はじめに
みなさんはケーブルカーに乗ったことがあるでしょうか?
急な山道を歩くことなく楽に山の上まで運んでくれる、なんともありがたい乗り物ですよね。
しかも、登り降りの最中に景色も楽しむことができ、大人も子供もワクワクする乗り物です。
今回はそんなケーブルカーに因んだ記念日やイベント、雑学などをご紹介します。
目 次
ケーブルカーの日とは
ケーブルカーの日は、毎年8月29日にあります。
ケーブルカーの日は、1918年(大正7年)8月29日に生駒鋼索鉄道が、奈良県の生駒山鳥居前~宝山寺間のケーブルカーを日本で初めて開業したことを記念して制定されました。
生駒鋼索線は現在でも営業していて、ふもとから宝山寺まで行く鳥居前~宝山寺間の宝山寺線と、生駒山にある遊園地「スカイラインいこま」まで行く宝山寺~生駒山上間の山上線の2本があり多くのお客さんが利用しています。
▪意味
ケーブルカーの日は、日本初の営業用ケーブルカーが奈良県生駒山にある宝山寺までの運転を開始した日を記念しています。
それまでは宝山寺に参拝するためには駕籠(かご)や馬を使って山を登っていかなければなりませんでしたが、ケーブルカーが作られたことにより参拝客が大幅に増えたといわれています。
▪由来
ケーブルカーの日は、1918年(大正7年)の8月29日に大阪電気軌道(現在の近畿日本鉄道)の子会社である生駒鋼索鉄道が、奈良県生駒山で日本初の営業用ケーブルカーを開業させたことに因んで制定されました。
▪イベント
ケーブルカーに因んだイベントは日本各地で行われています。
茨城県の筑波山では、紅葉で山が綺麗に色づく10月下旬から11月中旬に合わせて毎年「筑波山もみじ祭り」が開催されています。
祭り期間中は、筑波山がライトアップされてケーブルカーも期間限定の夜間運行が行われます。
2018年には、11月3日(土・祝)~12月2日(日)までの土日祝日と11月17日(土)~11月25日(日)の毎日に夜間運行が行われ多くの観光客が訪れました。
ケーブルカーの夜間運行は17:00~20:00で行われ、毎時間00分、20分、40分の20分間隔で運行され、料金は大人(中学生以上)1,000円(往復)子供(小学生以下)無料となっています。
ただし、通常営業時間(9:00~17:00)は大人(中学生以上)1,050円(往復)子供(6歳以上小学生以下)530円(往復)6歳以下無料となっているので、17:00より前にケーブルカーを利用する場合は気を付けてください。
カエデやツタ・サクラなど赤や黄色に色づいた木々がライトアップされ、暗闇の中で鮮やかに浮かぶ風景を通常よりも安い料金でケーブルカーから見る事が出来るなんて素敵ですよね!
秋の紅葉の時期は、筑波山のケーブルカーで夜の紅葉を楽しんでみてはいかがでしょうか?
カーブルカーの雑学
<ケーブルカーとロープウェイの違いとは?>
ケーブルカーとロープウェイはよく似た乗り物で間違えられることも多いですよね。
この2つの乗り物の違いとはどこなのでしょうか?
ケーブルカーは、山の急斜面などを進む鉄道の一種で、車両を上からケーブルで引っ張り上げる乗り物です。
ロープウェイとは、空中に伝わせたロープにゴンドラをぶら下げてロープを引っ張って動かす乗り物です。
日本ではこのように区別してそれぞれの乗り物を名付けているのですが、海外では違う呼び方もあるようです。
イギリスでは、ロープウェイのことをケーブルカーと呼び、ケーブルカーのことを「フニクリ・フニクラ」と呼びます。
「フニクリ・フニクラ」ってどこかで聞いたことがありませんか?
そうです、日本では「鬼のパンツ」という名前でよく知られている歌の元々の名前が「フニクリ・フニクラ」です。
日本ではどうしてか「鬼のパンツ」になってしまいましたが、実はあの歌はイタリアのヴェスヴィオという火山に観光客を運ぶ登山電車(ケーブルカー)の宣伝用に作られたケーブルカーの歌だったのです。
イタリア語でケーブルカーは「フィニコラーレ」と言い、イタリアのトーマス・クックという観光会社が登山電車に「フニクリ・フニクラ」という名前を付けたとされています。
この登山電車の名前が、イギリスではケーブルカーを表す言葉として伝わったんですね。
<昔は渋谷にもケーブルカーがあった⁈>
ケーブルカーといえば、山を登る時に利用するものというイメージですよね。
現在運行しているケーブルカーも全て山の急な斜面に作られていて、簡単に昇り降り出来る乗り物として利用されています。
しかし、かつて戦後の復興が著しい頃に渋谷でケーブルカーが運行していたのです!
渋谷のケーブルカーは、1951年(昭和26年)に東横百貨店(現在は解体された東急東横店旧東館)の屋上と玉電ビル(東急東横店西館)の屋上を行き来するために設置されました。
このケーブルカーは「空中ケーブルカーひばり号」と呼ばれ、ケーブルカーというよりもロープウェイと言った方がよい乗り物だったようです。
ひばり号に乗ることが出来るのは子供だけで、移動手段としての乗り物というよりも百貨店のアトラクションとしての乗り物で、連日行列ができるほど大人気だったそうです。
しかし、1953年(昭和28年)にケーブルカーの折り返し地点となっていた玉電ビルが改築工事をすることになり、空中ケーブルカーは廃止・撤去されてしまいました。
たった2年間の運行でしたが、空中ケーブルカーひばり号は多くの子供たちをワクワクさせた夢の乗り物だったのです。
▪まとめ
ケーブルカーとロープウェイはよく似ていますが、地面と接地して走っているのがケーブルカーで、ケーブルにぶら下がっているのがロープウェイです。
空中に浮かんだ感覚で景色を楽しめるロープウェイも良いですが、がっちり地面にくっついて走っているケーブルカーはやはり安心できますよね。
旅行などに行った時、ケーブルカーで山の景色を眺めながらゆったり登ってみるのも良いですよね。
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