「3月31日 オーケストラの日」
■はじめに
古くは「2001年宇宙の旅」、最近では「スター・ウォーズ」、この映画を盛り上げ、観客を高揚させているのが壮大な交響曲であることに異論を持つ人はいないだろうと思います。
オーケストラと聞くと、敷居が高いと感じる人も多いですが、こういう身近なところにもオーケストラは存在しています。
筆者は音痴ではないはずですが、楽器はからきしでコンサートホールとは縁がありませんが、一度だけ東京・サントリーホールへ足を運んだことがあります。
知る人ぞ知る伊福部昭指揮の「ゴジラ」コンサートです。
目 次
オーケストラの日とは
3月31日は「オーケストラの日」です。
これは公益社団法人日本オーケストラ連盟が、多くの人にオーケストラの魅力を伝え、親しんでもらおうと2007(平成19)年に制定したもので、春休み期間中でもあり、家族で記念コンサートやイベントに参加してもらおうといった意図もあるようです。
この日付は「みみに1番」「みみにいい日」という、思わず音をハズしてしまいそうな語呂合わせからですが、そのままなら「3321」じゃないかといったツッコミはやめて、広い心で音楽を楽しみましょう。
■オーケストラの日の意味と由来
オーケストラは弦楽器、管楽器、打楽器、それにピアノやハープが加わり、それぞれの楽器の特徴が織り交ざって、作曲家の世界観を「曲」で表現しています。
オーケストラが紡ぐ「音」は、人間の怒り、悲しみ、祈りといった感情を、一瞬にして表現することができます。
18世紀にヨーロッパで生まれたオーケストラは、250年の歴史の中で、ベートーベン、モーツァルト、チャイコフスキーなどの作曲家を出現させ、今なお愛される数々の名曲を世に送り出しました。
作曲家たちの異なる世界観は、荘厳な交響曲、自然を奏でた管弦楽など多彩な表現で、あなたの心の奥深くに浸み入ることでしょう。
オーケストラの編成は指揮者や曲によってさまざまで、ふつう1~4管編成に区分されています。
一番少ない1管編成の場合は総勢30程度で、4管だと100人を数えます。
これは、たとえば第1バイオリンで見ると、1管は8人ですが4管で16人となり、トランペットも同様に1~4人という編成となっていますが、ワーグナーやストラヴィンスキーの曲になると、さらに増えた5管体制を組む場合もあるそうです。
■オーケストラの日のイベント
毎年の「オーケストラの日」には、全国のオーケストラが特別編成となり、東京で公演するとともに、いろいろなイベントの実施でこの日をアピールしています。
しかし、東京に集結するイベントもいいですが、全国には日本オーケストラ連盟の正・準会員として登録されたオーケストラが36もあるので、この日に合わせ日本中で一斉にコンサートを開催してはどうでしょうか。
オーケストラの日の雑学
▽名曲の略称
逃げ恥、けもなれ、セカチュー、キムタク、深キョン…名曲は数々あれど長い曲名も多く、略して言い合うのはどこの世界も同じです。
「ひげじょ」はブラームスの悲劇的序曲、「ジャイアンツ」はマーラーの交響曲第1番巨人、「マジンガー」なんてのもあって、これはワーグナーのニュルンベルクのマイスタージンガーですが、「ロミジュリ」ならすぐにわかりますね。
▽年末の「第九」
紅白歌合戦か「第九」かって言われるほど、大みそかにはベートーベンの第九をどこかしらで耳にします。
しかし年末の第九は第一次世界大戦終結後のドイツで、平和を願って名門管弦楽団が毎年の大みそかに演奏したことが始まりで、日本では第2次大戦後に日本交響楽団(現NHK交響楽団)の第九コンサートが好評だったため、それ以降、年末の第九が定着しました。
■まとめ
条件反射で、「第九」を聞けば年末、「春の海」の琴の音色を耳にすれば正月を思い浮かべてしまいます。
片や荘厳、片やのどかな曲ですが、ともに「今ある平和」をしみじみと感じさせてくれます。
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