■はじめに
過ごしやすい秋も終わりをつげる11月からは肌寒い日も増え、12月に入るといよいよ本格的な冬の到来になります。
お住まいのエリアによっては、すでに年末年始に向けて慌ただしくされている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな12月には、私達が社会でより良く過ごせるための障害者の日があります。
目 次
障害者の日とは
障害者の日は毎年12月9日にあります。
障害者の日が制定されたのは、1981年(昭和56年)のこと。
同年11月28日に国際障害者年を記念して、日本の厚生省国際障害者年推進本部が制定しました。
2003年(平成15年)12月3日に公布された障害者基本法でも12月9日を障害者の日とすることが定められましたが、2004年の改正により12月3日(国際障害者デー)から12月9日までの1週間を障害者週間とすることとなり、現在は法律上に障害者の日は残されていませんが、障害者にとって大切な記念日として認知されています。
■意味
障害者の日は、障害者の権利宣言について正しい理解を持ってもらうという意味合いがあります。
そして、社会での認識を深めるための活動を行う日でもあるんですね。
障害者の日を含む障害者週間には、障害があってもなくても参加出来るように全国の自治体と関連団体などが協力しイベントを開催しています。
■由来
1975年(昭和50年)12月9日に行われた国連の第30回総会にて「障害者の権利宣言」が採択されました。
このことから、障害者の日は12月9日に制定されました。
■イベント
障害者の日が制定された1981年から、東京都にて【ふれあいフェスティバル】が開催されています。
これは、障害のあるなしに関わらずイベントを通してお互いがふれあい、楽しみながら障害のある人や障害に対して理解と関心を深めていこうというもの。
参加料は無料で、記念式典とステージイベントが毎年行われています。
第38回目となった2018年も12月3日に開催され歌手やモデル、舞台などでも活躍しているすみれによるミニライブや、車いすダンスパフォーマンスなどで来場者も一緒に楽しみました。
他にも、この時期にはあちこちで障害者の日や障害者週間にちなんだイベントが開かれています。
公共機関、公共施設での啓発ポスターの掲示、作品展やセミナーなど。
お住まいであったり気になる自治体のイベント情報を、ぜひチェックしてみてください。
障害者についての雑学
障害者の日にちなんだ雑学をご紹介します。
□障害者の権利宣言の背景
障害者の権利宣言は障害者であろうとなかろうと人間としての尊厳が尊重され、可能な限り市民と同等の生活を送ることができる権利を持っていること、自立できるようサービスや雇用を受けたり、差別から保護されるといった内容が記されています。
これは、障害を持つ人が生活する上で権利を主張したり行使することに、困難があるため採択されたものです。
その背景には、障害者に対する理解や判断が難しく、意見や訴えがなかなか通らない、雇用差別などといった問題があります。
これまでの様々な反省を活かし、人権意識の高まりやノーマライゼーション(障害者も、健常者と同様の生活が出来る様に支援するべき)理念の広がりが促され、現在に至ります。
□障害者週間とは!?
日本の障害者基本法において、毎年12月3日~9日までを障害者週間と定めています。
国民に広く障害者の福祉についての関心と理解を深め、障害者自身が社会を始めとするあらゆる分野の活動に、積極的に参加することが出来るよう設けられました。
■まとめ
障害者の日についてご紹介させて頂きました。
筆者の身近にも、障害を持ちながらも行政や専門機関で元気に生活している人がいます。
最初は何も知らず分からずの状態でしたが、今回障害者の日について調べていて改めて、たくさんの人たちに支えられているのだと感じました。
障害についてなかなか触れる機会がなく、なんとなくの認識しかないという方もたくさんいらっしゃるかと思います。
しかし、寄り添ってもらえること、理解を示してもらえることは、とても大きな励みになるものです。
毎年12月9日障害者の日は、障害について考え知ることの出来る大切な機会ですので、ぜひ地域でのイベントをチェックしたり参加してみるのはいかがでしょうか。
12月9日は何の日?誕生日の有名人や星座、花言葉・運勢・性格は
他にもいろいろな記念日がたくさんあります!