右変換設定ができて、スクロールバーも左に移せるそうです。
■まとめ
左利きで不便なこともだんだんと改善されているようで、これもマイノリティにやさしい社会になりつつあるということでしょうか。
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