「花の日」というのを聞いたことがあるでしょうか?
結婚記念日や誕生日など花を贈る日は人それぞれですが、花の日はぜひ花自体に興味を持ってみてはいかがでしょう。
目 次
花の日とはいつ?意味や由来は?
「花の日」とは、毎年8月7日にあります。
8(は)7(な)という語呂合わせで、「花の日」。
山梨県の旧小淵沢町(現、北杜市)の花パークフィオーレ小淵沢が制定しました。
花言葉
花といえば、それぞれの花には花言葉があります。
花言葉はいったいどのようにつけられたのでしょう。
17世紀オスマン帝国(現トルコ)の時代、イスタンブールでは花に意味をもたせ人に贈る習慣があったそうです。
その習慣をイギリス人がヨーロッパに伝え、まずフランスの貴族社会で流行しました。
花の性質や背景を基に、恋人に愛を伝えるロマンティックなものから、相手の不実を非難するものあったようです。
1819年にはシャルロット・ド・ラトゥールにより「花の言葉」(Le Langage des Fleurs)という花言葉辞典も出版されます。
その後、ヴィクトリア朝時代のイギリス、さらにアメリカ、ベルギー、ドイツなど広まり、世界的に知られるようになりました。
日本に花言葉が入ってきたのは明治初期とされ、次第に日本独自の花言葉も作られるようになります。
1909年には田寺寛二著「花ことば」という日本独自の花言葉の本も出版されています。
各国で伝統や文化の違いがあるので花言葉は世界共通とは限りません。
異なる文化圏の人に花を贈る場合は、その国の花の言葉をちょっと調べてみた方がいいかもしれません。
次にちょっと気を付けた方がいい花についてご紹介します。
水仙・・・花言葉は「うぬぼれ」「私のもとへ帰って来て」
・水仙の学名の「ナルシサス」はギリシャ神話の美少年ナルキッソスが水面に映る自分の姿に恋し、最後には水仙になったという逸話からきています。
ナルシストという言葉の語源と同じ水仙には「うぬぼれ」「自己愛」の花言葉があります。
・別のギリシャ神話では、冥王ハーデスによって妻にするため連れ去られた娘ペルセポネを、女神デメテルが取り戻そうとするも叶わず、娘が連れ去られるときに落とした黄色い水仙がその場所に咲くようになりました。
ここから黄色い水仙は「私のもとへ帰って来て」をいう花言葉が生まれした。
・水仙という漢字は、中国の古典が出典で、水辺で咲く姿を仙人に例えたものです。
白い水仙には「神秘」や「尊重」という花言葉があります。
待雪草(スノードロップ)・・・花言葉「あなたの死を望みます」
・イギリスの伝説に、愛する人が亡くなっているのをケルマという女性が見つけ、摘んだスノードロップを彼に手向けると、彼の肉体は雪のしずくに変わったというものがあります。
ここから、死を象徴する花言葉が生まれました。
・旧約聖書に出てくるアダムとイブはエデンの園を追われますが、悲しむイブを天使があわれみ、落ちてくる雪をスノードロップに変え、「もうすぐ春が来るから絶望してはいけません」と慰めました。
そのため「希望」「慰め」という花言葉もつけられています。
・雪の中で咲く姿から、「逆境のなかの希望」「恋の最初のまなざし」という花言葉もあります。
他にも、アネモネは「はかない恋」、マリーゴールドは「嫉妬」、クワ「共に死のう」など、神話や伝説からの花言葉は寂しいものが多いかもしれませんね。
花言葉が変わった花
バラの花束というと、好きな相手に贈る花としては一番ポピュラーではないでしょうか。
美の女神であるビーナスの流した涙から咲き出したという言い伝えがあり、花言葉も
「愛」や「美」が基本になっているからかもしれません。
バラは品種改良も昔からさかんで、多くの新種が作られていますが、青いバラだけは不可能だと思われていました。
そのため青いバラの花言葉は「不可能」「存在しないもの」でした。
1990年からサントリーはオーストラリアの企業と青いバラの開発をはじめ、2002年パンジーの青色遺伝子を使い、世界初の青いバラに成功。
現在、SUNTORY blue rose Applause (サントリー ブルー ローズ アプローズ)」という名前で販売されています。
花言葉は「不可能」から「夢かなう」に変わったそうです。
花言葉を知ることで、花の背景や、伝説などにふれられ面白いですね。
ぜひ花にふれる機会があれば、その花言葉についても興味を持ってみてください。
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