▪はじめに
現在テレビやラジオで当たり前のように耳にする企業のCMソングですが、コミカルなものから感動を与えるものまでさまざまな曲があります。
耳に残るメロディーも多く、大人から子供まで口ずさんでしまうものもありますよね。
今回は、そんな日本のCMソングの記念日や雑学などについて紹介します。
目 次
CMソングの日とは
CMソングの日は、毎年9月7日にあります。
この記念日は、1951年(昭和26年)の9月7日に日本で初めてCMソングを使ったCMがラジオで流れた日に因んで制定されました。
この日本初のラジオ放送CMソングは小西六写真工業株式会社(現在のコニカミノルタ株式会社)の「さくらフィルム」のCMで、中部放送(CBC)と新日本放送(NJB)で流されました。
▪意味
CMソングの日には、1951年(昭和26年)のこの日に日本で初めてCMソングがラジオで流されたことを記念するという意味があります。
▪由来
CMソングの日は、1951年(昭和26年)9月7日に日本で初めてCMソングがラジオ放送されたことに由来して制定された記念日です。
▪イベント
CMソングの日に因んだイベントは、残念ながら見つけることができませんでした。
CMソングの雑学
<日本初のCMソングは平賀源内が作った?>
日本でCMソングがラジオ放送されたのは戦後のことですが、じつは日本初のCMソングは江戸時代に作られていたのです!
しかも作詞作曲はあの平賀源内!
平賀源内はエレキテルで有名ですが、じつは科学以外のさまざまな分野でも活躍した人でました。
有名なのは鰻を土用の丑の日に食べると精がつくというキャッチコピーで、これは夏に脂の乗りが悪くなって鰻の売れ行きが落ちこむことに悩んでいた鰻屋の主人に頼まれて作ったものだといわれています。
そんな源内が作ったCMソングは「漱石膏」という当時の歯磨き粉の宣伝用のもので、1769年(明和6年)に作られたとされています。
残念ながらこのCMソングは残っていませんが、当時は大流行して江戸の町人の多くが口ずさんでいたそうです。
そもそもこの歯磨き粉の宣伝は口上(キャッチコピー)だけを依頼されていたのに、曲まで付けてしまう発想がすごいですよね。
明治時代に入ると、楽器を演奏しながら宣伝を行う「街頭宣伝隊」や「チンドン屋」による宣伝活動でCMソングが演奏されるようになりました。
街頭宣伝隊はその後西洋楽器を使った楽隊が演奏する「宣伝キャラバン隊」へと発展し、現在でも有名な企業の小林商店(現在のライオン)・味の素・森永製菓・福助足袋などが活用していました。
なかでも小林商店は1911年(明治44年)にライオン歯磨などの商品名を書いた幟(のぼり)100本以上を掲げた宣伝キャラバン隊を、東海・北陸地方へ派遣したそうです。
娯楽の少なかった時代ですから、きっと東京から来た煌びやかな楽隊をひと目見ようと多くの人が集まって、宣伝効果は抜群だったのでしょうね。
<CMソングの曲調や歌詞のあるなしはちゃんとした意味があった?>
現在テレビなどで流れているCMソングには、商品名が組み込まれた歌詞がついたものと、歌詞の付いていないものもしくは商品名が組み込まれていないタイアップの楽曲とがありますよね。
じつはこれは意味があって、意図して使われていたのです!
心理学的に、楽しい気持ちになる曲や温かい気持ちになる曲に企業名や商品名を組み込んだ歌詞を付けると、それを聞いた人の商品への関心度が上がるのだとか。
とくにスタッカートが使われている曲は、楽しさと温かさの両方の気分になるということが実験で分かり、CMソングにはスタッカートが入った曲を使われることも多いそうです。
また、ラジオCMによる実験を行ったところ、馴染みのある音楽の場合は歌詞が無く楽器のみで演奏されたものが、馴染みのない曲の場合は歌詞を付けたものの方が広告のメッセージが伝わりやすいという結果が出たそうです。
確かに、タイアップされたアーティストの新曲はその商品のCMソングとして覚えていることが多いですよね。
さらに、歌詞のない曲は広告メッセージがまるで歌詞のように認知されるそうで、宣伝効果は上がり、商品名を連呼するものは商品の印象が悪くなってしまう場合があるそうです。
同じ商品でも、テレビとラジオではCMソングの流し方が微妙に違うのは意味があるということだったのです。
▪まとめ
私たちとってCMソングは身近な音楽の1つです。
短い時間の中で商品や企業を最大限にアピールするための手段であるCMソングは、時として社会現象にまで発展することもあります。
時間のある時にはCMソングに注目して、テレビとラジオ両方のCMソングを聞き比べてみるのも面白いかもしれませんね。
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