黄緑色のゴツゴツとした実で、中に赤色の果肉が詰まるグァバ。
ピンク色のジャムやジュースなどで、知っている人も多いかもしれません。
そんなグァバは、熱帯の国の食を支える果物の1つでした。
目 次
グァバとは
アメリカやカリブ海沿岸、日本を含む東アジアなどで自生する果樹です。
グァバの原産は、熱帯アメリカと言われています。
日本では、沖縄や奄美大島の庭木として、親しまれている植物です。
また、食用としても、沖縄で栽培されています。
グァバは、春ごろに白い花をつけます。
花は5枚の花びらからなり、中央におしべとめしべが多数集まります。
花の1つ1つが大きく、深い緑色の葉っぱが生い茂る上に咲くため、花と葉っぱのコントラストがすてきです。
花が終わり、6月から10月頃に、黄緑色や黄色の実をつけます。
中の果肉は、白や赤色で、種がたくさん含まれます。
ビタミンが豊富で、トロピカルフルーツの1つです。
グァバの名前の由来
グァバという名前は、スペイン人によってつけられたとされています。
ブラジルの原住民が、guayabaと呼んだため、「guava(グァバ)」という英語に変換されたそうです。
ちなみに、guayabaはスペイン語で、果物の意味があります。
グァバの和名は、その見た目に由来します。
グァバの実は、ザクロに似ており、海外由来の果樹です。
このことから「蕃石榴(バンジロウ)」と名づけられました。
蕃は海外を表し、石榴はザクロを表すそうです。
他にも宮古島では「バンチキロ―」や奄美大島では「バンシロウ」などと呼ばれます。
グァバが誕生花となる日にち
7月8日
グァバの花言葉
グァバには、「強健」という花言葉がつけられています。
グァバという植物は、虫に食べられることが少なく、病気にかかりにくいです。
また、比較的場所を選ばず育てることができ、繫殖力が強いことで知られています。
このような特性から、「強健」という花言葉がつけられたのでしょう。
グァバの色別の花言葉
グァバの花色は白のみです。
そのため、花色別の花言葉はつけられていないようです。
グァバの怖い花言葉
グァバは、非常に繫殖力が強く、ハワイ諸島やガラパゴス諸島では、侵略的外来種とされています。
しかし、怖い印象をもつような花言葉は、つけられていないようです。
栄養価の高い食用のグァバ
グァバは、非常に栄養価が高く、熱帯の地域で食用として栽培されています。
実はビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富です。
葉っぱは血糖値上昇を抑える、ポリフェノールが含まれることで有名です。
グァバの葉っぱを使ったお茶は、特定保健用食品に認定されている物もあります。
グァバ茶の効能は、血糖値上昇を抑える以外に、動脈硬化予防や便通の解消、ストレス緩和などです。
また女性にはうれしい、美肌・美白やダイエットに役立つとも言われています。
日本では、沖縄で栽培されることが多いグァバですが、市場には海外産のものが多く並びます。
グァバの主な食べ方は、ジャムやジュースに加工されることが多いです。
完熟したグァバは、生で食べることもできます。
甘い香りがあるそうですが、薄味であるため、加工して食べるほうが美味しいと言われます。
日本では、赤い果肉のグァバが良く知られていますが、フィリピンなどでは白い果肉の方が一般的です。
赤い果肉は、ねっとりとした食感をしています。
白い果肉はシャキシャキと歯ごたえのある食感で、味がうすいと言われています。
また酸味が強いフルーツと言われているそうです。
フィリピンでは、白い果肉のグァバに塩などをかけて食べます。
食用に栽培されるグァバの品種は多く、ストロベリーやイエローストロベリー、アップル、マウンテンなどの品種があるそうです。
夏に収穫できる、甘い香りの実が特徴のグァバ。
果肉が赤く、トロピカルフルーツの1つであることから、糖度が高く美味しい味を想像します。
フィリピンで食べられるグァバは、味が薄く、酸味があると言われるのは以外です。
沖縄産のグァバを食べる機会は少ないかもしれませんが、1度は食べてみたいですね。