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断酒宣言の日とはいつ?意味や由来、イベントに「全日本断酒連盟全国大会」

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▪はじめに

アルコールを摂取したことが原因で起こる事故や事件は、定期的にニュースで取り上げられます。

また、アルコール依存症という病名も、現在知らない人がいないほどの病名です。

そんなアルコールがもたらす害悪を防止するために制定されたのが「断酒宣言の日」という記念日です。

 

断酒宣言の日とは

断酒宣言の日は、毎年11月10日にあります。

この記念日は、全日本断酒連盟によって制定されたものです。

 

全日本断酒連盟は、1963年(昭和38年)に結成され、当初から現在に至るまで、アルコールのもたらす社会的害悪の防止を世間に訴えていく公益的な事業を行っています。

 

▪意味

断酒宣言の日には、全国の酒害者救済とその家族を酒の悩み、苦しみから解放することという目的があります。

毎年この記念日には、全国にある断酒会で例会を開いたり、機関誌などで断酒の精神をアピールしたりするなどの活動を行っています。

 

▪由来

断酒宣言の日が11月10日なのは、1963年(昭和38年)11月10日に「全日本断酒連盟」結成大会が行われたことに由来しています。

また、11月を英語で「November(ノーベンバー)」ということから「もう、飲めんばー」、10日を「酒、止(10)まる」という語呂合わせも由来となっています。

 

▪イベント

断酒宣言の日を制定した全日本断酒連盟は、毎年11月に「飲酒運転根絶」をテーマとした全国一斉キャンペーンを行っています。

このキャンペーンでは、全国各地域で啓発用の配布物を配ったり、市民公開セミナーを開催したりしています。

 

また、毎年10月にはアルコール依存症から回復した人たちの声を聴き、姿に接することでアルコール依存症が回復する病気であることを社会にアピールするためのイベント「全日本断酒連盟全国大会」を開催しています。

 

過去には千葉県千葉市で開催され、2200人余の人たちが参加しました。

このイベントでは、依存症本人やその家族が体験を発表し、アルコール依存症は必ず回復できるということを呼びかけています。

全日本断酒連盟HP  https://wwwdansyu-renmei.or.jp/index.html

 

断酒宣言の雑学

<断酒会ってどんな会?>

アルコール依存症になってしまった人たちが回復するための方法の1つに、断酒会に参加するというものがあります。

この断酒会とは、具体的にどのような活動をするものなのでしょうか?

 

断酒会とは、1958年に誕生したお酒に悩む人たち(酒害者)による組織で、現在では日本全国にネットワークが広がっています。

この会は、同じ悩みを持つ人たちが互いに理解しあい支え合うことで、断酒することを目的としている組織で、様々な場所で毎日例会を行っています。

例会では、司会者主導のもと約2時間、アルコール依存症の人たちやその家族が、自分の酒害体験談を順番に話し、それを聞きます。

家族が体験談を話すことで本人が自分のしたことを思い出し、本人が自分のしたことやその時の気持ちを話すことで心から反省し、また、同じ境遇の人たちに理解してもらうことでみんな仲間だという一体感が生まれます。

また、同じ境遇の人たちの話を聞いて、自分がアルコール依存症なのだと自覚することができます。

この「一体感」と「自覚」が断酒継続の原動力となり、アルコール依存症からの回復に繋がっていくとされています。

 

例会は、一般のもの以外にも、家族会や女性酒害者(アメシスト)限定、配偶者を持たない酒害者(シングル)、身体障碍を持つ酒害者(虹の会)、全国大会なども開催されています。

 

<アルコールの怖さを知ろう>

アルコール依存症の人たちだけでなく、飲酒をした人による事故や事件は少なくありません。

とくに飲酒運転による痛ましい事故は2007年の法改正以降減ってはきているものの、いまだに無くなっていないのが現状です。

どうして飲酒運転は無くならないのでしょうか?

これは、お酒を飲んでも自分はまだしっかりしているから運転しても大丈夫、お酒を飲んでしまったけど車が無いと帰れないからしかたなく、などと考える人がいなくならないからです。

アルコールには麻痺作用があり、脳の働きを麻痺させます。

飲む量が増えると血中アルコール濃度が高くなって麻痺作用はさらに強くなり、視力が低下したり判断力が低下したりし、さらには運動能力を司る部分が抑制され、足元がふらついたりするようになります。

そのような状態で運転をすると、情報処理能力や注意力、判断力などが低下し、高速で運転したり、車間距離の判断を誤ったり、危険察知が遅れてブレーキペダルを踏むのが遅れてしまったり、アクセルとブレーキを踏み間違えたり、真っすぐ運転できなくなったり、カーブを曲がり切れなかったりして事故へとつながってしまうのです。

私の経験上でも、夜や年末年始やお盆の時期、お祭りや運動会などで親戚が集まる時期などに明らかにふらふらと走行している自動車を見かけることが時々あります。

また、地域によっては小学校や中学校などの運動会で親戚が集まって飲酒をし(学校によっては保護者の持ち込みだけでなく校内でお酒を販売している所もあった)、自動車で帰るといった光景も当たり前のように見られていました。

アルコールはたとえ少量でも脳の働きを麻痺させるので、お酒に強いと思っている人でも飲んだら決して運転をしてはいけないことを肝に銘じなければなりません。

また、周りの人たちも運転をする人には飲ませたり、飲んでいるのに運転をさせたりすると犯罪になるので、必ず守ってください。

 

また、法律上でも2023年12月から、運転前のアルコールチェックを義務化するよう法改正が行われる予定で、2023年10月現在も既にアルコールチェックを社内義務として行っている企業もあります。

 

▪まとめ

昔から、お酒や百薬の長ともいわれ、適度に楽しむのは良いことだとされています。

しかし、度が過ぎると体を壊し、精神的に病んでしまって周りの人たちを傷つけ苦しめてしまいます。

お酒との付き合い方は人それぞれですが、度を過ぎた飲み方をしたりせず、飲んだら脳が麻痺することをしっかりと頭に入れておきましょう。

また、近くにアルコール依存症で悩んでいる方がいたら、断酒会のことを教えてあげてほしいと思います。

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