▪はじめに
データセンターとは、顧客のデータ通信の装置や各種コンピューターなどのIT機器などを安全に設置し安定的に運用するための施設です。
現在多くの企業が利用しているデータセンターとはどのようなものか、データセンターに関する記念日と共に紹介していきましょう。
目 次
データセンターの日とは
データセンターの日は、毎年12月1日にあります。
この記念日は、データセンター運営会社であるソフトバンクIDC株式会社(現・株式会社IDCフロンティア)によって2007年(平成19年)11月29日に制定されました。
▪意味
データセンターの日には、データセンター事業の内容や社会的役割をPRし、データセンターの活用を促進するという目的があります。
▪由来
データセンターの日が12月になったのは、データセンター(Data Center)の頭文字「DC」が「December(12月)」と似ていることに由来しています。
また、サーバー機器運用の安心・安全第一が事業の基本であることを示す意味として「1日」が選ばれました。
データセンターの日は、この2つを組み合わせて12月1日に制定されました。
▪イベント
データセンターの日に関するイベントは、残念ながら見つけることができませんでした。
データセンターの雑学
<データセンターとは>
現在多くの企業がパソコンをはじめとした様々なIT機器を使っています。
そのため、1つの企業で沢山のサーバー機を運用しなければなりませんが、それらの全てを自社の施設内で管理するには充分な場所を確保する必要があったり、管理をする際の負担がとても大きくなったりしてしまいます。
それらの負担を無くすために場所を提供し、安全かつ安定したサーバーの運用を提供するための施設がデータセンターです。
データセンターで行っている具体的なサービスとは次のようなものがあります。
- 場所の提供
サーバーなどのIT機器を設置する場所やサーバー機器の組立て・分解などの作業ができる場所、関係者が休むための場所を提供します。
また、サーバーを収容するためのラック(棚)も提供されています。
- 電力の提供
IT機器を運用するための電力を24時間365日提供しています。
また、停電などでも電力の供給が止まらないように、自家発電やUPS(無停電電源)なども備えられています。
- インターネット接続
インターネットに接続するための通信回線が提供されています。
データセンターでは、アクセスが集中したときでも速度が落ちたりしない高品質な通信回線が提供されることが多くなっています。
- 空調管理
IT機器は熱や湿気に弱く、大量の熱を排出するので、温度や湿度の管理が重要です。
そのため、データセンターではIT機器が安定して正常に動き続けられるように空調設備を設置し、温度18℃~27℃、湿度35%~60%に保てるようにしています。
- 災害対策
データセンターでは、地震や火事などの災害が起こってもIT機器が停止してしまわないように、災害が起こりにくい安全な立地に建てられています。
また、建物自体も耐震・免震構造になっていたり、火災検知システム・消火システムを用意していたりなどの災害への対策がとられています。
- 堅牢なセキュリティ体制
データセンターには各企業の重要な情報が保管されているため、とても厳しいセキュリティ体制がのもとで運用されています。
そのため、データセンターがある場所は一般には公開されていません。
また、データのバックアップやトラブル発生時の対応もスムーズなので、顧客側も安心して活用できます。
<データセンターとクラウドの違いとは>
クラウド(くらうどコンピューティング)とはインターネットなどのコンピューターネットワークを使ってサービスを利用するものです。
データセンターと比較されることがよくありますが、この2つの違いとはどのような部分なのでしょうか。
データセンターとクラウドの大きな違いは、顧客側がIT機器を自分で用意するかどうかという部分です。
データセンターは、顧客側が自分で用意したIT機器を設置する施設を指すのに対し、クラウドは顧客がIT機器を用意する必要がなくインターネットを経由してITサービスを必要な分だけ利用するというものです。
データセンターは、IT機器の準備やメンテナンス、サービスを利用する際などコストがかかるというデメリットがありますが、先に述べたような安心安全で快適なサービスを受けられるというメリットやカスタマイズしやすいといったメリットなどがあります。
クラウドは、IT機器を準備しなくていいので運用コストが低くすむ、同じシステムやサービスを誰でも共有することができるのでスケールアップや分散がしやすい、バックアップがしやすいなどのメリットがあります。
しかし、自社の機器ではないのでカスタマイズに制限があり、セキュリティ強度がコントロールしにくいなどのデメリットもあります。
このように、どちらもメリット・デメリットがあるのでよく比較されますが、最近では両方を上手く利用したハイブリット型のサービスを利用する顧客も増えているようです。
▪まとめ
データセンターは、現在のIT社会には欠かせない重要な施設です。
また、データセンターにIT機器を集めて保管することで社会全体の空調や電気などの利用量が減少し環境にもやさしいというメリットもあるとされています。
データセンターについて普段の生活ではあまり知る機会がないので、データセンターの日にはデータセンターについて色々と調べてみるのもよいのではないでしょうか。
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