ルドベキアはミニひまわりのような花を咲かせ、名前や花言葉にはある人物が深く関わっています。
目 次
ルドベキアとは
ルドベキアは原産地は北アメリカでキク科オオハンゴンソウ属の多年草です。
開花時期は6~10月頃で黄色、オレンジ色、赤色など4~5㎝位の花が次から次へと咲きます。
暑い夏でも丈夫に咲き生命力の強い植物です。
別名では「マツカサギク」「オオハンゴンソウ(大反魂草)」などと呼ばれています。
ルドベキアの名前の由来
ルドベキアの名前はスウェーデンの植物学者のカール・フォン・リンネが、恩師であるスウェーデンの植物学者オロフ・ルドベックとその父を讃えて、彼らの名前をつけたことが由来となっています。
和名の「オオハンゴンソウ(大反魂草)」ですが、花ではなく葉が由来となっています。
「反魂(はんごん)」とは死者の魂を呼び戻すことで、風に揺れる大きな葉の形が手招きしているように見えることからつきました。
同じ仲間で「アラゲハンゴンソウ(荒毛反魂草)」という種類もあり、硬い毛が生えていることからつきました。
また、ハンゴンソウ(反魂草)は下痢止めの薬としても使われてきました。
もう一つの和名である「マツカサギク(松笠菊)」は花期が終わると花芯が松かさのような形になることからつきました。
また、英語名ではその花芯がトウモロコシにも似ていることから「コーンフラワー」と呼ばれています。
ルドベキアが誕生花となる日にち
7月21日、7月31日、8月15日、8月25日、9月24日
ルドベキアの花言葉
ルドベキアの花言葉は「正義」「公平」「正しい選択」「あなたを見つめる」「強い精神力」「立派」です。
「正義」「公平」「正しい選択」の花言葉はルドベキアの名前の由来にもなっている植物学者オロフ・ルドベックが植物の研究を公平に評価する学者であったことからついたと言われています。
きっと真面目な性格だったのでしょうね。
ルドベックの教え子であり、同じ植物学者であるリンネが彼のことを一目置いて、彼の名を花の名前にするのも納得が出来ますね。
「あなたを見つめる」の花言葉はルドベキアの花は中央が黒く少し盛り上がっていて、それが目のように見えることからつきました。
「強い精神力」「立派」の花言葉は真夏の暑さに負けない丈夫な花であることからついたようです。
ルドベキアの色別の花言葉
ルドベキアの色別の花言葉は特に無いようです。
ルドベキアの怖い花言葉
ルドベキアの怖い花言葉は特に無いようです。
ルドベキアとオロフ・ルドベック
ルドベキアの名前や花言葉の由来となった人物、オロフ・ルドベックとはどのような人物だったのでしょうか。
オロフ・ルドベック(1660年~1740年)はスウェーデンの植物学者で、父親のオラウス・ルドベックは医学者でした。
若い頃に植物の繁殖の研究をしたり、父親が医学の教授や学長を務めたウプサラ大学で父親から解剖学と植物学を学び、彼自身ものちに教授、学長になっています。
そして、ウプサラでスウェーデン初の植物園を作ります。
この植物園は医学生の教育のためにオランダの「ライデン薬草園」を参考にして作られました。
その時の教え子がカール・フォン・リンネでルドベキアという花の名前を付けた人物です。
きっとルドベックのことをとても尊敬していたのですね。
当時は「ルドベック植物園」と呼ばれ1800ほどの植物が育てられていましたが、1702年にウプサラの大火で300ほどまでに衰退します。
その後、教え子のリンネがルドベックの後を継ぎ、植物園の中に自宅を作ってそこに住んだそうです。
現在も「リンネ庭園」としてまだ残っており、1300ほどの植物が栽培されているようです。
一時は大火などで規模も縮小されていましたが、また復活し、ここまで長く受け継がれているのは植物学者達の強い植物愛があったからこそではないでしょうか。