秋ごろになると、全国各地、街のいたるところで見かける銀杏。
その美しい葉を見かけると季節を感じることが出来ますよね。
そんな銀杏の木にも花言葉があります。
目 次
銀杏の花言葉
銀杏の花言葉は「荘厳」「長寿」「鎮魂」「しとやかさ」「詩的な愛」です。
「荘厳」というのは、威厳があって気高いさま、おごそかな様子、という意味です。
銀杏の木は生きている化石と呼ばれることもある世界的にも最も古い木の一つで、長く人々の身近にありました。
そんな長い歴史を持つ木に相応しい花言葉です。
銀杏の木を神社で見かけたことがあるのではないでしょうか。
「長寿」という縁起の良い花言葉には、銀杏の木が実をつけるまでには長い年月がかかること、樹齢が長いことなどの由来があります。
とても生命力の強い木で、樹齢1000年を超すこともざらにあり、樹皮の厚さと含んでいる水分の多さから火に強く、大火の中で燃え残ったという記録もいくつか残っています。
そうした経緯から、「建物が燃えないように」という願いを込めて植えられることもある銀杏。
簡単には倒れず、何年も高くそびえる銀杏の木が神社で多く見られるのには、こういった理由があります。
また、「鎮魂」の花言葉から、神社だけではなくお墓の近くにもよく植えられるそうです。
銀杏の葉といえば、黄色く独特な形をしていることが特徴です。
その葉には、真っ赤なモミジよりは主張が弱いながらも、目を引く美しさがあります。
「しとやかさ」の花言葉通り、物静かな上品さや、大人っぽい落ち着いた美しさが感じられます。
また、「詩的な愛」という花言葉もありますが、文学と銀杏に意外な関係があるのをご存知でしょうか?
昔の文庫本や書籍に銀杏が挟まれていることがあります。
これは、単にしおり代わりでもありますが、もう一つ、本に虫がつくのを避けるという目的があります。
銀杏の葉には虫が嫌う「シキミ酸」という成分が含まれており、洗って乾かすだけで本だけではなく洋服などにも防虫効果があるそうです。
銀杏が誕生花となる日にち
10月26日、10月29日、11月21日
銀杏とは
銀杏の特徴
公孫樹、鴨脚樹とも書く、イチョウ科イチョウ属の裸子植物です。
観賞用に育てられるほか、実が食用にもなり、古くは薬としても利用されました。
原産国は中国で、現在は世界各地で見ることが出来ます。
日本でも非常にポピュラーな木で、さまざな自治体で「市の木」「町の木」などに指定されているほか、東京大学や大阪大学では銀杏の葉が大学のシンボルマークのモチーフとなっています。
名前の由来
銀杏の由来については諸説あります。
中国では、葉が鴨の水かきに似ていることから「鴨脚(イチャオ)」と呼ばれ、それが日本に入って訛って「イチョウ」になったという説や、葉が散る様子が蝶に似ていることから「寝たる蝶(いたる蝶)」、そこから「イチョウ」になったという説、「一葉(いちよう)」が語源になったという説などが提唱されています。
漢字の「銀杏」は、実の殻が銀色で、形があんずに似ていることからつけられており、公孫樹は「孫の代になっても実が食べられる」という銀杏の長寿さが由来になっています。
銀杏の品種
「オハツキイチョウ」 全国的に見ても数十本しかない貴重な品種です。「実付きイチョウ」とも呼ばれ、葉の上に緑色の実をつけます。
「シダレイチョウ」 枝が垂れさがっているのが特徴です。園芸用として人気の品種で、庭木や盆栽などに用いられます。
「ラッパイチョウ」 葉がラッパ状になっている種類で、突然変異によってうまれたといわれています。
「斑入りイチョウ」 葉に斑模様が入っている種類です。斑は黄色や白であることが多く、中には葉全体が真っ白なものもあります。