「10月1日 ネクタイの日」
■はじめに
筆者は他社との会合の日以外はスーツを着て出社しなかったため、スーツもネクタイもそれほどの数は持っていませんでした。
リタイアしてからは尚更でこの数十年、真新しいネクタイが増えることもなく、よじれかけたネクタイが過ぎた年月を感じさせるばかりです。
目 次
ネクタイの日とは
10月1日は日本ネクタイ組合連合会が1971(昭和46)年に制定した「ネクタイの日」になります。
なぜこの日かと言うと、1884(明治17)年10月1日、東京の帽子商だった小山梅吉氏が日本で初めてネクタイの製造を始めた日というのがその由来です。
もっとも、それに先立つ明治15年に、東京で雑貨商を営んでいた田中力蔵氏が日本で初めて輸入ネクタイの販売を手掛けましたが、ほとんど売れなかったそうです。
■ネクタイの日の意味と由来
小山梅吉氏に続いて南文蔵氏もネクタイ製造業に進出しましたが、売り上げはどちらも芳しいものではありませんでした。
ネクタイが脚光を浴びるようになったのは、1889(明治22)年の明治憲法制定によって男性の洋服が流行し始めたころで、日清戦争後はこの流行に拍車がかかり、明治28年には東京・浅草の寺田銑三郎氏が本格的なネクタイの事業化に成功して、日本中にネクタイが広がることになりました。
■ネクタイの日のイベント
どうやらネクタイをひとつの文化として捉えて「ネクタイの日」を制定したわけでもなさそうで、キャンペーンの展開はバレンタインデーや父の日に限定されているようです。
ネクタイの日の雑学
▽あなたの印象を左右するネクタイの柄
ネクタイの色や柄は人それぞれに好みがありますが、それでもTPOをわきまえないと悪い印象を与えてしまう場合があります。
結婚式では白の無地、葬儀では黒の無地を知らない人はいませんが、ネクタイは常に相手の視線の正面に位置するだけに、ビジネスシーンでは気をつけたいものです。
無地のネクタイはシンプルで、悪い印象を与えることはまずありませんが、柄がないぶん生地の素材や劣化が目立ってしまうので、品質重視で選ばなくてはなりません。
レジメンタルストライプは知的で勤勉なイメージを持つことから、ビジネスマンの定番とも言えますが、海外では大学や軍隊など特定の組織に属するという意味合いを持つことがあるため、外国人と会う際は避けたほうが無難と言います。
ちなみに日本では、太いストライプは決断力や実行力、細ければ真面目や洗練、ミックスストライプは個性的といった印象があるとされますね。
チェック柄はカジュアルな印象が強すぎて、よほどフランクな業界でなければビジネスに向きそうもありません。
幾何学模様や花柄、動物など小さな柄がちりばめられた小紋柄は、バリエーションが豊富でプレゼントに最適ですが、柄のモチーフに意味がある場合はやはりTPOに留意が必要です。
筆者は小さなキティちゃんの小紋柄ネクタイをもらったことがあり、それで会議に出たところ、気がついた人がいて話題になり大いに場が盛り上がったということがありました。
会議の相手がドラエモンやディズニー関係者だったらマズかったのかもしれません。
ド派手、華やかという点ではペイズリー柄が一番で、パーティーの席にはもってこいですが、そのぶん活躍の場は年に1度あるかないかになってしまいます。
ただし、デザイン次第では上品で誠実な印象を与えるそうですが、ちょっとそんなデザインの想像がつきません。
最後はドット柄で、これは何の意味も主張しないので、無難なところがビジネスシーンに向いています。
しかし、ドットが大きくなるにつれカジュアルに傾くので、ビジネスには小さなピンドットを選びましょう。
■最後に
バレンタインにあやかろうと、2月14日も「ネクタイの日」なんだそうです。
しかし、チョコならちょっとした友人や義理で贈れますが、ネクタイとなるとそれなりの間柄でなければ難しいですね。
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