▪はじめに
かつて、太陽系の惑星の1つだった冥王星。
子供の頃に「水・金・地・火・木・土・天・海・冥」と覚えたのが懐かしいです。
今回は、この太陽から一番離れた惑星といわれていた冥王星に因んだ記念日や冥王星がどうして惑星ではなくなったのかなどの冥王星まつわる雑学などについてご紹介します!
目 次
冥王星の日とは
冥王星の日は、毎年2月18日にあります。
冥王星の日は、1930年(昭和5年)の2月18日にアメリカのローウェル天文台に勤務していたクライド・トンボーが、1月23日と1月29日に撮影した写真を比較して太陽系の9番目の惑星とされた冥王星を発見したことから制定された記念日です。
▪意味
冥王星の日には、1930年の2月18日に冥王星が発見されたことを記念する意味があります。
▪由来
冥王星の日は、1930年(昭和5年)2月18日にアメリカのクライド・トンボーが冥王星を発見したことに由来した記念日です。
▪イベント
冥王星の日に因んだイベントは、残念ながら見つけることができませんでした。
冥王星の雑学
<「Pluto(冥王星)」の名付け親は11歳の女の子だった⁈>
1930年の2月18日に発見された9番目の惑星の名前はどうやって決まったのでしょうか?
当時、この惑星の名前を決める権限はローウェル天文台と天文台の所長であったヴェスト・スライファーでした。
最初は、神々の長である「zeus(ゼウス)」やローウェル天文台の設立者の名前から「percival(パーシヴァル)」などが候補として挙げられましたが、どれも人気はいまいちでした。
そんな折、イギリスのオックスフォードに住んでいたヴェネツィア・バーニーという11歳の女の子が、彼女のおじいさんから新たな惑星が見つかったことを教えてもらいます。
新しい惑星が姿が見えにくいという話をきいたヴェネツィアは、ローマ神話に出てくる冥王プルートが自分の姿を消すことができることから「Pluto(プルート)」という名前はどうかとおじいさんに提案しました。
ヴェネツィアのおじいさんは彼女の提案を、知り合いの天文学者を通じてローウェル天文台に伝えます。
それを聞いた発見者のトンボーは、パーシヴァル・ローウェルと同じイニシャルでもあるこの名前をとても気に入り、「Pluto(プルート)」という名前を採用しました。
因みに、ディズニーのミッキーマウスの愛犬プルートは「Pluto(プルート)」から命名されているのです!
ですから、ヴェネツィアはディズニーのプルートの名付け親でもあるということになりますよね!
プルートは冥王星が発見された年にデビューしているのですが、これはアメリカ人が初めて惑星を発見したことを記念してのことだとされています。
大人だけでなく子供までもがお祝いする、それくらい当時のアメリカ人にとって冥王星の発見はとても名誉なことだったのです。
<冥王星はどうして「惑星」ではなくなったの?>
アメリカ人の大きな誇りでもあった冥王星は、2006年に「惑星」から「準惑星」へと降格してしまったのは、当時とても話題になりました。
ではなぜ、冥王星は「惑星」ではなくなったのでしょうか?
これは、それまで曖昧だった惑星の定義が見直され、2006年8月にチェコのプラハで開かれた国際天文学連合総会で新たに科学的な惑星の定義が決定したからなのです。
新たな惑星の定義とは、「太陽の周りを公転していること」「ある程度の質量を保有しており、そこから生じる重力により球状であること」「その軌道周辺で群をぬいて大きいこと」というものでした。
残念ながら冥王星は月よりも小さくて、1992年に冥王星の近くに冥王星と同じような大きさの天体が1,000個以上も見つかり、さらには2005年に2003UB313という冥王星よりも大きな惑星が発見されていたため、「惑星」から外されてしまったのです。
とはいえ、冥王星の調査は現在でも続けられていて、ハート型の窒素の氷河が発見されたり、大気が青色だったり、現在もまだ生きている天体かもしれないことなどが次々と明らかになっているのです。
▪まとめ
いかがでしたでしょうか?
冥王星が惑星だとされていたことは子供の頃に当たり前と思っていたことだったので、冥王星が惑星から外された時には少なからずショックでした。
でも、太陽系の天体の1つとして冥王星の研究は進められているので、今後も新たな発見が発表されることを楽しみにしたいですね。
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