白く丸い花をつけるビバーナム・スノーボールは名前の通り、まるで雪が舞っているかのように見えます。
そのロマンティックな花姿からウェディングにもよく用いられています。
目 次
ビバーナム・スノーボールとは
ビバーナム・スノーボールはスイカズラ科ガマズミ属の落葉低木になります。
原産地は北アフリカ、ヨーロッパで、樹高は1~5mほどになります。
4~5月頃に薄緑色から次第に色が変わり、白色の小毬のような花をたくさん咲かせます。
オオデマリ(大手毬)やアジサイ(紫陽花)のように小花が一つ一つ集まって、ひとつの球状の花になります。
暑さ、寒さに強く、毎年花を咲かせる丈夫な植物です。
別名では「セイヨウテマリカンボク(西洋手毬肝木)」とも呼ばれています。
ビバーナム・スノーボールの名前の由来
ビバーナム・スノーボールの名前は花が雪のように白く、丸い形をしていることからつきました。
学名の「Viburnum」は古ラテン語で「ガマズミ属の木」という意味があります。
ガマズミも山地などに生える落葉低木で、小さな白い花が集まって咲きます。
ビバーナム・スノーボールが誕生花となる日にち
7月27日
ビバーナム・スノーボールの花言葉
ビバーナム・スノーボールの花言葉は「茶目っ気」「誓い」「年齢を感じる」です。
「茶目っ気」の花言葉は丸くコロコロしたような花がたくさん咲いている様子が可愛らしさを感じさせるのではないでしょうか。
同じようにオオデマリも白く丸い花をたくさんつけますが、オオデマリとの判別には葉を見比べるとわかりやすいようです。
ビバーナム・スノーボールの葉には切れ込みがありますが、オオデマリの葉は丸みを帯び、切れ込みがありません。
「誓い」の花言葉は色が白色ということもあり、結婚式のブーケによく使われることからついたようです。
「年齢を感じる」の花言葉はビバーナム・スノーボールは咲き始めは薄緑色ですが、段々と白色に変わっていく様子が、時の移り変わりを連想させることからこのような花言葉がついたようです。
結婚にふさわしい花言葉かと言われれば、少し考えてしまいそうですが「年齢を感じる」ということは「長きにわたり、共に過ごす」という良い意味にもとれるのではないでしょうか。
ちなみに別の品種の「ビバーナム・スノーボールライム」のように最初から終わりまで薄緑色のままで、白色にならないものもあります。
また、海外では「天国への思い」という花言葉がついています。
はっきりとした由来はわかりませんが、白色のイメージが天国を連想させるからでしょうか。
天国に咲く花と言われている「クチナシ」の花も白色ですし、仏教で大切にされている蓮の花も白色です。
同じように白い花を咲かせるビバーナム・スノーボールもそのような意味合いでつけられたのかもしれませんね。
ビバーナム・スノーボールの色別の花言葉
ビバーナム・スノーボールの色別の花言葉は特に無いようです。
ビバーナム・スノーボールの怖い花言葉
ビバーナム・スノーボールの怖い花言葉は特に無いようです。
ビバーナムの仲間
ビバーナム・スノーボールはビバーナムの仲間ですが、他にも以下のような種類があります。
【ビバーナム・ダビティ】
小さめの花が咲き、実が赤色からコバルトブルーに変わります。
樹高は80㎝以下のものが多く小さめです。
【ビバーナム・ティヌス】
別名「トキワ(常盤)ガマズミ」と呼ばれており、常緑性でブルーベリーのような色の小さな実をつけます。
樹高は2~3mと高めで横に広がる性質から、フェンスなどの目隠しにも用いられます。
【ビバーナム・カーレシー】
オオチョウジガマズミの園芸品種になります。
白と薄ピンク色の花を咲かせ、香りがあります。
【ビバーナム・ボトナンデスドーン】
ビバーナムの中で最も開花が早く、2月末~3月頃に濃いピンク色の花が咲き始めます。
強い芳香性があり「香りのビバーナム」と呼ばれています。
他にもたくさんの種類があるようですが、中でもスノーボールが一番「純白」といった言葉が似合うのではないでしょうか。