デンドロビウムはラン科の植物で、その姿通り美の花言葉を持っています。
品種改良も盛んにおこなわれ、日本でも愛されてきました。
そんなデンドロビウムにはどのような花言葉があるのでしょうか。
目 次
デンドロビウムとは
デンドロビウムはラン科デンドロビウム属の多年草で、アジアのアジアの温帯・亜熱帯地域が原産です。
草丈は20~60cmほどになり、開花時期は2月~5月で、白色やピンク、黄、緑、オレンジといった様々な花を咲かせます。
デンドロビウムの名前の由来
デンドロビウム(Dendrobium)は他の木に着生して成長していくことから、ギリシア語の「dendron(樹木)」と「bium(命・生きる)」に由来しています。
デンドロビウムが誕生花となる日にち
1月16日、11月13日
デンドロビウムの花言葉
デンドロビウム全般の花言葉は「華やかな魅力」「わがままな美人」「天性の華を持つ」「思いやり」です。
デンドロビウムのようなランは他の樹木に着生して育つ植物であることから、あたかも誘惑して虜にしているような印象となり、このような花言葉がついたようです。
また、このような経緯から西洋ではランの花を官能的なものと捉えられているようです。
後述するデンドロビウムアフロディテの話からも「官能」という意味がわかるのではないでしょうか。
デンドロビウムの色別の花言葉
ピンク色:「官能」「誘惑」「情熱」「欲望」「愛と美」
白色:「純粋な愛」「誘惑に負けない」
紫色:「愛と美」「官能」
黄色:「友達」
赤色:「情熱と欲望」「強烈な愛の願望」
白は純粋、黄色は友情といった、色自体に意味があり、デンドロビウムの色ごとにもそのような意味がつけられています。
デンドロビウムの怖い花言葉
デンドロビウムの花言葉自体に怖い意味のものはないようです。
ただ、プレゼントとして渡す際に「わがままな美人」という花言葉は大変誤解を受けやすいです。
受け取った女性が「わがままな」を深読みしてしまい、人間関係で怖い目にあうかもしれません。
デンドロビウムアフロディテの言い伝え
学名「Dendrobium aphrodite(デンドロビウム アフロディテ)」のアフロディテは美と愛の女神です。
アフロディテは十二神のうちの一柱でもあり、「パリスの審判」で最高の美神に選ばれる美しさも兼ね備えています。
ローマ神話ではヴィーナスとして語り継がれ、「ミロのヴィーナス」のモデルはアフロディテとされています。
そのアフロディテの誕生は少し壮絶なお話です。
ギリシャ神話において、世界のはじまりにまずカオスが生じ、次に大地の女神ガイアが出現するとされています。
ガイアは世界を作るために男神ウラノスを生み、ウラヌスを自分の夫とします。
しかしウラヌスは自分の子どもたちを嫌って、子どもをガイアの胎内に閉じ込めようとします。
ガイアはそのことに怒り、子のクロノスにウラヌスの性器を切り取らせます。
ウラヌスの性器は海に落ち、その際に立った泡から愛と美の女神アフロディテが生まれたのです。
このような神話から、デンドロビウムには「華やかな魅力」「官能」「誘惑」「愛と美」といった花言葉がつけられたのでしょう。
またギリシャ神話において、ランの誕生には怖いいきさつがあります。
こちらはオンシジュームのページに書いておりますので、参考に読んでみてください。