■はじめに
年が明けてから1月後半に入ると、いよいよ一年で一番の寒さを迎えるシーズンになります。
バレンタインを控える時期でもあり良い出会いを求めてより一層、婚活に力を入れているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな1月の後半には、多くの人が一度は夢見たことがあるのではないでしょうか玉の輿の日です。
目 次
■玉の輿の日とは
玉の輿の日は毎年1月20日にあります。
祇園の芸姑とアメリカの大富豪が1905年(明治38年)のこの日に結婚したことを記念して制定されました。
一組の夫婦の結婚が記念日となっているのはとても珍しく、当時話題になったことが想像されます。
■意味
玉の輿の日は、玉の輿が人々の憧れであることを象徴する記念日です。
玉の輿は今も昔も変わらず、どこかで夢を見ている人が多いということを表す日でもあります。
例えば玉の輿にまつわるバラエティー番組や商品の販売、神社での祈願など様々な形で現在も注目されています。
■由来
1905年1月20日は、祇園の芸姑お雪とアメリカの大富豪ジョージ・モルガンが結婚した日です。
ジョージは当時、アメリカの五大財閥に数えられていたモルガン財閥創始者の甥であるのに対しお雪は京都の一芸姑でした。
このことから、玉の輿の日は1月20日に制定されました。
■イベント
京都にある【今宮神社】は玉の輿のご利益で知られる人気の古社で、別名“玉の輿神社”と呼ばれています。
都で流行していた疫病を鎮めるため997年(正歴5年)に創建された神社で、徳川家光の側室となり5代将軍綱吉の生母である桂昌院が篤く信仰していた神社でもあります。
桂昌院は庶民の町娘、お玉でしたが大奥で側室のお世話係として働き始め、将軍家光に見初められてから出世街道を歩みます。
そして、大奥で従一位という女性の最高権力を手に入れた人物です。
日本の歴史上でも有名なシンデレラストーリーに縁のある今宮神社は、玉の輿という言葉の発祥地ともいわれています。
参拝することでお玉さんのご利益にあやかることが出来、玉の輿お守りも購入出来ます。
ちなみに、無病息災のご利益があるとされている“あぶり餅”や健康の回復を早め願い事を占う“神占石(かみうらいし)”、重要無形民俗文化財に指定され京の三奇祭の一つとされている“やすらい祭”、毎月1日に開催される今宮市手作りフリーマーケット等など見どころ満載の神社なので、参拝の際にはぜひチェックしてください。
他にも、藤原基経の三男・兼平の妻となり日本のシンデレラともされる玉照姫が祀られている名古屋市の泉増院があります。
更に身近なものでは、豆腐の盛田屋が販売するスキンケア用品「玉の輿シリーズ」、Amazon Prime Videoが提供する(まさに玉の輿を目指す)婚活サバイバル番組「バチェラー・ジャパン」などがあります。
ご興味のある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
玉の輿の雑学
玉の輿の日にちなんだ雑学をご紹介します。
□玉の輿の由来とは!?
先に照会しました、桂昌院の名前「お玉」から来ているという説の他に所説あります。
美しいものや輝くもの宝石を意味する“玉”と、人を運ぶ乗り物のことを指す“輿”を掛けて、お金持ちと結婚することを表す言葉になったとも言われています。
□お雪の一生
玉の輿の日となった結婚はモルガンがお雪を見初めて始まります。
当時20歳のお雪には京都帝大に10歳年上の恋人がいましたが、この騒動が新聞に掲載されたことで破局してしまいます。
それでもその気がなかったお雪は、当時4万円(現在では8億円程に相当)という莫大な身請け金を提示しますが、抵抗虚しくモルガンに引き取られ横浜で結婚。
その後、世間からは金に目が眩んだと囃し立てられ、ジョージが亡くなってからは遺産相続で争うことに。
戦前までのほとんどをフランスで過ごし恋人がいたこともありましたが、戦時中は財産を差し押さえられたり、帰国後はカトリック信者として余生を過ごしていたとのことです。
■まとめ
玉の輿の日についてご紹介させて頂きました。
世の憧れともされる玉の輿ですが、お雪をはじめ波瀾万丈な人生を歩む人が多いように思います。
人の幸せは何なのか筆者は少し考えさせられましたし、お雪の余生にも現れている気がします。
とは言え、やはり興味をもってしまうのが人の常。
毎年1月20日玉の輿の日には、玉の輿にまつわる情報をチェックして少し夢を見るのも良いかもしれません。
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