▪はじめに
ミントは、大昔から薬として使われ、現在でも歯磨き粉やガムや飴など色々なものによく使用されているもっともポピュラーなハーブです。
みなさんも、日常的ににミントが含まれたものを目にすることが多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ミントに関する記念日や雑学などについてご紹介します。
目 次
ミントの日とは
ミントの日は、毎年3月10日にあります。
この記念日は、2000年(平成12年)12月にミント風味のタブレット「FRISK(フリスク)」などを販売しているカネボウフーズ株式会社(現クラシエフーズ株式会社)によって制定されました。
よく似た記念日で、北海道北見市が制定した「ペパーミントの日」という記念日が6月20日にあります。
▪意味
ミントの日は、すっきりとした清涼感のあるミントのPRを目的としています。
▪由来
ミントの日は、「3(ミ)10(ント)」という語呂合わせが由来となっています。
▪イベント
ミントの日に因んだイベントは、残念ながら見つけることができませんでした。
ミントの雑学
<ペパーミントとスペアミントの違いとは?>
ミントには現在600種以上の種類があるといわれていますが、大きく分けると「ペパーミント系」と「スペアミント系」の2つに分けることができます。
日本でもミントを使った商品には、「ペパーミント」や「スペアミント」と書かれたものがあります。
どちらも爽やかな清涼感があって、区別するのが難しいですよね。
この2つの違いとはどんなものなのでしょうか?
ペパーミントとスペアミントの大きな違いは、香りの元になっている成分の違いです。
ペパーミントの香りの主成分は「l-メントール」と呼ばれるもので、スースーとした感じが強いのが特徴です。
この特徴を生かして、ペパーミントはキャンディーやガムなどによく使用されています。
食べるとピリッとした刺激がありそれがコショウ(ペッパー)に似ていることから「ペパーミント」と呼ばれるようになりました。
一方、スペアミントの香りの主成分は「l-カルボン」と呼ばれるもので、スースーとした感じは少なくやさしい香りがするのが特徴です。
この特徴からスペアミントは歯磨き粉などに使用されています。
味は甘みと少しの苦みを持っていて、欧米ではハーブとして料理に使われることの多い種類です。
また、日本独自のミントもあります。
江戸時代に日本に入ってきたミントは、その後品種改良を重ねてペパーミントよりもスースーとした感じの強い「ニホンハッカ」と呼ばれる種類のミントが生まれました。
二ホンハッカは別名「クールミント」とも呼ばれ、ガムや歯磨き粉などに使用されています。
また、北海道のお土産屋さんなどでもよく見られる「ハッカ油」二ホンハッカから作られていて、メントール成分が70~80%以上含まれています。(ペパーミント精油は40~50%)
ハッカ油は明治時代から北海道北見市の特産品として作られるようになり、現在でも大人気の商品です。
<ミントの名前の由来とは?>
ミントの名前の由来はギリシャ神話に登場する「メンテ(Menthe)」という精霊の名前にあります。
メンテは、冥界に流れるコキュートス川(嘆きの川)に住む美しい妖精でした。
そのメンテに、冥王ハーデスが恋をしてしまいます。
そのことを知ったハーデスの妻ペルセポネは怒り、メンテに雑草になる呪いをかけてしまい、この草をミントと呼ぶようになったとされています。
もう1つに説では、冥王ハーデスに好かれてさらわれそうになっていたメンテをペルセポネが哀れに思い、メンテを小さくて香りのよい草に姿を変えて草花の中に隠し、ハーデスから守ったというものもあります。
また、ミントのことを和名で薄荷(ハッカ)といいますよね。
この名前の由来は、ミントの葉っぱから薄荷油を作る時にわずかな量しか採ることができず、運ぶときに荷物が少なくなることから「薄荷」と名付けられたといわれています。
▪まとめ
ミントはあのかわいい名前やスーッとした清涼感や爽やかな緑色が女性を中心に人気が高く、暑い日に人気のチョコミントアイスが好きな「チョコミン党」なんて呼ばれる人たちもいるくらいです。
ミントの日は3月ですが、ミントが含まれたガムやキャンディーを食べて爽やかさを先取りしてみてはいかがでしょうか?
他にもおもしろい記念日がたくさんあります!