▪はじめに
おやつとは、食事の合間に食べる間食のことです。
お菓子や果物など好きなものを楽しみながら食べるおやつの時間は、子供だけでなく大人にも楽しみな時間ですよね。
そんなおやつに関する記念日は、8月2日にあります。
今回は、おやつに関する記念日やおやつの歴史などについて紹介していきましょう。
目 次
おやつの日とは
おやつの日は、毎年8月2日にあります。
この記念日は、日本おやつ協会が日本のおやつの魅力と文化を広め、多くの人と笑顔あふれるおやつの時間を共有したいという想いから制定したものです。
日本おやつ協会とは、約40社の老舗製菓メーカーや日本各地のおやつに関わる約20社企業が協賛会員となっている団体です。
▪意味
おやつの日には、会話を弾ませるコミュニケーションツールとして注目される「おやつの力」を広めるという目的があります。
▪由来
おやつの日が8月2日に制定されたのは、「お・や(8)つ(つ)」という語呂合わせが由来となっています。
▪イベント
おやつに関するイベントに1つに、毎年11月に東京の池袋サンシャインシティで行われている「ニッポン全国物産展」の企画の1つとして行われている「ニッポン全国ご当地おやつランキング」というものがあります。
このイベントは、各都道府県から選ばれたご当地おやつの中から、来場者の投票によって日本一のご当地おやつを決定するというものです。
「ニッポン全国物産展」は、過去に東京・池袋サンシャインシティ展示ホールA・Bにて開催されました。
期間中に各都道府県代表のご当地おやつが展示・販売され、沖縄県の「おきなわ生コルネ」が1位に選ばれています。
また、このイベントでノミネートされた商品はネットで購入できるものもあるので、色々な地域のご当地おやつをお取り寄せで堪能するのもおすすめです。
おやつの雑学
<おやつはどうして3時に食べるの?>
日本では「おやつ」を午後3時に食べるのが一般的ですが、その由来はどのようなものなのでしょうか?
「おやつ」という言葉は江戸時代後期ごろから使われ始めたとされています。
これは、当時の時刻の表し方で午後2時から午後4時ごろ時を指していた「(昼)八つ時(やつどき)」が由来となっています。
この八つ時は昼食と夕食の間で、大工などの職人たちが休憩がてら間食を取っていた時間でした。
このことから、八つ時に食べる間食のことを「お八つ(おやつ)」と呼ぶようになったのです。
明治時代に入ると、西洋文化の導入で時間の数え方が現在のようなものに変わり、おやつも「お三時(おさんじ)」や「お十時(おじゅうじ)」など間食をする時間に合わせて呼ばれるようになりましたがあまり浸透せず、現在でも「おやつ」という呼び方で定着しています。
ではなぜ、おやつの時間は3時なのでしょうか?
元来の「お八つ」だと午後2時から午後4時と幅があるので、2時や4時でもよかったのではと思いますよね。
じつはこの「おやつは3時」という考えはとある有名なお菓子会社のテレビCMが原因となっているのです。
それは、文明堂のCMです。
みなさんもどこかで聞いたことがある「カステラ1番、電話は2番、3時のおやつは文明堂~♪」というCMソングが日本中に浸透し、おやつの時間は午後3時という考え方が一般的となりました。
<日本のおやつの歴史とは?>
日本でおやつはいつ頃から食べられるようになったのでしょうか?
日本では江戸時代中期ごろまで、日の出とともに起きてすぐにひと働きしてから朝食を食べ、その後は夕方まで働いて夕食を食べ、暗くなったら寝るという、食事は1日2食の生活をしていました。
昼食を食べる習慣はなく、昼間は体力維持のため軽い食事を取っており、この昼間の軽食を「中食(ちゅうじき)」や「間食」などと呼んでいました。
これがおやつのはじまりといわれています。
江戸時代中期ごろに入ると、江戸の町を中心に1日3食の生活をする人が増えていきます。
これは、1657年に起きた「明暦の大火」という江戸の大火事の後、復興作業に携わっていた大工などの職人たちが、1日2食ではお腹が減ってしまうので昼にもちゃんとした食事を幕府が提供するようになったことや、明るい照明(行灯(あんどん)など)が普及し、屋台が夜遅くまで営業するようになったことなどから食事を摂る回数が増えたといわれています。
江戸の町から始まった1日3食の習慣は徐々に日本全国へと広がり、明治から大正時代には日本全国で一般化しました。
1日3食の生活に変わったものの、大工などの力仕事をしている職人たちは八つ時(午後2時~午後4時ごろ)になるとお腹が空くので間食を取る習慣は続いたようです。
しかし間食で食べるものは江戸時代以前のような軽食ではなく、饅頭や団子など甘いお菓子が多くなりました。
これは、江戸時代に入ってから日本でも砂糖を作れるようになり、庶民も甘いものが手軽に食べられるようになったからです。
江戸時代後期から、富裕層にカステラなどの洋菓子もおやつとして食べられるようになり、大正時代に入るとキャラメルやチューインガム、チョコレート、ラムネ菓子などが作られるようになり、昭和初期にかけておやつとして普及していきます。
しかし、これらのお菓子は高価だったので、農家の子供などは山で木苺や柿などの季節の木の実をおやつにすることが多く、キャラメルなどは運動会や遠足などの特別なときに買ってもらえるものでした。
戦後以降は高度成長期によって生活水準が上がり、お菓子の種類も増えていったので、スナック菓子やチョコレート菓子など多種多様なお菓子をおやつとして食べるようになっていきました。
▪まとめ
おやつとは主に子供が食べるお菓子のイメージが強く、大人が食べるとちょっと罪悪感を感じてしまいますが、本来は大人がエネルギーチャージのために食べていたものでした。
現在は飽食の時代なので食べ過ぎはよくないですが、午後3時は1日の中で食べたものがもっとも脂肪になりにくい時間帯ともいわれているので、おやつの時間に適量のおやつをみんなで楽しく食べることをおすすめします。
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