「7月1日 井村屋あずきバーの日」
■はじめに
「歯が立たない」という言葉はほとんどの辞書が、
1、自分の力や能力が足りず、相手に対抗したり、理解することができない
2、硬すぎてかむことができない
としています。
3、あずきバーに立ち向かう高齢者
を追加してほしいと、あずきバーを前に逡巡することの増えた筆者は思っていますね。
目 次
井村屋あずきバーの日とは
冬場の肉まん・あんまん、夏のあずきバーでおなじみの井村屋グループが、あずきバーを食べて暑い夏を乗り切ろうと、7月1日を「井村屋あずきバーの日」に制定しました。
■井村屋あずきバーの日の意味と由来
井村屋が「あずきバー」を発売した1973(昭和48)年は、大手乳業の「ホームランバー」が売れに売れていた時代でしたが、「アイスの中にゆであずき」という斬新な味が消費者に受け入れられ、2013(平成25)年には年間2億6700万本という過去最高の販売本数を記録する大ヒット商品、大ロングセラー商品になりました。
井村屋の前身は1896(明治29)年に三重県松阪市で創業した和菓子店で、1947(昭和22)年に株式会社井村屋となり、ようかんや肉まん・あんまん、即席ぜんざい、焼き菓子などとともにアイスクリームも手掛けていました。
しかしアイスクリームは「ホームランバー」に太刀打ちできず、販売は不振を極めたため、初代社長が「老舗和菓子屋の原点に立ち戻る」として、あずきの特徴を生かしたアイスクリームの開発に取り組むことになったそうです。
■井村屋あずきバーの日のイベント
井村屋は「井村屋あずきバーの日」を記念し、毎年のこの日前後に全国の大都市4~5か所であずきバーの無料配布を実施、夏本番の到来を前にあずきバーをアピールしています。
例年、この配布は2万本にも上ると聞きますが、しかし、全国の人口規模から思えば、たった2万人の手にしか渡りません。
商品は「購買可能性」のあるターゲットにアピールするのが鉄則ですが、すでに認知度も高く、値段の安いあずきバーを駅前やオフィス街で配布しても、それほど話題にはなりません。
筆者の浅知恵ではありますが、児童施設に寄付をして子どもたちに喜んでもらうのはどうでしょうか。
小さな子どもたちの話題はマスコミの大好物なので、笑顔の写真とともに大きく掲載されること請け合いです。
井村屋あずきバーの日の雑学
▽あずきバー開発に生かされたあずき職人の経験と技
社長の「あずきを使ったアイスを作れ」という号令一下でも、そうそう簡単に出来上がるものではありません。
すでにカップアイスの中にあずきの入った小倉アイスはありましたが、井村屋が目指したのはアイスキャンディーの形をしたものでした。
開発の最初の難関は、凍らせても味覚の落ちないあずきの炊き方で、あく抜きや砂糖を加えるタイミングに試行錯誤したそうですが、これは経験豊富な職人の技がモノを言いました。
いよいよアイスの原液が出来上がれば、アイスバー製造機に流し込んで固める工程になりますが、そのまま凍らせてはあずきの粒が沈殿してアイスの先に固まってしまいます。
その問題は原液をかき混ぜながら凍らせるというアイデアで解決したことであずきバーが出来上がり、1本30円で発売されることになりました。
発売当時は家庭用冷蔵庫の普及率が急上昇、家庭で保存できることからアイスクリーム業界には追い風の時代でしたね。
▽新幹線のアイスも固い!
井村屋あずきバーに負けず劣らず、固いという点では新幹線の車内販売のスジャータアイスクリームがその名をとどろかせています。
新幹線にはアイスの保冷庫もなく、ドライアイスの保冷バッグで保管しているだけなのに、なんでこんなに固いのかと言えば、通常のアイスより空気の含有量を少なくして、アイスの密度を高くする製法で溶けにくくしたためです。
井村屋あずきバーもあずきのせいで空気の泡が少なく、そのためにあの固さになったそうですから、アイスの固さは空気の含有量によるんですね。
JRは新幹線の車内販売を減少する傾向にあるので、固いスジャータアイスが食べられなくなるのが心配ですね。
■最後に
筆者は井村屋あずきバーをかじるなどという無謀なことはもうできません。
子どものころ、アイスキャンディーを大事そうになめていた要領を思い出し、舌先でじっくりとあずきの風味を堪能します。
なめているうちに、アイスがだんだん柔らかくなっているのを舌で感じ、やがて
舌先があずきの粒を探り当てると、思わず頬がゆるんでしまいます。
年甲斐もなく、こんな他愛のないことが井村屋あずきバーの楽しみのひとつになっています。
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