「10月1日 食文化の日」
■はじめに
「プラントベースフード」なる言葉を耳にしたのはつい最近でした。
単語から見当がつくように、これは原材料が動物性ではなく、植物由来の原材料を使用した食品で、大豆や小麦から食感もそっくりな肉やミルク、バターなどの製品が多く出回っているそうです。
そう言えば、だいぶ以前から豆乳を目にしていました。
あれが「プラントベースフード」だったんですねえ。
目 次
食文化の日とは
10月1日は愛媛県今治市の日本食研HDが「食」を通じて幸福を提供したいとの思いから制定した「食文化の日」になります。
同社のコンセプトは「世界の『食』を豊かにする」、スローガンは「食文化の開拓者」というもので、ずいぶんと大きく出たとは思いますが、その意気や良し!としましょう。
今やコンセプト通り、世界11か国に進出して、「もっとおいしく、もっと便利に」というスローガンも追加し、より一層の海外事業展開を目指しています。
日付は同社の大沢一彦氏(現会長)が香川県高松市のアパート一室で創業した昭和46年10月1日にちなんだものだそうです。
■食文化の日の意味と由来
残念ながら10月1日の「食文化の日」はあまり有名ではありません。
「食文化」を謳う記念日は国連が定めた6月18日の「持続可能な食文化の日」のほうがスケール感でやや優勢ですが、こちらも喫緊の課題である「SDGs」がテーマとされる割にはイメージほど浸透しているとは言えませんね。
邪道とは思いますが、やはり記念日当日に全国的なお祭り騒ぎがないと…。
■食文化の日のイベント
日本食研が10月1日に何か特別なイベントを開催したという話はないようで、最近は「SDGs」のほうに肩入れしているようですね。
食文化の日の雑学
▽朝はみそ汁からコーヒーへ
日本の朝食はかつてのご飯、納豆、海苔、焼き魚、卵、みそ汁などからすっかり様変わりして、トースト、クロワッサンやシリアル、ヨーグルト、サラダ、ジュース、コーヒーのメニューが主流になっています。
その中でも欠かせないと言われるのがコーヒーで、飲料素材の支出金額を見ても、1人平均で月に350円をコーヒーに費やしています。
逆に低下の著しいのが緑茶で同170円程度と、この20年で半分近くにまで減少しています。
また、かつてはお湯を注ぐだけという簡便さが受けたインスタントコーヒーの売り上げは減少傾向で、その分レギュラーコーヒーが増加しています。
しかし、同じレギュラーコーヒーでも粉や1杯ずつのドリップコーヒーの売り上げは横ばいで、手間のかかる豆が増加しています。
コーヒーの味にこだわりを持つ人が増えて、手間は惜しまないということでしょうか。
それにしても、コーヒー豆の需要が世界的に増加している中、値上がりに次ぐ値上がりが心配です。
▽「大豆ミート」は新たな食文化?
ハンバーグやチキンナゲット、焼き肉など、最近は「大豆ミート」食品がやたら目につくようになりました。
筆者は食わず嫌いの傾向が強いため、何もわざわざ「にせもの」を食べることもないと、いまだに食べていません。
もっとも外食の際、原材料に使われて、知らないうちに食べている可能性は限りなく大きいですが…。
今や「SDGs」意識の高まり、環境保全、将来的な食糧危機に備えようと、プラントベース食品市場は拡大の一途にあり、なかでも「大豆ミート」の注目度は群を抜いて、新たな食文化の登場とも言えそうです。
「大豆ミート」とは脂分を絞った大豆を加工して、肉の食感や形状そっくりに再現したもので、まだまだ「代用品」といったイメージは払拭できていません。
食感や形状の区別ができないなら、カレーや香りの強いメニューで大豆の香りを隠してしまえば、「本物」との判別は不可能に近いですね。
「SDGs」を別にしても、「大豆ミート」には肉に比べて低エネルギー、低脂質で食物繊維も豊富という植物由来のメリットがあります。
デメリットとしては動物性に多く含まれる鉄分やタンパク質、カルシウム、オメガ3脂肪酸などが不足しています。
「大豆ミート」だけの食事というわけにはいきませんね。
■最後に
コロナのせいで冷凍食品の需要が急激な伸びを示しています。
家庭の冷蔵庫では冷凍食品を収容しきれず、冷凍専用の小型冷凍庫の売れ行きも好調のようです。
これも食文化の変化のためですね。
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