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シリアルの日とはいつ?意味や由来、コーンフレークとの違いは

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▪はじめに

シリアルとは、トウモロコシや麦、米などの穀物や穀物を加工した食品の総称です。

日本でも、コーンフレークやグラノーラなどのシリアル食品が朝食の定番メニューとして馴染んでいて、最近では色々なシリアル食品をスーパーなどで目にします。

そんなシリアルに関する記念日は、夏が近づき朝食に冷たい牛乳をかけたシリアルを取り入れたくなる5月の終わりごろにあります。

 

シリアルの日とは

シリアルの日は、毎年5月29日にあります。

この記念日は、シリアル食品の世界シェアトップブランド「ケロッグ」を日本国内で展開する日本ケロッグ合同会社が、2015年(平成27年)に制定したものです。

 

▪意味

シリアルの日には、シリアルの認知度向上と、健康的な朝食文化としてのシリアルをさらに普及させるという目的があります。

 

▪由来

シリアルの日が5月29日なのは、シリアルの代表である「コ(5)ーンフ(2)レーク(9)」にちなみ、朝食にシリアルを取り入れることで「こ(5)うふ(2)く(9)」(幸福)な一日を過ごしてもらいたいという願いが由来となっています。

 

▪イベント

シリアルの日に関するイベントは、残念ながら見つけることができませんでした。

 

シリアルの雑学

<シリアル食品の種類とは?>

シリアル(Cereal)とは英語でトウモロコシや麦などの穀物を意味する言葉で、ラテン語の「セレス(Ceres:豊穣の女神)」が語源となっています。

このシリアル(穀物)を加工した食べ物がシリアル食品で、次のような種類のものがあります。

 

コーンフレーク

トウモロコシを粗く砕いたものを加熱して平に伸ばし、焼き上げたものです。

砂糖やチョコレートなどで味付けされたものが一般的で、牛乳をかけて食べるのが定番の日本でもっともポピュラーなシリアルです。

コーンフレークとシリアルの違いが気になる方もいるでしょうが、コーンフレークはシリアルの中の1つの種類になります。

以下紹介するものを含めて、総称を「シリアル」といいます。

 

グラノーラ

オーツ麦や玄米、トウモロコシなどの穀物加工品にナッツを混ぜ、シロップや植物油などをかけてオーブンで焼き上げたものです。

牛乳やヨーグルトをかけたりフルーツを添えたりして食べられています。

甘く味付けされているので、そのまま食べるのもおすすめです。

最近の日本では、色々なドライフルーツが混ぜてあるグラノーラが人気となっています。

 

シリアルパフ

米や小麦などを乾燥させたあと、圧力釜で膨張させたシリアルで、日本で昔からある「ポン菓子」と同じものです。

チョコレートなどで味付けしてある商品が一般的で、そのまま食べたり牛乳をかけて食べたりするのが人気の食べ方です。

 

ミューズリー

スイス生まれのシリアルで、オーツ麦や大麦などを押し麦にしたものに、ナッツやドライフルーツなどを混ぜたものです。

ハチミツやメープルシロップなどをかけて食べるのが人気のたべかたとなっています。

栄養価が高くヘルシーだということから、最近日本でも注目されているシリアルです。

 

オートミール

オーツ麦を脱穀し、調理しやすく加工したものです。

お粥のようにして食べるのが一般的ですが、味が付いていないものはハチミツなどで甘くして食べるのが人気です。

 

オートミールは加工方法によっていくつかの種類があります。

 

スティールカットオーツ:脱穀したオーツ麦を2~3つにカットしたもの

ロールドオーツ:脱穀したオーツ麦を蒸してローラーで伸ばしたもの

クイックオーツ:ロールドオーツを細かく砕いたもの

インスタントオーツ:ロールドオーツを調理して乾燥させたもの

 

欧米では、朝食としてだけでなく、離乳食や病人食としてもポピュラーですが、日本ではあまり馴染みがありませんでした。

しかし、栄養価が高いことから最近注目されています。

 

<コーンフレークは失敗から誕生した食品?>

日本でもよく食べられているコーンフレークは、19世紀末にアメリカのジョン・ハーヴェイ・ケロッグ博士と弟のウィル・キース・ケロッグが発明した食べ物です。

コーンフレークは、病人が食べやすいシリアルを作っている時のうっかりミスがきっかけとなって誕生した食べ物だったのです。

 

コーンフレークが誕生した19世紀末は、アメリカで菜食主義の考えが広まっていました。

菜食主義は古くから一部のキリスト教徒の間で存在していました。

菜食主義の考えは、動物の命を奪うことが罪であるという考えと、病気にかかるのは罪を犯しているからだと信じられていたことからのもとに生まれたとされています。

19世紀末には、この宗教的な考えに加えて医学的な面から菜食主義を進める医師が増えており、菜食主義が広まっていったのです。

そのような風潮の中、小麦粉を作る時に栄養価の高い胚芽やぬかなどを捨てることを嫌っていたシルベスター・グラハムという菜食主義を説いていた牧師の信奉者が、小麦を丸ごと粗挽きにした「グラハム粉」を作りました。

このグラハム粉を水で練り固めたものを焼いて細かく切ったものがシリアルのはじまりとされています。

グラハム粉のシリアルは大流行となり、その後のシリアル食品開発のきっかけともなりました。

 

このような風潮の中、ケロッグ兄弟は病人でも消化しやすいパンを独自に作っていました。

兄のケロッグ博士は医師で菜食主義の病人食を治療に取り入れており、この時も小麦粉を練ったものを加熱して薄く伸ばしたパンを開発中でした。

しかし、1894年(明治27年)4月のある日、ケロッグ兄弟は小麦粉を火にかけたまま忘れてしまい、気が付くと小麦粉はカラカラになっていました。

予算があまりなかったので、2人はカラカラになった小麦粉を捨てずにローラーで延ばしたところ、フレーク状のものができたのです。

兄弟はこのフレークを焼いて患者さんに提供すると、食べやすくて美味しいと好評を得たのだそうです。

そこでケロッグ兄弟はこのフレーク状の食べ物を「グラノーラス」という名前で特許を取得しました。

ケロッグ兄弟のフレークはグラハム粉のシリアルよりも手間がかからず美味しいのに栄養価も高いと評判になりました。

その後も兄のケロッグ博士はフレークの研究を続け、1898年(明治31年)にトウモロコシを原料としたコーンフレークが誕生したのです。

ケロッグ兄弟は1906年(明治39年)にコーンフレークの製造会社を設立しますが、その後弟のウィルがコーンフレークに砂糖をかけることを提案したことで菜食主義の兄と対立し、1922年(大正11年)にウィルがケロッグ社を創設、兄のケロッグ博士はコーンフレーク事業から手を引きました。

ケロッグ社のコーンフレークはその後どんどん広まっていき、今では世界中で朝食として親しまれています。

 

▪まとめ

日本でシリアルが一般的に食べられるようになったのは、1962年(昭和36年)に日本ケロッグが設立されて以降とされています。

我が家でも、夏になると冷たい牛乳をかけたコーンフレークやチョコレートパフ、ヨーグルトをかけたフルーツ入りのグラノーラを子供たちが喜んで食べます。

みなさんもシリアルの日には、美味しくて栄養価の高いシリアルを朝食に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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