ぼんぼりのような丸い花をつけるセンニチコウ。
仏壇などに備えられることや、フラワーアレンジメントで利用されることが多いです。
長く楽しめる特徴が、花の名前や花言葉の由来となっていました。
目 次
センニチコウ(千日紅)とは
熱帯地方、なかでもパナマやグアテマラといった地域が原産の花です。
熱帯で生息するため、暑さには強いです。
花が見られるのは5月から11月ごろで、長い間花が咲き続けます。
花の背丈は低いもので15㎝、高いものでは70㎝程度です。
長く伸びた茎の先に、ぼんぼりのような丸い花をつけます。
花色は白やピンク、赤、黄色などの暖色系から、暗めの紫色まで多様です。
葉っぱや茎には、すこし粗い毛が生えます。
センニチコウは、品種によって香りがあるものもあります。
日本では仏壇に飾られる切り花として良く知られていますが、フラワーアレンジメントやドライフラワーなどで、楽しまれることが多いです。
センニチコウ(千日紅)の名前の由来
「千日紅(センニチコウ)」という名前は、花を長く楽しめるという特徴に由来します。
センニチコウが日本に伝えられる前に、長期間咲く花としされていたのが、「百日紅(サルスベリ)」です。
この「サルスベリ」よりも、さらに長く花が咲き続けることから名づけられました。
別名には「千日草(センニチソウ)」ともつけられています。
西洋名は「globe amaranth(グローブ アマランス)」や「bachelor’s button(バーチャラーズ ボタン)」です。
「globe」には、球体という意味があります。
また、「amaranth」には、ヒユ科の植物という意味があることから、「globe amaranth」となりました。
「bachelor」は、独身や独身男性といった意味で、花を利用した恋占いが由来で名前がつけられています。
男性の胸ポケットに花を刺し、恋する女性に会い、花が枯れるかどうかで占うそうです。
これが総じて、「bachelor’s button」と呼ばれるようになりました。
センニチコウが誕生花となる日にち
8月14日、8月20日、8月26日、8月30日、9月22日、10月10日
センニチコウの花言葉
「色あせぬ恋」「永遠の恋」「不老不死」「不朽」「重宝」などが花言葉です。
西洋の花言葉には「unfading love(色あせぬ恋)」、「immortality(不滅)」などがつけられています。
これらの花言葉は、長い間花が咲き続けることに由来します。
また、ドライフラワーなどに加工しても、色あせることはありません。
いつまでも変わらない姿から、花言葉がつけられました。
「重宝」という花言葉は、ドライフラワーやフラワーアレンジメント、切り花など、どんなことにも多様できることが由来です。
センニチコウの色別の花言葉
暖色系の花色が多いセンニチコウ。
花色は多いですが、色別の花言葉はつけられていないようです。
センニチコウの怖い花言葉
長い間花が見られ、その特徴に由来した花言葉が多くつけられています。
そんなセンニチコウには、怖い印象の花言葉はつけられていません。
センニチコウに似ている花
真ん丸なボタンのような花が特徴で、100種以上の品種があるセンニチコウ。
近縁種には、「キバナセンニチコウ」という花があります。
元々は名前の通り、黄色やオレンジ色の花色でしたが、品種改良で、赤やピンクなどの花色もつくられました。
「センニチコウ」との違いは、草丈が高いことです。
花言葉は、センニチコウと同じです。
同じヒユ科の植物でセロシアという花も、よく似ています。
2つの大きな違いは、花が縦に長いことです。
花の手触りはよく似ており、乾燥しています。
セロシアもドライフラワーなどによく利用される花です。
「おしゃれ」や「情愛」などの花言葉がつけられています。
花の名前の由来と関係している「百日紅(サルスベリ)」。
見た目は、全く似ていません。
しかし、センニチコウのように、長い間花を観察できる花木です。
サルスベリには「愛嬌」や「雄弁」といった花言葉がつけられています。
センニチコウは、長い間可愛らしい花が楽しめます。
花束などでプレゼントしてもいいですが、半永久的楽しめるドライフラワーやプリザーブドフラワーなどを贈るのも良いですね。