▪はじめに
みなさん、ハムはお好きですか?
ハムはそのまま食べても美味しいですし、ハムエッグやチャーハンなどの色々な料理にも手軽に使えてとても便利な食材です。
今回は、ハムの日に因んだ記念日や雑学についてご紹介します。
目 次
ハムの日とは
ハムの日は、毎年8月6日にあります。
ハムの日という記念日は、日本ハム・ソーセージ工業協同組合が制定しました。
▪意味
ハムの日は、ハムの普及を目的として、スーパーマーケットや肉屋等ではハムの日に自主的にハムのセールを行っている所もあります。
▪由来
ハムの日は、「8(ハ)6(ム)」の語呂合わせが由来となっています。
▪イベント
ハムの日は広島に原爆が投下された8月6日でもあるため、ハムの日に因んだ大きなイベントなどは行われていないそうです。
ハムの雑学
<ロースハムはいつ生まれたの?>
ハムは、紀元前7000年頃から保存食として作られていたと言われています。
そのハムが日本に伝わったのは幕末の頃、オランダ人によって長崎に持ち込まれ製造されるようになりました。
日本人で初めてハムを作ったとされているのは長崎の片岡伊右衛門で、明治5年にアメリカ人のペンス二に製造方法を習い、工場を作ったといわれています。
日本独自のロースハムが生れたのは、1921年(大正10年)でドイツ人のアウグスト・ローマイヤーによって作られました。
ローマイヤーはドイツで食肉加工業者の見習いとして働いた後、海軍に入隊しました。
しかし、ドイツは日本・イギリス連合軍に敗戦し、ローマイヤーは捕虜として熊本の収容所に送られます。
その収容所で調理を担当していたローマイヤーは、1920年(大正9年)に開放された後も日本に残って東京帝国ホテルで働き、1921年(大正10年)に合資会社ローマイヤ・ソーセージ製作所を設立したのです。
当時ハムはまだまだ高価だったことから、ローマイヤーは安くて日本人の口に合うハムの研究を重ねていました。
そんな中、ローマイヤーはロース肉に目を付けます。
ロース肉は、当時ソーセージやハムには使われず横浜中華街に安価で提供されていました。
この使われていなかったロース肉をボイルして作ったハムは、日本人に好まれるさっぱりとした味で、しかも安く提供できることから日本のハムとして全国に広まっていきました。
現在では、ロースハムは日本で一番好まれているハムになり、更に研究が進められてアレルギーのあるお子さんでも安心して食べることが出来るものも販売されています。
<お歳暮にハムが送られるのはなぜ?>
年末になると高級ハムのCMが流れ始めて、そろそろお歳暮の季節だなあと感じます。
お店のお歳暮コーナーやカタログにもハムは多く見られますよね。
でも、どうしてお歳暮にハムが送られるようになったのでしょうか?
ハムは一般家庭の食卓に上るようになった昭和30~40年ごろまではとても高価なものでした。
大正時代には、ハム1本の値段が公務員の初任給の3分の1くらい(現在の金額で7~8万円)だったそうです。
また、ハムは明治天皇にも献上されたことがあるので目上の方や大切な方に贈るのにふさわしいものの一つとして選ばれ、現代にも伝わっていると思われます。
その他にも、ハムは保存食なので賞味期限が長いことや調理しなくてもすぐに食べることが出来る手軽さ、子供にも大人にも好まれる食べ物であることなどの理由からもお歳暮に選ばれることが多いのではとされています。
確かにお歳暮のハムはいつも食べるものと違って高級感があって更に美味しいですよね。
私も子供のころお歳暮はビールなどが多かったので、ハムを戴くとすごく嬉しかったものです。
▪まとめ
昔も今も、ハムは老若男女問わず人気の高い食べ物なんですね。
でも、日本人好みのハムを生み出してくれたのがドイツ人で元捕虜だった方とは驚きでした。
戦争があっても、日本を好きでいてくれたと思うととても嬉しくなりますね。
みなさんもハムの日には、家族みんなでハムを食べながら平和について話し合ってみてはいかがでしょうか?
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