「飛行機の日」というのを聞いたことがあるでしょうか?
飛行機の日を知らなくても、ライト兄弟は知っているのではないでしょうか。
目 次
飛行機の日とはいつ?意味や由来は?
「飛行機の日」とは、毎年12月17日にあります。
1903年の12月17日にアメリカ・ノースカロライナ州のキティホークでライト兄弟が動力飛行機の初飛行に成功したことに由来します。
この日、飛行は4回行われ、4回目は59秒飛び、飛行距離は256mだったそうです。
ライト兄弟とは?
ライト兄弟として有名ですが、実際は牧師の父を持つ5人兄妹の三男と四男で、兄、ウィルバー・ライトと弟、オーヴィル・ライトの二人です。
自転車屋を営みながら兄弟で研究を続けて、自転車のチェーンなどの技術も飛行機に応用していました。
気象台に安定した強風が吹いている場所を問い合わせ、実験場所を故郷から離れた場所であるキティホークを選んでいます。
飛行実験には成功したものの、科学者や新聞などに「機械が飛ぶことは科学的に不可能」と発表され、民間人ということもあり、なかなか認められずその後は不遇の人生を送っています。
1942年になってやっと兄弟の偉業が認められた時には、すでに兄は死去、ライトフライヤー号がワシントン国立博物館に展示されたときには弟も死去した後でした。
日本初飛行の日は?
日本では1910(明治43年)年12月19日、現代々木公園で「公式の初飛行記録会」が行われ、徳川好敏と日野熊蔵によって動力機初飛行が成功しました。
先に飛んだ徳川好敏が日本初飛行となり、機種はフランス製「アンリ・ファルマン」飛行時間は4分、最高高度は70m、飛行距離は3000mだったそうです。
この5日前にも、日野熊蔵が飛行に成功していますが試験飛行中だったため、公式には認められていません。
1940(昭和15年)年には、日本初の飛行から30周年、並びに紀元2600年を記念して9月28日に「航空日」と制定され、翌年9月20日に変更、1992(平成4年)年に9月20日「空の日」と改称されました。
航空関係のイベントは12月の「飛行機の日」より、9月の「空の日」に行われるようです。
空の日イベントはこちら
https://netwadai.com/blog/post-1934/
ちなみに、この9月20日は、1911年日本初飛行船の飛行が成功した日でもあります。
現在の飛行機の高度
日本初飛行の高度は70mでしたが、現在はどのくらいの高さを飛んでいるのでしょうか。
飛行機の巡航高度は3万5000フィート、約1万mで気圧は地上の4分の1しかありません。
空気の密度が薄いので空気抵抗が小さく、エンジンが十分燃焼できる高さということでこの高度が決められています。
空気抵抗は高度が高いほうが少なくても、これ以上高度が上がると燃料を燃やす酸素が薄くなりエンジンへ送り込めなくなります。
現在かなりの飛行機が同時刻を飛んでいますが、衝突しないように、東行きは奇数高度、西行きは偶数高度という法則がとられているそうです。
現在の最長フライト
日本初飛行が3000mというのは意外と長いなと思いましたが、現在はどのくらいの距離を飛んでいるのでしょうか。
現在の世界最長路線は、ドバイ国際空港(アラブ首長国連邦)とトクメン国際空港(パナマ)を結ぶ路線で、直線距離13,821km、飛行時間は17時間35分。
日本での最長フライトはメキシコシティから成田へ向かうアエロメヒコ航空の便で、距離は11,272km、飛行時間は14時間45分。
ちなみに歴代最長はアメリカ・ニューアークからシンガポールで距離15,343km、フライト時間は18時間50分だったそうです。
フライト時間が長いだけあって、飛行機もビジネスクラスのみの仕様だったそうですが、2012年に路線が廃止されました。
ライト兄弟の空への挑戦があってこそ、今の時代、自由に空を行き来できるようになったんですね。
12月17日は空を見上げて100年前の彼らに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
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