イチゴと言えば果物のあの食べるイチゴを思い浮かべる方が多いと思います。
見た目も可愛く、味も甘酸っぱくてとても美味しいですね。
イチゴに花があることは皆さんご存じだと思いますが、普段は存在が薄いイチゴの花も実は知れば知るほど奥が深いのです。
目 次
イチゴとは
イチゴはバラ科のオランダイチゴ属で多年草です。
一般的には果物として認識されていますが、草本性であるため、農業上の理論では実は野菜に分類されています。
通常、果物として食しているイチゴの赤い部分(花托)は果実ではなく、茎が厚くなった花が育つ部分になります。
そしてその赤い部分にたくさんついている小さな粒々(痩果)が実は果実と呼ばれる部分になります。
開花時期は3月~4月頃で同時に果物として可食部分も膨らみだし5月頃には食べられる位の大きさになります。
香りがあり、ビタミンC,アントシアニンも豊富に含まれていて栄養価も高いです。
日本では明治時代から広く生産されるようになり、現在は栃木、福岡、熊本で多く生産されています。
イチゴの名前の由来
イチゴの名前の由来はいくつかの説があります。
イチゴは日本書記などの古い書物には「イチビコ」と記されています。
それがいつしかなまって「イチゴ」と呼ばれるようになったのではないかと言われています。
このイチビコの由来は「い」=接頭語、「ち」=赤色なので血、「びこ」は人名に使われる「彦」を濁して擬人化した説があります。
他にも「いちび」は「一位樫(いちいがし)」というどんぐりの実をつける木から来ていて「こ」は実をあらわしていて、どんぐりといちごの実が似ていることからついたという説もあります。
また、1~5月に収穫される事からシンプルに「いちご」とつけられたという説もあります。
苺(イチゴ)が誕生花となる日にち
3月31日、4月13日、5月4日、5月7日、5月11日、12月27日
イチゴの花言葉
イチゴの花言葉は「幸福な家庭」「尊重と愛情」「先見の明」「あなたは私を喜ばせる」です。
「幸福な家庭」は一つの株からたくさんのイチゴが成ることから、子宝に恵まれたり、にぎやかで明るい家庭のイメージがあることからついたようです。
ツルが伸びた先に真っ赤なイチゴが集まっている様子は家族のつながりを感じさせられますね。
「尊重と愛情」これは英語の花言葉で「esteem and love」と言われているのですが、キリスト教では聖ヨハネと聖母マリアにイチゴを捧げ、イチゴが二人のシンボルになっていたことが由来とされています。
人々が聖ヨハネと聖母マリアをどれだけ敬愛していたかがとてもよくわかりますね。
「先見の明」は実は古来からイチゴは民間療法としても利用されていたようです。
イチゴの根と葉をつけた水が目の不調を治すと信じられていました。
実際、イチゴにはアントシアニンという眼精疲労や目の健康に効果があると言われている成分が多く含まれています。
偶然ではなく、科学も今ほど発達していない昔の人がその頃からイチゴの効果をすでにわかっていたのだとしたらすごいことですね。
「あなたは私を喜ばせる」はイチゴはお祝いやサプライズのケーキによく使われます。
イチゴのケーキを目の前にして喜ばない人は少ないと言っても過言ではありません。
それ位、イチゴはお祝いごとには欠かせない食べ物となっていますので、この花言葉がついたのではないでしょうか。
イチゴの色別の花言葉
食用用のイチゴは白い花で観賞用のイチゴはピンク色のものもあるようですが、色別の花言葉は特に無いようです。
イチゴの怖い花言葉
イチゴの怖い花言葉はヘビイチゴという品種に「悪魔のような魅力」という花言葉があります。
ヘビイチゴは小粒で見た目も可愛らしく美味しそうに見えるのですが、実際食べてみると味がなく、食感もスカスカして悪くあまり美味しくないようです。
このことから見た目に騙されたという小悪魔的なイメージからこのような花言葉がついたのではないでしょうか。
北欧の言い伝えではフリガという女神が亡くなった子供のためにいちごを敷き詰めて天国に送り出したという話があります。
また別の言い伝えでは天国の門に来た時にイチゴの汁がついていると地獄へ送られるという言い伝えもあり、ちょっと怖いですね。