▪はじめに
カレーうどんとは、うどん屋さんやそば屋さんで昔から人気の高いメニューです。
和風だしの汁とスパイシーなカレーのコラボは病みつきになる美味しさですよね。
今回は、そんなカレーうどんの記念日や雑学などについて紹介していきましょう。
目 次
カレーうどんの日とは
カレーうどんの日は、毎年8月2日にあります。
カレーうどんの日は、カレーうどんが日本全国に浸透して100年を迎えたことを記念して、2010年(平成22年)に「カレーうどん100年革新プロジェクト」によって制定された記念日です。
「カレーうどん100年革新プロジェクト」とは「カレーうどんに革命を起こす」という理念の元、「新しい味の追及」「健康の訴求」「文化の確立」の3方向から計画を推進するために、株式会社カレー総合研究所代表取締役の井上岳久氏をはじめ、料理研究家相田幸二氏、インドカレー店デリー代表取締役の田中源吾氏、ハウス食品株式会社マーケティング本部マーケティング企画推進室次長の宮戸洋之氏らカレーをこよなく愛するメンバーで構成されたプロジェクトチームです。
▪意味
カレーうどんの日には、カレーうどんが日本全国に浸透してから100年経ったことを記念する意味と、多くの人にカレーうどんを食べる機会を創るという目的があります。
▪由来
カレーうどんの日は、6月2日にある「カレーの日」と7月2日にある「うどんの日」とに合わせて8月2日に制定されました。
▪イベント
カレーうどんの日に因んだイベントは、残念ながら見つけることができませんでした。
カレーうどんの雑学
<カレーうどんはいつ誕生したの?>
現在では全国のうどん屋で食べることのできるカレーうどんですが、いつ頃誕生したのでしょうか?
カレーうどんが誕生したのは、カレーが日本でも食べられるようになり始めた1904年(明治37年)ごろです。
カレーうどんを生み出したのは、東京専門学校(現在の早稲田大学)近くの「三朝庵(さんちょうあん)」というそば屋の主人でした。
三朝庵は江戸時代創業のそば屋で、東京専門学校の学生や教授たちが通う人気店でした。
しかし、学校近くにカレー店ができ、お客はそちらに流れてしまいます。
このままでは店が潰れてしまうまでに追い詰められた三朝庵の店主は、店の存続をかけてカレーうどんを開発しました。
和食のうどんと洋食のカレーを組み合せた斬新なカレーうどんは学生たちに大人気となり、三朝庵は再び人気店として盛り返したのです。
その後、三朝庵は残念ながら2018年(平成30年)7月31日に閉店してしまいましたが、カレーうどんは日本全国に浸透していき、現在も進化しながら人気のメニューとして多くの人に愛され続けています。
<カレーうどんとカレー南蛮の違いとは?>
うどん屋さんやおそば屋さんなどに行くと、「カレーうどん」と並んで「カレー南蛮」というメニューを見ることがありますよね。
どちらもカレーの掛かったうどんで同じように見えるのですが、じつはこの2つ、決定的な違いがあるのです。
「カレー南蛮」の「南蛮」には、いったいどんな意味があるのでしょうか?
なんと「南蛮」とは「ネギ」を意味する言葉だったのです。
元々「南蛮」という言葉は、かつて日本に船でやってきていたポルトガル人やスペイン人を意味するものでした。
これは、彼らがインドや東南アジアを経由して南の方から日本にやってきていたことに由来しています。
その南蛮人たちが、健康維持のために長ネギをよく食べていたことから、長ネギを使った料理に「南蛮」という言葉がつけられるようになったのです。
ですから、「カレー南蛮」は、カレーに長ネギとカモや豚などの肉を加えたものをうどんにかけたメニューで、「カレーうどん」は決まりなく色々な具を加えたカレーをうどんにかけたメニューなります。
「カレーうどん」には具に決まりがありませんから、長ネギが入ったものも「カレーうどん」で間違いではないので、長ネギが入ったものをどう表記するかはお店次第かもしれません。
ネギが入ったカレー南蛮は、「南蛮」という名前ですけどより和風な感じがしますよね。
これは、ネギが古来から日本で親しまれてきた野菜だからだと思われます。
確実にネギの入ったカレーうどんを食べたいときにはカレー南蛮を選ぶことをおすすめします。
▪まとめ
カレーうどんは、カレーが日本に伝わってからすぐに誕生した100年以上愛されているメニューです。
温かいうどんにスパイシーなカレーをかけたカレーうどんは、寒い日に食べたくなるメニューの1つに挙げられることが多いですが、カレーうどんの日のある8月にもカレーうどんの歴史を思いながらカレーうどんやカレー南蛮を味わってみてはいかがでしょうか。
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