▪はじめに
雑誌を読むと、大きなものから小さなものまで沢山の広告が載ってますよね。
雑誌広告は外にある看板やポスター、テレビやラジオの広告と違って目を引かれたページのものはじっくり商品説明を読んで商品自体に興味を持ったりしませんか?
今回はそんな雑誌広告に関する記念日や雑学などについて調べてみたので、ご紹介していきましょう。
目 次
雑誌広告の日とは
雑誌広告の日は毎年11月5日にあります。
この記念日は、1970年(昭和45年)に日本雑誌広告協会が制定しました。
日本雑誌広告協会とは、雑誌広告の質的向上を図るとともに、社会生活情報としての役割を高めることや、日本の産業・経済・社会などのあらゆる分野の発展に力を尽くすことを目的として運営されている団体で、日本の多くの雑誌社や広告会社が会員となっています。
▪意味
雑誌広告の日には、悪質な広告を排除して消費者を守るという目的と、雑誌広告の信頼を高めるという目的があります。
▪由来
雑誌広告の日は、「読書週間(10月27日~11月9日)」と「教育文化週間(11月1日~11月7日)」の時期であることに由来して制定された記念日です。
▪イベント
雑誌広告の日を制定した日本雑誌広告協会は、毎年「日本雑誌広告賞」を開催しています。
この賞は1958年(昭和33年)に創設されたもので、前年の7月から今年の6月までに発表された雑誌広告を対象としたものです。
過去には「日本雑誌広告賞」が行われ、経済産業大臣賞(グランプリ)のグッチジャパンをはじめ、金賞13点、銀賞13点が決定しました。
また、東京都千代田区神保町のクラブライブラリーにて「日本雑誌広告賞受賞作品展」が開催され、グランプリ作品と金賞受賞作品が展示されています。
雑誌広告の雑学
<日本の雑誌広告は明治時代から発展していった!>
日本の雑誌広告は、明治時代に入り雑誌が広く普及されると同時に発展していきました。
江戸時代までの広告は、看板やのれん、錦絵や引札と呼ばれる現在のチラシのようなものでした。
文明開化後、西洋の文化や技術が日本に入ってきて雑誌や新聞が誕生し、広告もより多くの人たちの目に触れる雑誌や新聞へと広がっていったのです。
しかし、明治時代初期にはまだ雑誌の発行部数は少なく、広告メディアとしては価値の低いものでした。
それが、1894年(明治27年)の日清戦争後、雑誌が本格的に普及されるようになり、広告メディアとしての価値も高まっていきます。
明治時代初期の雑誌広告の主なものは書籍や雑誌の宣伝でしたが、明治30年代ごろから女性向け雑誌が増えていき、広告も化粧品や家庭用品、医薬品など女性に向けたものが多くなっていきました。
その後大正時代になると、海外から優れた印刷技術や写真などが導入されたことと、日本が好景気になり一般人向けの雑誌の創刊が相次いだことにより、雑誌広告も発展していきます。
デザインも明治時代は文字だけのものが多かったのに比べて、大正時代以降はイラストや写真などが多く使われるようになっていき竹久夢二の描く絵のような「大正ロマン」と呼ばれる人の目を引くモダンなものが主流となっていきました。
この時代の広告は、オシャレで今でもコレクターがいるくらいですよね。
また、雑誌広告にはターゲットを絞りやすいという大きな利点があり、雑誌の読者層に合わせて宣伝できたことから、雑誌広告の広告メディアとして重要なものとなっていったのです。
<海外には体験型の雑誌広告がある⁈>
雑誌広告といえば、目を引く写真や興味をそそられる説明文など視覚的な方向からのアプローチが一般的なものですよね。
しかし海外には、そんな「見る」だけでなくて読者に体験してもらってアプローチをする体験型の雑誌広告があるんです!
世界的に有名なケチャップメーカーのハインツは、親子向け雑誌に、子供が実際に描いて遊べる迷路のイラストを乗せ、それを鉛筆でなぞった後にページをめくるとクレープバーガーの上にかわいいイラストがケチャップを使って描かれているという広告を掲載しました。
これは、迷路のページの裏側に赤色で複写される仕掛けが施されていて、ハインツ社のケチャップはイラストも描きやすいボトルになっていることを伝えるものになっています。
確かに、子供が小さい頃はオムライスやハンバーグなどにお絵かきをしたりするので、この広告が日本の子供向け雑誌などに載っていたら子供にねだられてハインツ社のケチャップを買ってしまうかもしれませんね。
また、大手飲料メーカーコカ・コーラがブラジルで放送しているオンラインラジオ開局1周年記念のときに発行した雑誌広告は、雑誌を丸めるとコカ・コーラのブランドロゴが協調された簡易スピーカーになるといったものを作ったそうです。
そのほかにも、ブラジルのビール会社が出した広告のページが、ファブリックフィルムとパラフィンという燃えやすい素材を使って作られていて、そのページを破って丸めて火をつけるとバーベキューのときに丁度いい具合に火を起こせるといったものだったり、ドイツの自動車メーカーがサーファー向け雑誌に掲載したスポーツワゴン車の広告が、そのページに蝋を練りこんでおいて、切り離してサーフボードを磨くときに使えるものだったりと、実用型の雑誌広告などもあります。
いずれも特別な加工がしてあるのでコストはかかりそうですが、日本でも近い将来に体験型の雑誌広告がお目見えするかもしれませんね。
▪まとめ
雑誌広告はターゲットを絞りやすい優れた宣伝方法の1つなんですね。
たしかに私も、子育て雑誌や子供向け雑誌などを購入していたときは、広告ページに目を引かれ、実際にその広告を見て商品を買ったこともあります。
それくらい宣伝効果の高いものなんだろうなと思いますが、残念なことに近年の日本人の雑誌離れで広告を目にする人も減ってきているのが現状です。
みなさんもときには雑誌を購入して、広告のページもじっくり読んでみてはいかがでしょうか。
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