青紫色の花穂が印象的なベロニカ。
世界各地に自生しており、日本でも見ることができます。
そんなベロニカの名前や花言葉は、聖人ヴェロニカにまつわるものがつけられていました。
目 次
ベロニカとは
世界中の広い範囲で自生しているベロニカ。
その多くは北半球と言われています。
日本でも帰化植物とされており、20種類程度が生息しています。
一年草の品種もありますが、多くは毎年花をつける多年草です。
花は春咲き、夏咲き、秋咲きがあり、1年の半分は開花している花を、観賞することができます。
基本的には細長い穂に、小さな花がいくつもつくのが特徴です。
品種によっては、少し大きな花をつけるものもあります。
花色は青、紫、白、ピンクなどです。
比較的暑さ寒さに強く、花壇やプランターなどでも栽培しやすい花です。
ベロニカの名前の由来
「Veronica(ベロニカ)」という名前は、学名です。
カトリック協会・正教会の聖人とされている、ヴェロニカという女性に、敬意を表しつけられたとされています。
日本では「瑠璃虎の尾(ルリトラノオ)」という名前で呼ばれます。
花色は青や紫が多く、細長い穂に小さな花が咲く姿は、虎のしっぽのように見えたことでつけられたそうです。
西洋名は「Speedwell(スピードウェル)」です。
ベロニカは、花がみられる時期は長いですが、花自体はすぐに散ってしまいます。
「well」は満足や申し分なくという意味があります。
すぐに花が散ってしまっても満足できることから、この名前がつけられたのでしょう。
ベロニカが誕生花となる日にち
5月17日、5月28日、6月16日、6月20日、8月13
ベロニカの花言葉
「名誉」「忠実」がベロニカの花言葉です。
西洋の花言葉は「female fidelity(女性の忠節)」です。
これらの花言葉は、花名とおなじく、カトリック協会・正教会の聖人であるヴェロニカとイエス・キリストにまつわる話から、つけられているとされています。
キリストは、十字架を背中にかつぎ、ゴルゴタの丘へ向かい歩いている最中でした。
そこへあらわれたヴェロニカは、キリストから流れる血や汗を拭くため、自身のつけていたヴェールを渡します。
キリストがもらったヴェールで、血や汗を拭き、ヴェロニカにまた返しました。
返された布にはキリストの顔がうつしだされたそうです。
困っている人に手を差し伸べるという行動が、名誉あり、忠節とされたのでしょう。
ベロニカの色別の花言葉
ベロニカには青をはじめとし、ピンクや白の花色があります。
しかし、色別の花言葉はつけられていないようです。
ベロニカの怖い花言葉
ベロニカの花言葉は、聖人ヴェロニカにまつわるものです。
その花言葉はどれも、人助けをする行動からつけられています。
ベロニカの品種
ベロニカは小さな花がいくつもあつまり、花穂を形成するものが良く知られています。
特に日本で良く見られる品種が、ベロニカ・ロイヤルキャンドルです。
青色の花穂が印象的です。
ベロニカと同じように花穂を形成する花は、たくさんあります。
〈ヒヤシンス〉
花穂と言われ、だれもが思い浮かべるポピュラーなものはヒヤシンス。
春ごろに開花し、赤、ピンク、青色などさまざまな花色が豊富です。
花の1つ1つが大きいため、形成される花穂は、存在感があります。
ヒヤシンスの主な花言葉は、「スポーツ」「遊び」「ゲーム」などです。
〈ヤブラン〉
青や藤色の花穂が特徴です。
葉っぱが細長く生い茂るあいだから、紫色の花穂が見えます。
そんなヤブランの花言葉は「忍耐」「隠された心」です。
〈パイナップルリリー〉
花のつぼみがパイナップルのように見えることから、その名がついたとされるパイナップルリリー。
星型の花がいくつもあつまり、花穂を形成します。
花色は白が良く見られますが、緑やうす紫色などもあります。
パイナップルリリーの花言葉は「完全」「完璧」です。
このほかにも花穂を形成する花は、たくさんあります。
有名なものは、ススキやエノコログサなどです。
花穂を形成する花は珍しく思いますが、以外にも知っている花で花穂を形成するものがありますね。
その中でもベロニカは、青色が鮮やかで、鉢植えで育ててもきれいに咲く花穂が魅力的です。
花言葉も素敵なものが多いので、プレゼントにも最適ですね。