東京国際空港開港記念日はいつ？意味や由来は。羽田空港の始まり

「８月25日　　東京国際空港開港記念日」

■はじめに

いちいち「東京国際空港からJALで……」なんて言う人はいませんし、そう聞かされてもあまりピンとはきませんね。

「羽田」と呼ぶのが普通です。

そう言えば、「成田」も「新東京国際空港」だったはずですが、いつの間にか「成田国際空港」と名前が変わっていました（2004年に変更されたそうです）。

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東京国際空港開港記念日とは

羽田空港は（昭和6）年８月25日、東京都大田区の多摩川河口の三角州と埋立地に、日本初の国営民間専用空港「東京飛行場」として開港しました。

これを記念して同日は「東京国際空港開港記念日」と言われていますが、どこのだれが言い出したのかは定かではありません。

だいぶ年月を経てから「そう言えば、羽田は○○年前の今日開港したんだなあ」といったところでしょうか。

羽田空港は４本の滑走路で年間約38万4000回、１日1000回超の発着ですから、大変な過密スケジュールで、航空法上、レベル３の「混雑空港」に指定されています。

世界の空港利用旅客数ランキングを見ると、羽田は米アトランタ、北京、ドバイに次いで４位の座を毎年ロサンゼルス空港と競う規模で、旅客数は毎年順調に伸びて2019年には約8700万人に達しましたが、コロナ禍のため2020年は64.3%減の約3100万人となってしまいました。

現在、羽田から就航している国際線は、

・ソウル、北京、上海、香港、台北など東アジアの10都市

・シンガポール、ジャカルタ、ハノイ、バンコク、マニラなど東南アジア８都市

・シドニー、メルボルン、ブリスベンなどオセアニアの３都市

・ホノルル、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ニューヨーク、ダラス、ワシントンDC、トロント、バンクーバーなど北米19都市

・ロンドン、パリ、ミラノ、ミュンヘン、ローマ、ウィーン、モスクワ、ウラジオストックなど欧州・ロシアの12都市

・デリー、ドーハ、ドバイ、イスタンブールなど中近東方面の4都市

アフリカは見当たりませんが、エチオピアのアジスアベバへは成田から就航しています。

羽田空港は「羽田を知ろう」を合言葉にした「ターミナル見学ツアー」を恒例開催するのをはじめ、「初日の出フライト」や「クリスマスイベント」、コンサート、落語会など、多彩なイベントを毎年90回ほど開催していますが、「開港記念」と銘打つイベントはありません。

また、2011年の開港80周年には記念切手が発売されましたが、90周年に当たる2021年の日本郵便の発売ラインナップからは見当たりません。

2031年の100周年記念は何かイベントがあるのではないでしょうか。

国際線需要のさらなる高まりに対応するため、羽田は新たな着陸時の新飛行ルートを設定しました。

この新ルートはさいたま市、新宿、渋谷、港区、目黒区、品川区、川崎市などの繁華街やオフィス街、住宅地上空から進入するもので、騒音や安全に対する不安は尽きません。

運用停止を求めた訴訟は遅々として進まず、その間にも頭上300mを通過する航空機の音で「テレビも聞こえず、至近距離の会話も困難」という苦情が殺到し、もし墜落でもすれば膨大な犠牲者が出るのは間違いありません。

墜落はともかく、現実に航空機の部品落下はどこでも起きており、人口密集地では人的被害の発生確率はぐんと高まります。

部品落下は年間500回近く（羽田、成田、関西、中部、福岡、那覇、新千歳の７空港での判明合計、外国の航空機も含む）もあり、そのほとんどはリベットや避雷針など小さな部品で、60%は10g未満ですが、それでも300mも落下してくるので、直撃は命にかかわってしまいます。

コロナ禍による運用の伸び悩みもあり、新ルートの是非をあらためて問い直し、GPSの活用拡大や新システム導入などによって、さらなる飛行方式の模索、検討が始まっています。

■最後に

2021年春、羽田と成田で「顔認証システム」を利用した搭乗手続きの実証実験が始まりました。

このシステムが順調に運べば、手荷物や保安検査、搭乗ゲートなどの時間が短縮されますね。

他にもおもしろい記念日がたくさんあります！