春先に、白くかわいらしい花を咲かせるスノーフレーク。
寒さに強い花で、初心者でも扱いやすいため、ガーデニングなどで人気です。
見た目のままの花言葉がついているスノーフレークですが、毒があり扱いに注意が必要な花でもあります。
目 次
スノーフレークとは
スノーフレークは、3月から5月に白い花を咲かせます。
花の形は、鈴のような形で、純白のドレスのように見え素敵です。
花の見た目はスズランに似ているとも言われています。
中央ヨーロッパや地中海沿岸の地域が原産で、寒さに強い多年草の花です。
一般的には、秋に球根を植え、年を越し、2月ごろに葉っぱが生えます。
開花期の3月頃になると、1つの茎に複数個の花が開きます。
開花期が終わる5月には、花が枯れ休眠するのが特徴です。
その後、また翌年に花を咲かせます。
スノーフレークはヒガンバナ科スノーフレーク属の植物で、ヒガンバナと同じように毒を持っています。
スイセンと同じで、葉っぱの形がニラに似ており、間違って食べられ食中毒を起こした事例が報告されています。
葉っぱを食べてしまった場合には、嘔吐、下痢、頭痛などの症状があらわれるため、注意が必要です。
スノーフレークの名前の由来
スノーフレークは西洋名で、「summer snowflake」と表記されます。
スノーフレークとは、「雪片」や「雪の結晶」などと言った意味です。
花の見た目が、雪のように白く、舞い落ちてくる雪の結晶のように見えたのかもしれませんね。
スノーフレークは他にも、「大待雪草(オオマツユキソウ)」とよばれます。
これは、雪が溶けるのを待ってから、花が開花することに由来します。
また、マツユキソウというスノーフレークによく似た花があり、その花よりも大きかったことから、「オオマツユキソウ」となったそうです。
スノーフレークの和名は「鈴蘭水仙(スズランスイセン)」です。
「スノーフレークの花はスズランのようである」と言われるように、とてもよく似ています。
そして、葉っぱは、ニラやスイセンに酷似しています。
そのことから、「スズランスイセン」という花の名前になったそうです。
スノーフレークは、「Leucojum aestivum(レウコユム アスティバウム)」とうい学名がつけられています。
「Leucojum」は、「leukos(レウコス)」と「ion(イオン)」というギリシャ語が合わさりできた単語です。
意味は「白いスミレ」で、スノーフレークの花の香りが、スミレのような甘い香りがしたことに由来します。
「aestivum」は「夏の」という意味です。
スノーフレークの西洋名にも「summer」とつくように、雪のような白い花が、春から初夏にかけて咲くことからつけられたのでしょう。
スノーフレークが誕生花となる日にち
1月28日、2月12日、2月24日、5月30日、6月22日
スノーフレークの花言葉
「皆をひきつける魅力」「純潔」「純粋」「汚れなき心」といった花言葉がつけられています。
西洋の花言葉も、「純粋さ」、「無垢」などです。
これらの花言葉は、スノーフレークの花の白さとかわいらしい形の花から由来しています。
花嫁のドレスのような形をしているため、「純潔」や「純粋」といった花言葉がよく合いますね。
スノーフレークの色別の花言葉
スノーフレークの花色は白のみです。
そのため、花色別の花言葉はありません。
スノーフレークの怖い花言葉
スノーフレークの花言葉は、「無垢」や「汚れなき心」といった、見た目を象徴するような物ばかりです。
そんなスノーフレークには、怖いイメージを与える花言葉はありません。
毒があるので、怖い印象があるのかもしれませんね。
スノーフレークの雑学
スノーフレークには、ヒガンバナと同じく、毒を有しています。
球根や葉っぱの部分に毒をがあり、食べると、中毒症状があらわれます。
そんなスノーフレークですが、最近では球根に含まれる毒を、薬や美容の応用が期待されています。
スノーフレークには、いくつかの種類があります。
雪が溶けた後に開花期をむかえるスノーフレークが一般的です。
しかし、雪がまだ残る2月から3月に開花期をむかえるスプリングスノーフレークや、秋に開花するアキザキスノーフレークなどの品種があります。
どちらのスノーフレークも花色は白で、花言葉もスノーフレークと同じです。
花嫁のドレスをほうふつとさせる、形をしたスノーフレーク。
純白に緑色の模様がアクセントになり、とても美しいです。
花言葉は、「純粋」や「皆をひきつける心」といった、贈り物としても喜ばれそうなものばかりです。
しかし、球根や葉っぱに毒があるため、取り扱いには十分に注意しましょう。