ヘリクリサムは、園芸店などで、白い葉っぱを目にすることが多いでしょう。
特にヘリクリサムの中でもシルバーリーフという品種は、ガーデニングなどで人気です。
葉っぱの印象が強いヘリクリサムですが、さまざまな花色をもち、長く楽しめる花として、古くから親しまれてきました。
目 次
ヘリクリサムとは
ヘリクリサムはキク科ムギワラギク属に含まれる花です。
開花期が4月から10月と長いですが、1度咲き始めると、2週間程度で見ごろは終わります。
花色はキクで良く見られる黄色やオレンジ、白はもちろんですが、ピンクや赤、紫など複数の色があり、色鮮やかです。
自生地はオーストラリアで、乾燥している地域を好みます。
自生地では多年草として扱われますが、日本で育てる場合は、ヘリクリサムが高温多湿に弱いため、1年草として扱われます。
ヘリクリサムの名前の由来や別名
ヘリクリサムは、学名の「Helichrysum bracteatum」から由来しています。
語源はギリシャ語で、「helios(太陽)」という単語と、「chrysos(金色)」という単語が組み合わさったものです。
ヘリクリサムの花開く姿が、太陽のように光輝いていたことからつけられたのでしょう。
ヘリクリサムには、たくさんの別名があります。
和名は「帝王貝細工(テイオウカイザイク)」や「麦藁菊(ムギワラギク)」です。
どちらも花の特徴に由来します。
テイオウカイザイクは、花びらがほかの植物よりも硬く、花が貝細工のように見えたことからつけられました。
ムギワラギクという名前も、花びらの硬さに関係があります。
他の花よりも、水分が少なく硬い花びらを持つヘリクリサムは、花の姿が、乾燥させた麦わらのように見えたとそうです。
これに由来しムギワラギクと言われるようになりました。
西洋名は「Straw flower(スローフラワー)」や「Everlasting daisy(エバーラスティング デイジー)」です。
「Straw flower」の「Straw」は藁(わら)という意味があります。
ムギワラギクの名前の由来と同じで、花の姿が乾燥させた麦わらに見えたことでついたのでしょう。
「Everlasting daisy」はヘリクリサムが半永久に楽しめる花であることに由来します。「Everlasting」には永遠のという意味があります。
ヘリクリサムは昔から摘んだ花をドライフラワーにして、長期間楽しまれていました。
永く楽しめるキクの花ということで、「Everlasting daisy」と名づけたのでしょう。
ヘリクリサムが誕生花となる日にち
2月28日、7月11日、 7月25日
ヘリクリサムの花言葉
ヘリクリサムには、「永遠の思い出」「いつまでも続く喜び」「不滅の花」「記憶」といった花言葉があります。
「永遠の思い出」、「いつまでも続く喜び」は、西洋の花言葉と共通です。
西洋の花言葉には「黄金の輝き」と言ったものもあります。
「永遠の思い出」「いつまでも続く喜び」といった花言葉は、花が長く美しさを保ち続けることに由来します。
また、西洋の花言葉の「黄金の輝き」は、ヘリクリサムの名前と同じで、ギリシャ語の「chrysos(金色)」が由来です。
ヘリクリサムの色別の花言葉
ヘリクリサムは、たくさんの花色を持っている花です。
花によっては、色別に花言葉がつけられていますが、ヘリクリサムは花色のちがいによる花言葉はないようです。
ヘリクリサムの怖い花言葉
ヘリクリサムは名前や花の特徴から、永久的な印象を持つ花言葉が多いです。
そんなヘリクリサムには、怖い印象をいだかせるような花言葉は持っていません。
ヘリクリサムの楽しみ方
ヘリクリサムは、花色が多いだけでなく、種類が大変多い植物です。
500品種以上あると言われています。
そんなヘリクリサムは、花を鑑賞するだけでなく、さまざまな物へ加工され楽しまれています。
ヘリクリサムの加工品としてよく目にするのは、ドライフラワーが多いです。
古くから、ドライフラワーにして楽しまれることが多かったようで、花言葉もこの特徴に由来するものがあります。
最近では、瓶に花が入っているハーバリウムを目にする人も多いかもしれません。
ハーバリウムとは、花をオイルに漬けて、半永久的に楽しむことができるものです。
種類が多く、花色もたくさんあるヘリクリサムは、ハーバリウムにもピッタリで、贈り物にもオススメです。
また、ヘリクリサムには、抗アレルギー作用や胆汁分泌促進作用、去痰作用、抗炎症作用、老化防止作用など、人体にさまざまな効能を発揮します。
そのため、アロマオイルやカレースパイスとしても、多く利用されています。
アロマオイルは、甘くスパイシーな香りが特徴です。
花の色が多く、種類もたくさんあるため、見る人を楽しませてくれるヘリクリサム。
花言葉も「黄金の輝き」や「永遠の思いで」などポジティブなイメージのものが多いため、贈り物としてもおすすめです。
生花だけでなく、ドライフラワーやハーバリウム、アロマオイルなどをプレゼントするのもいいですね。