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太平洋戦争開戦記念日とはいつ?意味や由来は。戦争のない世界に!

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「12月8日  太平洋戦争開戦記念日」

■はじめに

「記念」を辞書でひも解くと、「思い出となるように残しておくこと」とか「過去の出来事や人物などを思い起こし、心を新たにすること」などと記されています。

その意味では、たしかに「太平洋戦争開戦記念日」は「過去の出来事を思い起こして心を新たにする日」に違いありませんが、しかし「記念」と言われると、どこか喜ばしくお祝いしたくなる日といった印象が強く、戦争を始めた日を記念とするには釈然としない思いがあります。

 

太平洋戦争開戦記念日とは

1941(昭和16)年12月8日、日本がアメリカとイギリスに宣戦布告したことで太平洋戦争が始まり、この日をもって「太平洋戦争開戦記念日」とされています。

午前3時19分(ハワイ時間7日午前7時49分、ワシントン時間午後1時25分)、海軍機動部隊がオアフ島の米軍基地を急襲、戦艦11隻を撃沈し、400機近くの航空機を破壊しました。

攻撃成功の暗号「トラ・トラ・トラ」はあまりにも有名です。

 

■太平洋戦争開戦記念日の意味と由来

現在でこそ、「太平洋戦争」との表記が定着していますが、アメリカとの開戦に至る過程を見れば、それ以前の「大東亜戦争」と呼ぶほうがふさわしいと思います。

日本の戦争は真珠湾攻撃の日に始まったわけではなく、1937(昭和21)年の支那事変によって、日本と中華民国(現中国本土)の間で大規模な戦闘が繰り返され、

東条内閣は支那事変を大東亜戦争の始まりと閣議決定しています。

太平洋戦争と言うと、日本vsアメリカの一騎打ちの印象ですが、戦略物資確保のため日本軍が進攻した東南アジア方面では、イギリス、フランス、オランダ、オーストラリアなどとも戦火を交えています。

 

「大東亜戦争」の命名由来は、インドシナ半島やインドなどを欧米の植民地から解放して独立国家とし、日本中心の国家連合として共存共栄を目指す「大東亜共栄圏構想」からです。

しかし、日本軍の傀儡政権による植民地化を狙ったものだとの見方もありましたが、時を置かず日本の敗戦を迎え、結果として日本が教育の拡充やインフラ整備をしたことや、旧宗主国を排除したことが戦後の独立につながったとの評価もあります。

 

■太平洋戦争開戦記念日のイベント

終戦記念日には各地でイベントが多数開催されますが、開戦のほうは聞いたことがありません。

 

太平洋戦争開戦記念日の日の雑学

▽宣戦布告は真珠湾攻撃の1時間後

アメリカへの宣戦布告通達は真珠湾攻撃の1時間後だったので、結果的に卑怯な奇襲となって国際的な非難を浴び、アメリカ国内は「リメンバー・パールハーバー」として戦意が高揚、それに一役買うことになりました。

外務省は攻撃の30分前に通達する予定にしていましたが、長文のために14部に分割してアメリカの日本大使館へ暗号送信しました。

この暗号には、極秘のためタイピストではなく書記官自らがタイプし、通達する時間は末尾に記すので万全の手配をしておくようにとのメッセージも添えられていました。

順次入電する暗号文を6人の電信課員が順調に解読しましたが、書記官は所用で外出中、解読文は放置されたままとなります。

開戦当日の朝に出勤してきた書記官は、最後の14部に記されていた「午後1時(ワシントン時間)に直接渡すこと」の文言に驚愕し、必死の作業に取り掛かりましたが、間に合うはずもなく、結局攻撃開始の1時間後になりました。

時局柄、書記官が不在というのもどうかと思いますが、宣戦布告にそんな長文が必要なのかも疑問に思えます。

 

▽宣戦布告はしないほうがいい?

宣戦布告して「戦争状態」を認めると、国際法によって第三国には中立義務が生じるため、お互いに外国の支援が受けられなくなります。

支那事変の際、中華民国は諸外国の援助なしで戦争できる国力がなく、日本も国際的な孤立を恐れ、両国ともに宣戦布告を経ない戦闘状態だったために「事変」との表記がなされています。

もっとも、戦争は前線の偶発的な衝突から拡大することも多いために、宣戦布告もあいまいな形になりがちです。

 

■最後に

「歴史は繰り返す」と言いますが、もう新たな「開戦記念日」だけは生まれないように願いたいものです。

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