サルビアは、世界中どこでも育てられる花です。
日本にも自生しており、市や町の花として指定している地域も多いです。
そんなサルビアには、少し悲しいギリシャ神話がありました。
目 次
サルビアとは
サルビアは世界中どこにでも生息している花で、全部で900種以上の品種があります。
特にメキシコに自生している物が多いと言われています。
多くの品種は、成育できない時期に地上部が枯れ、根だけが残る、宿根性です。
一部の品種は、二年草や低木に分類されます。
ハーブとして利用されるもの、観賞用の品種、中には薬用の種もあります。
原種は1m程度の大きさに成長しますが、園芸種など栽培されるものは、30~50㎝の背丈が一般的です。
葉っぱの香りは、甘くさわやかです。
花は筒状の花で、茎の先に向かって穂のように咲きます。
花色は赤が多いですが、白や紫、青、黄、ピンクなどさまざまです。
暑さ寒さへの耐性は、品種によって異なります。
日本では、冬が厳しく、屋外の成育では冬越しできません。
サルビアの名前の由来
「salvia(サルビア)」は一般的に呼ばれる名前ですが、学名でもあります。
ラテン語の「salvus(サルバス)」が変化してつけられています。
「salvus」とは安全や健康などの意味があり、古くから薬草として利用されたことが理由です。
日本では、「緋衣草(ヒゴロモソウ)」という和名があります。
緋は赤い色の意味があります。
花が赤い着物を着ているようであることからつけられました。
西洋名は「scarlet sage(スカーレット セージ)」です。
「scarlet」には、緋という意味があります。
セージは、サルビアも含まれるアキギリ属の全般をさします。
セージの中でも、赤色が多いため、「scarlet sage」と呼ばれるようになりました。
サルビアが誕生花となる日にち
8月7日、8月31日、9月19日、10月4日
サルビアの花言葉
「家族愛」「良い家庭」「尊敬」「知恵」「情熱」などがサルビアの花言葉です。
西洋の花言葉は「domestic virtue(家庭の徳)」、「esteem(尊敬)」、「wisdom(知恵)」です。
セルビアの花は、1つの茎にたくさんの花をつけます。
その様子が、仲の良い家族がたくさんいるように見えたため、「家族愛」や「良い家庭」、「domestic virtue(家庭の徳)」といった花言葉がつけられました。
西洋名につけられている「sage」には、賢者や聖人、などという意味があります。
そこから、「尊敬」「知恵」「esteem(尊敬)」「wisdom(知恵)」といった花言葉がつけられたそうです。
サルビアの色別の花言葉
赤色のサルビアには「燃える想い」という花言葉がつけられています。
真っ赤な花色が情熱的に見えたことで、つけられたそうです。
青色は「尊敬」「知恵」で、全体の花言葉と同じです。
落ち着きのある青は、どこか賢い印象を受けることからつけられたのでしょう。
紫色のサルビアも、「尊敬」や「賢さ」です。
紫色は、青紫色に近く、冷静な印象をあたえます。
白色は、「尊敬」です。
ピンクや黄色の花色もありますが、花言葉はつけられていないようです。
サルビアの怖い花言葉
家族の仲睦まじい様子を表すものや、聡明な印象を受ける花言葉ばかりです。
怖い印象をもつ花言葉はつけられていないようです。
サルビアの言い伝え
サルビアの花は、ギリシャ神話と深い関係がありました。
そのギリシャ神話は、西洋の名前「sage(セージ)」や、花言葉「燃ゆる想い」の由来とも言われています。
池のほとりに暮らしていた、セージという名前の妖精がいました。
ある男性が、セージに一目惚れをし、セージに想いを伝えたそうです。
しかし、セージは男性の想いに困ってしまいました。
実は、妖精の決まりに「人に恋をすれば、命を失う」というものがあったのです。
セージは悩みましたが、男性の想いを受け入れました。
男性がセージを手のひらに乗せ、喜んでいると、セージはその手の中で亡くなってしまったそうです。
亡くなったセージは、幸せそうな顔をしていたと言われています。
セージが暮らしていた池の周りに、華やかな花が咲いたことから、その花を「セージ」と呼ぶようになったそうです。
サルビアの花は、プレゼントにも喜ばれるような、華やかな花です。
花言葉もステキなものが多く、ネガティブな印象のものはありません。
特別な日にサルビアの花を、プレゼントしてい見てはいかがですか。